Satellite Trackerを試す2
昨日はようやくまじめな移動性高気圧に覆われて夜まで晴れました。
Satellite Trackerの人工衛星追尾テスト2回目です。
前回はF=370mm、ASI294MCの広いセンサーで広い画角で人工衛星の導入追尾ができるところまででした。
今回はF=1500mmにレデューサーを付けてF=950mm、CMOSカメラをNeptune-C IIでより拡大した狭い画角での人工衛星導入追尾のテストです。
この組み合わせでの視野は大体28分×16分となります。
19:23~27ころ南の空から北に向かうOkean-Oという人工衛星を狙ってみました。
地平線からの追尾なので最初は建物の陰で見えません。星空が写りだしても視野内に固定して光る物体は見えず衛星は視野外となっていました。そこで微調整ボタンで周囲を捜索するとすぐに捉えることができました。
やはり視野が狭いことと望遠鏡設置とアライメントの精度が悪いため一発では視野に導入できません。
高度が上がって追尾速度が速くなるとやっぱり望遠鏡の揺れが発生。三脚の弱さもあるのかも。
その後衛星が庇に隠れるまで追尾できました。その時撮影した動画から良いコマを使ってスタックしたのが下の写真。
シャッタースピードを1msにして揺れの影響を下げて撮影。単なる点ではなく縦長の筒のように写っています。
Okean-Oを調べてみると
現在は仲の悪いウクライナとロシアの共同リモートセンシングプログラムで打ち上げられた地球観測衛星。
1999年7月に打ち上げられて2000年秋には姿勢制御の問題で運用を停止。たった1年ちょっとで宇宙のごみです。
衛星は直径1.9m、長さ6.6mで高度640kmくらいを飛行中。
この日は670kmくらいまで近付きました。
3倍拡大してみました。何らかの形をしています。
右側に見えるのは太陽電池パネルでしょうか。
南の空で高度が低く移動がゆっくりな状態からの追尾であれば自動導入できていなくても周辺を捜索すれば見つけることは簡単なようです。
F=1500mm直焦点での自動追尾撮影の可能性が出てきました。
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