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2022年7月29日 (金)

木星 2022/07/29

1時に目覚めたものの前夜の雷雲の消えかかりの雲が広がっていました。一部切れ目が出始めていたので晴れてくると予想してベランダに望遠鏡を設置して外気温になじませつつ待機。
高層天気図では上空を太平洋高気圧が覆っていて夏型なのですが下層がとても湿っているためどうしても日中の対流で雲が湧かずにはいられず雷雲まで発達してしまいます。でも夜も更ければ上昇流を失った雲は上空の高気圧の下降流で沈降解消していきます。

1時半ころには雲の切れ目も広がり木星も見え始めました。大赤斑が見えていましたが気流が悪くてボツ。
Jup_202207281711_8
7月29日02時10~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

2時を過ぎると気流が急に安定してきました。大赤斑は右端に沈みつつあります。
その後面は白斑と暗斑が目立つ面です。右端に1番白斑、中央から左に2番から4番白斑まで見えます。
北赤道縞の中央付近の南縁には青黒い雲の沸き上がっている列。
紐のように細い北温帯縞の南北は白いゾーンが大きく広がります。何か模様は欲しい所です。
左端は裏側から出てきたイオ。

Jup_202207281801_1
7月29日02時58~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

2番から5番の白斑が並んでいます。
暗斑列から一段南側中央付近に見える平べったい暗斑は白斑列や暗斑列よりも右への移動が遅く追い越されていきます。

Jup_202207281902_4_20221115220701
7月29日03時59~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

4番と5番の間の平べったい奴は横幅が長くなったでしょうか。
暗斑列は左に行くにつれ小さく縦に細長に変わっていきます。
北赤道縞の幅が広がるエリアです。中央やや右には白く湧き上がる雲が見えます。

Jup_202207281920_3
7月29日04時20分  D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=200、12000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

いつも拡大撮影しているので最後に2700mm直焦点で初めて撮影してみました。
Neptune-C II は5msでも194フレーム/秒の転送速度なので12000フレームを62秒で撮影できるのでDe-lotationせず1ショットでも十分です。
5インチ1500mmと比べて直径で1.8倍、面積は3.3倍の大きさに写るのでこれでも十分楽しめそうです。ってことはISSもこれくらいの大きさに写るということですね・・・。ぜひ試したい。

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