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2022年8月

2022年8月29日 (月)

CMOSカメラのガラス戸衝突回避策

狭いベランダで不相応に大きな鏡筒を赤道儀で運用していると周辺への衝突に気を使います。
特に惑星撮影時は鏡筒後ろの接眼部に拡大撮影用のパワーメイト+ADC+CMOSカメラと接続するので(上の状態)長く突き出したカメラは南中近くでガラス戸に衝突してしまいます。
現在はガラス戸を開けてカーテンで仕切って対応していますがこれから秋になり夜間の外気温が下がってくると室内の暖気が流れ出してモヤモヤと惑星像を悪化させます。それを防ぐためガラス戸を閉めて撮影しなければなりません。
これを回避するためパワーメイトの専用Tリングアダプターを購入して全体の接続長を短くすることにしました。
202208281
パワーメイトの長いスリーブ部を外し、そこにTリングアダプター(星マーク)をねじ込みます。Tリングアダプターの反対側にADCをねじ込んで接続長を45mm短くできました。(下の状態)
たかが45mmですがこれで衝突しなくなるので効果絶大です。
しかもADCがスリーブ式固定からねじ込み式固定になったので剛性もアップしたわみが無くなりました。

さらに別の効果として拡大率が僅かですが大きくなります。
下の図はテレビュージャパンのHPに掲載されている図の一部で、ピンク色の線が2.5×パワーメイトのセンサー面距離と拡大率の関係を示したグラフです。
20220828
通常のバローレンズはセンサー面までの距離が長くなると拡大率が大きくなるのですが2.5×パワーメイトでは逆に小さくなるのです。その割合をグラフから読むと100mmで-0.3倍。
今回CMOSセンサー面までの距離が45mm短くなったことで拡大率が0.135倍大きくなります。
焦点距離にすると 2700mm×0.135=364.5mm 長くなります。
現在の合成焦点距離が5800mmほどなので6165mmくらいになる計算でその分撮影される惑星が大きく写るようになります。

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2022年8月28日 (日)

木星 2022/08/27-28

夜には曇ると思って日高まで自転車で栗を買いに行ってしまったのですが雲が散らかっているものの土星や木星が見えているのでベランダ天文台をオープン。
木星の高度が上がって望遠鏡の射程内に入ってくるまで土星を撮影。
Sat_202208271221_3
8月27日21時21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=380、6000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

モニター上ではプルプル揺れていましたがまずまずの写りでした。たまには何か表面に模様が欲しいです。

Jup_202208271323_7
8月27
日22時21~25分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

土星と違って模様のある木星面では気流の影響がはっきり出ます。昨日の最後の写真の続きの面ですが解像度が全然違います。
右から3,4,5番白斑、左端に7番白斑。右下の光点は衛星エウロパです。
南赤道縞の中央下側にオタマジャクシ斑の成れの果て。前後に細い暗線がある暗斑になりました。

この後しばらく木星のいる空域に動きの鈍い雲がかかり続け疲れもあって気を失っていました。
Jup_202208271516_7
8月28日00時13~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

雲の量が増え隙間から見える木星を撮影する状態となり常に木星は明滅していました。高度が上がったのに見え方は良くなりません。
右に7番、左端に8番白斑。その上にぼやけ白斑。大赤斑から右に伸びる縞の先端はぼやけ白斑の右上に達しています。
大赤斑の左に連なっている暗斑列の発生場所はぼやけ白斑のちょっと右のようです。
南赤道縞の南側に島状の暗斑が連なっています。
北赤道縞中央やや右では白い雲が湧きあがって茶色の縞が裂けたような感じに見えてます。

これ以上継続しても雲の邪魔が増える一方でストレスを感じるので打ち切って就寝。

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2022年8月27日 (土)

日高に栗偵察

7:00起床。晴れています。
3時に寝たので4時間睡眠確保できました。レーダーで過去履歴を遡ってみると4時から5時の間に南から雨雲の通過があったようです。結局あの後粘っても晴れるタイミングは無かったようで潔くあきらめて正解でした。

蒸し暑い朝ですが気分は秋なので日高の栗を偵察に行きます。もしかしたら道端で売っているかもしれません。

7:50出発~多摩川CR~羽村~新奥多摩街道~東青梅~都28~県195~飯能~R299~巾着田~高麗川沿いの道~栗捜索
昭島あたりの桜並木は枯れ葉のシーズンに入ったようで落ち葉がいっぱい。セミがいくら頑張っていたところで秋が始まっています。
巾着田前から栗の無人販売所捜索に高麗神社方面に入り込みしばらく走るとありました。
P50_20220827_1051411
8月から売っていました。
「くにみ」という品種で「初物」と書かれていました。今日から売り出したのかもしれません。ラッキー。
やや小粒の栗で去年よりお値段高め。初物だから?
さっそく1ネットお買い上げで目的達成で帰途につきます。

~県30~飯能市街~県195~都193~都28~東青梅~新奥多摩街道~羽村~多摩川CR~多摩大橋~多摩川右岸~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~府中四谷橋~多摩川CRでで15:20帰宅。

帰路は気温が上がり暑かったですが太陽光はどことなくパワーが落ちました。太陽の南中高度は4月中旬頃と同じでだいぶ低くなりました。曇っていたりすると18時は薄暗くなってたりしますから。

今年も栗シーズン開幕ということが確認できました。また買い出しに来ましょう。
栗は茹でていただきます。

走行距離:135km

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木星 2022/08/26-27

22時過ぎから活動開始。
湿った気流で発生した低い雲が南から押し寄せ、時々雲の切れ間から木星が見える空。
雲の隙間は狭く撮影はできないので珍しく眼視で望遠鏡を覗いてみました。

最初16mmの接眼レンズ(169倍)で見る木星は小さく眩しくて南北の赤道縞の存在しか判別できません。
10mmの接眼レンズ(270倍)に交換するとまずまずの大きさで眩しさも落ちて見やすくなりました。北赤道縞の幅が場所によって変化しているのが分かります。大赤斑の存在が良く分かります。いつも撮影しているような赤みは見えず淡い感じでした。たぶん僕の目が老眼で性能が悪いせいです。大赤斑の南に並ぶ白斑は識別できません。
6mmの接眼レンズ(450倍)では高倍率過ぎてシャープさが無くなりました。しかも安物なので解像度が悪く白斑が分かりません。
望遠鏡を覗きなれていないというのもありますが衰えた眼で見る木星はCMOSカメラで撮影して画像処理した木星の解像度にははるかに及びませんでした。

Jup_202208261357_5
8月26
日22時55~58分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

雲が消え始めたので撮影開始。
大赤斑がだいぶ真ん中に寄ってきていました。相変わらず茶色い縞を左から巻き込んで右側に流しています。
大赤斑の左上では相変わらず白い雲が湧きたっています。
北赤道縞の右寄りのところが白い雲が湧き活動が活発なところです。

Jup_202208261437_5
8月26日23時34~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

良く晴れ上り高度も高く気流が安定してきました。
大赤斑の左側の様子が良く見えてきました。巻き込む縞の幅は左側で広く下側は細く右で広くなっています。左側でコブのように出っ張っている部分は巻き込んだ暗斑でしょうか。

Jup_202208261521_9
8月27日00時19~24分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

安定した気流となりました。雲もなくストレスなく撮影できます。
このあたりの面が大赤斑、白斑、暗斑、ぐにゃぐにゃモクモク、長いフェストンなど一番賑やかで迫力のある所です。北半球も頑張ってほしい。

Jup_202208261626_4
8月27日01時21~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

雲がかかり始めましたが安定した気流は継続。
2番から5番の白斑が並びます。平べったい奴もいるのでにぎやかです。
暗斑列もずっと左まで続いています。
南赤道縞の南端中央あたりからグレーのリング暗斑が左に続いています。
南赤道縞のすぐ南、5番白斑の上に独立して存在するのはオタマジャクシ斑の成れの果てのようです。

このあと急激に低い雲が広がりました。東京湾や房総方面には南から連なる雨雲列が見られ相模湾にもあって北上してくるようなので観測を打ち切って就寝。

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2022年8月26日 (金)

暗斑の移動

8月23日夜から24日未明の木星撮影で木星MAPを作成してみました。
Jup_20220823_map
22時過ぎから3時半ころの撮影でほぼ全周撮影できています。
木星のメインの縞である南北の赤道縞の場所による活動の違いが良く分かります。

このMAP機能を使って大赤斑の左から接近する暗斑群の移動の様子を追跡してみました。
Jup_20220824
天気の都合で撮影間隔が2日から4日とバラバラですが同じ暗斑を結んで移動の様子を示してあります。
大赤斑が僅かずつ左に移動しているように見えますが目の錯覚でほとんど移動していません。
暗斑が大赤斑を回り込む縞に接近すると右に移動するスピードが少し鈍るようです。

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2022年8月25日 (木)

ガニメデの模様 2022/08/23

ガニメデの模様は写るのか? というのが木星撮影を始めてからの課題でした。
口径5インチの時は「濃淡が写る」という判定でした。
今回新たに口径7インチを導入して初めてガニメデの木星面経過を撮影チャンスが23日の夜に訪れました。
暗黒の宇宙空間を背景に木星の衛星を撮影するとリンギングを起こしてドーナツ状になってしまいますが明るい木星面上にあれば木星面の模様と同じ画像処理が行われ模様が見えるのではないかということです。

以下に検証結果
Gan_202208235
左がWinJUPOSのシュミレーション、右が23日夜撮影のガニメデ。
WinJUPOSではガニメデの下に明るい光点があり、右上に暗い領域、左上がやや明るい領域。
撮影結果は単なる丸い円盤状ではなく下半分が明るく左上がやや明るく右上が暗く写っています。
パターン的には合っているのではないでしょうか。

連続撮影した他の画像をアニメにしてみたのが下。
Gan_202208230_pipp
木星面から離れようとするにつれリンギングが起こり始めますがガニメデの模様パターンは同じで模様を写していると言えそうです。

この日のガニメデは視直径1.77秒。
合成焦点距離5800mmに拡大してNeptune-C IIで撮影すると1ピクセルあたりの角度は0.1秒となります。
なのでガニメデは約18ピクセルの大きさに写っています。
口径7インチの分解能は0.64秒なので7ピクセル程度の大きさが識別できるとすればガニメデ表面を2×2の4ブロック程度の解像度で写せているということになります。
ただし気流の状態が良いことが大前提となります。

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2022年8月24日 (水)

木星 2022/08/23-24

幸運にも雲間から木星が見えていたので22時から活動開始。
相変わらず太平洋高気圧は日本付近で腰砕けのままですが北の方を低気圧が通過中で夏の空気が南から流れ込んで蒸し暑い夜。ベランダに打ち付ける風が望遠鏡を揺らす邪魔をします。低気圧から日本海に伸びる前線帯で沸き上がった高層の雲も流れ込んで頻繁に邪魔をします。

Jup_202208231313_1
8月23
日22時10~15分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

高度はまだ25度を越えたばかりで気流の影響が大きいですがガニメデが木星面を通過中だったので採用。
木星面右下、8番白斑の右のグレーの大きな暗点がガニメデです。
大赤斑から右に伸びる縞は8番白斑の経度くらいまで伸びました。

Jup_202208231401_1
8月23日23時00~02分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がり、雲がかかっていないときは気流も安定してきました。
ガニメデが右下の縁で木星面経過を終えようとしています。グレーに見えていたものが明るい円盤に見えています。背景に木星面があるのでリンギングが目立たずかすかに模様のような濃淡が見えます。
北赤道縞のアーチ構造が等間隔です。

Jup_202208231543_3
8月24日00時40~45分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

ベランダに吹く風は弱まりました。しばらく雲に隠された後現れた木星は気流が安定してびっくりするくらいでした。
大赤斑の右に伸びる縞は濃さは変わりませんがさらにスリムになり北側と南側が白いゾーンで挟まれるようになってきました。
北赤道縞中央やや左では白い雲が湧き上り南側には青黒いフェストンの素となる雲も湧いています。
北半球中緯度にオレンジの帯の中に暗斑列があり、その北側に狭いながらも白いゾーンが見えます。

Jup_202208231655_9
8月24日01時54~56分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

1時間ぶりに雲間に現れたので3ショットだけ撮影できました。雲が近いと気流が安定せず像はやや悪化しました。
大赤斑がほぼ中央で左上にはぶつぶつと湧き上がるような白い雲の集団、その左には白斑が4つ並びます。
大赤斑を回り込む縞の北側の色が薄く切れているように見えます。変化の兆しでしょうか。
22日に大赤斑を回り込む縞の左際に見えていた暗斑の姿がありません。
1番白斑は大赤斑の通過を終えました。その上の白斑ももうすぐ通過を終えます。

べったり曇ったので1時間以上仮眠して気が付くと狭い雲の切れ間が来ていたので慌てて撮影。
Jup_202208231828_4
8月24日03時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列の中央付近に斜めに見える大きい暗斑は多分2つの暗斑が斜めに接近しているものと思われます。木星師匠たちの戦艦主砲クラスでは複数の暗斑に分離して見えていることでしょう。
2番白斑右上の平べったい白斑は横に伸びてぼやけて淡くなりました。
3番白斑の右上にある小さな白斑の位置で北側のグレーの縞が左下がりに大きく曲がっています。よほど影響力のある白斑のようです。
北赤道縞から左下に長く伸びるフェストンが目立ちます。

大赤斑は沈み木星は雲の切れ目を過ぎるとまたしばらく見えなさそうなので今日はここまでにして就寝。雲に邪魔されながらもまずまず良く見えて満足。

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2022年8月23日 (火)

ISSを撮る 2022/08/23

久しぶりのISS撮影です。
今年はISSの軌道と日本の位置関係が良くないのか見やすいチャンスが少なく、せっかくのチャンスも雲に邪魔されて撮影できな状態が続いていました。
きょう未明も曇りでダメだろうとあきらめていましたが、3時過ぎに目覚めると雲の切れ間から木星が見えていたので活動開始。
木星に向かうかISSを待ち構えるか悩みましたが7インチ鏡筒で撮影してみたい誘惑も強くISSを待ち受けることにしました。
7インチ鏡筒では衛星自動追尾できる経緯台が重量オーバー過積載となるためいつもの赤道儀に搭載してクランプを緩めて手動追尾撮影です。

今日のISSは南の空から南東の最高点(51度、540km)を通過して北東に抜けるベランダから手動追尾しやすいコースです。
ただし、焦点距離が2700mmと長いためCMOSカメラの画角が10分×5.7分と狭く手動で画角内に捉える、捉 え続けることが一段と難しくなっています。
下の図はこれまで運用してきた5インチ鏡筒(1500mm)と7インチ鏡筒(2700mm)にNeptune-C IIを接続したときの最大画角の比較です。
写野面積は7インチ鏡筒57.0平方分:5インチ鏡筒184平方分で30%しかありません。
20220823
ピント合わせ、ファインダーの照準合わせをじっくり行ってISSの飛来を待ちました。

Iss_202208221859_f2574
8月23日03時59分  D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、0.8ms、Gain=220、RegiStax 6でWavelet処理

想像していた通り2分間追跡して写り込んだISSの枚数は寂しい限り。
自動追尾であればROIを狭くできて150fps以上撮像できるのでスタックすればノイズの少ない高精細画像となります。しかし手動追なので連続して写っている画像が殆どありません。
最大画角で撮影しているため撮影速度が26fpsと遅いのも足を引っ張りました。
なのでこれは一番良く写っていた1枚ものです。最高点のかなり手前で雲にに入ってしまい接近中の姿です。

1枚ものの割にはそこそこ見えているような気がします。2700mmの長焦点と口径7インチの威力でしょうか。
先端にドラゴン宇宙船が見えます。後方十字型にぶら下がっているのはたぶんロシアのプログレス宇宙船。
太陽光パネルやいつもギラギラに光っているラジエーターは姿勢の関係でほとんど見えません。右端で逆「く」の字に見えているのは追加された太陽光パネル。

赤道儀も自動追尾ソフトでコントロールできるようなのですが、狭いベランダのためブンブン回すと手すりやガラス戸に鏡筒やカメラがぶつかるので考えものです。
自転車で体幹の筋肉をもっと鍛えて手動追尾精度能力をアップさせましょうか。

この後、体勢を立て直して木星に向かおうとしましたが曇ってしまったので二度寝に入りました。

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2022年8月22日 (月)

木星 2022/08/21-22

今夜は曇り空であきらめていたのですが22時頃西や北の空は雲に切れ目が見え始めていたので念のため望遠鏡をベランダに展開して温度慣らししておきました。
23時過ぎには木星も見え始めたので観測モードに突入。

Jup_202208211431_9
8月21日23時30~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

1枚目は雲の切れ間からの撮影で途中で雲がかかり3ショットだけで処理。雲の動きはゆっくりで木星面上を濃淡が流れて行くのが分かります。気流は悪くなく木星は雲の近くでもやもやとゆっくりとした揺れでした。
大赤斑がもうすぐ中央に向きます。今一つボケ気味です。右に伸びる縞はかなりスリムになり南側の白いゾーンは右のほうまで見えるようになりました。

Jup_202208211513_2
8月22
日00時09~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雲が大きく切れ気流が安定してきました。今月初めてはっきり見ることのできた大赤斑です。
中央で見る大赤斑はとても横長です。中央と周辺部が濃く、中央左側にも濃い部分が見えます。
大赤斑の左下側の回り込む縞の外側にイボのように見えるのは巻き込まれた暗斑でしょうか。次の暗斑もすぐ左に接近しています。
大赤斑の左側の南赤道縞は乱流で白い雲の湧き上りが続いています。

Jup_202208211609_0
8月22日01時06~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

さらに気流は安定してきました。
大赤斑の左側の乱れはダイナミックで恐怖を感じるほどです。
赤道地帯にたなびくフェストンも長く伸びて南北方向から赤道上に収束しています。
北半球中緯度以北は南半球中緯度以南ほどには縞構造がはっきりせず暗斑が散らかっているように見えます。

このあと間もなくべた曇りとなり2時半ころまで粘ったものの見込み無く終了しました。
太平洋高気圧は相変わらず南海上で腰砕けのままで復活してきません。今週は再び前線の影響を受け続ける予報なので星見に苦労しそうです。

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2022年8月20日 (土)

10年目の自転車

2晩連続で星見を頑張ってしまったのですっかり疲労。
今日は自転車走をさぼり過去の自転車走行記録を振り返っていて今の自転車に乗って10年経過したことを知りました。

先代の自転車は盗難により失われました。
2012年7月29日朝、いつものように自転車走に出発しようとして駐輪場に降りたところで自転車が盗難にあっていることに気付きました。
当時はストレスフルな勤務をしていたので唯一の発散手段である自転車を奪われたことは致命的で命の危機を感じました。
警察に盗難の被害届を出しはしましたが戻ってくることは無く、警察の自転車盗難統計の「正」の字に1画を加えただけでした。
数日駅周辺の駐輪場などに乗り捨てられていないか捜索もしましたが無駄な努力でした。

自転車の無い生活は耐えられず、すぐに新しい自転車を調達し2012年8月9日に納車。それが今乗っている自転車です。
この10年を振り返って記録をまとめてみました。

走行距離:154400km
走行日数:1218
走行時間:6906.5時間
お泊りツーリング:71泊(実家泊は含まず)
キャンプツーリング:27泊
使用済みタイヤ:33本
パンク回数:50回
使用済みチェーン:10本
使用済みスプロケット:5個
履きつぶしたホイール:4本
落車回数:3回
骨折回数:1回 鎖骨 原因:ねこ轢き転倒

6906時間というのは287.75日のことで、1月1日0時にスタートすると10月15日18時ころにあたります。
パンク50回というのは多い気がしますが2016年までに41回、2017年以降は9回。
タイヤをパナレーサーからサーファスに、23Cから25Cに変えてからパンクが減っています。
5万キロ走ると1回は落車するようです。さらに3回に1回は落車で骨折するようです(ねこを轢いた場合)。
キャンプツーリングは2018年を最後に行っていません。天候不順が頻発でもういいかなって感じ。
お泊りツーリングは2019年夏の三陸海岸走破ツーリングを最後に以降コロナもあって自粛中。

今後の目標は
・今の自転車を大切に乗って壊さないこと。無事故無違反!
・お泊りツーリングを再開したい。
 当然宿の予約なしで出発し現地調達。
 中国・四国・九州が未踏の地として残されている。
 地方では高齢化とコロナの影響で個人経営の宿はやめちゃった所が多いだろうし難度は高くなっていると思われる。
・自分で組んだホイールで走ってみたい。
 工具と部品は買いそろえてある。
・月(平均距離384399km)まで行くこと。
 1992年11月にスピードメータを付けてから今日までの走行距離は327646km。
 あと56753kmで月に到達します。
 ちなみに折り返して地球まで戻ることは時間的に不可能です。人生の短さを感じます。

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木星と土星 2022/08/19-20

南西北東方向に広がる低気圧や前線に伴う雲が日本海にあり東進中。今夜のうちにかかってくると思われ、それまで木星撮影をすることにして仮眠なしでスタート。

いつものように先行する土星で気流の状態を確認
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8月19日22時21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=380、6000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

衝の後気流に恵まれず撮影できませんでしたが今夜は久しぶりに落ち着き気味の気流でした。
本体に落ちる影が輪の左側に見えるようになりました。

大赤斑が中央付近となる22時半から木星撮影
Jup_202208191333_8
8月19日22時30~37分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

薄いベールのような薄雲がかかり始めています。まだ高度が30度に達しておらず気流の影響が大きいです。昨日と同じくらいの写りでしょうか。
大赤斑がほぼ中央。南の2つの白斑との位置関係が良く分かります。
大赤斑の左に回り込む縞の際に左から接近してきた暗斑が見えます。やはり大赤斑の下側に巻き込まれるようです。
今日は衛星カリストが木星の南を通過して行くタイミングでしたので南側を広く表示しています。動きがゆっくりしているのでこのあとずっとお供します。

Jup_202208191428_7
8月19日23時26~31分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

相変わらずの薄雲で今一つの写りです。気象衛星を見る限りはずっとかかり続けるようです。
北赤道縞から左下の伸びるフェストンの幅が広いです。
カリストが南極上空です(見かけ上)。

Jup_202208191532_0
8月20日00時28~35分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

相変わらずの薄雲ですが高度が上がり気流も安定してきました。しかし肝心の大赤斑は右端に半身没しています。
2番から5番の白斑が並びます。
2番と3番の間ちょっと北、平べったい独立暗斑のすぐ右下に小さな白斑がありここから右にグレーの縞が伸びています。
南赤道縞の南側左端にオタマジャクシ斑です。頭の前に短く細いグレーの縞が伸びています。
このあたりの北赤道縞はほぼ横に一定幅の帯状で比較的穏やかに見えます。

Jup_202208191633_8
8月20日01時32~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

安定した気流が続きます。南赤道縞から白斑列あたりの暗斑、白斑、渦がスバラシイ。
中央から左の暗斑列は粒がそろっていて印象が強いです。
オタマジャクシ斑が中央に来ました。もはやオタマジャクシではないですね。
北赤道縞中央あたりから左で連続するアーチ構造が見え始めます。
左端はイオの影

Jup_202208191724_7
8月20日02時23~25分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

気流の状態は良かったのですが雲量が増え薄雲も濃さを増して撮影途中3ショットで打ち切り。
オタマジャクシ斑から左にも南赤道縞から離れてグレーの島状斑が続きます。
粒ぞろい暗斑群が中央付近に来ました。その左はもやもやしちゃって暗斑列見えないです。
白斑は4番、5番、7番。5番の左の色付斑が大きくなった感じ。
イオが左端明るい光点として見えています。
お供してきたカリストがギリギリ右端。模様が見えそうで見えません。

大赤斑が沈んでからは久しぶりに気流が安定し良く見えましたが疲れました。

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球状星団M2 2022/08/19

昨夜も日没後から晴れの天気が続きました。
木星撮影に先立って土星撮影を行おうとベランダにポン置きした赤道儀が偶然精度よく決まったので自動導入を利用して球状星団M2を導入してみました。
焦点距離2800mmでNeptune-C II撮影したときの写野は横10分×縦5.7分の狭い画角となりますが一発で視野に入りました。スバラシイ。
M2_20220819_stack_180frames_360s45
8月19日20時54分  D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、2s、Gain=450、180フレームライブスタック、45%縮小、トリミング

球状星団の星だけでライブスタックが成功しました。
M2の大きさは直径8.2分あり縦方向は画角からはみ出しています。半分くらいの大きさに縮小していますがF値が15と大きく気流の影響もあり星像が大きいです。
前にも書いたような気がしますがこの中心に飛び込んでみたいものです。


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2022年8月19日 (金)

木星 2022/08/19

太平洋高気圧は腰砕けとなり一気に関東の南海上に後退。後を追って前線も南下して一瞬秋の空気が流れ込みました。
下手に前線が南岸に停滞して秋雨模様となるのが一番困るのですが今回はキレ良く通過して行きました。しかし夏の気流が追い払われてしまったのでどんな見え方をするのか気になるところ。

0時半からスタート。
宵のうちは良かったのですが早くも次の雲の流れ込みが始まっていました。
Jup_202208181556_7
8月19日00時54~00分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

南風が吹きまくった先日よりは気流は良かったです。
大赤斑が見え始めました。大赤斑から右に伸びる縞は見えている木星面の右端まで到達しています。
北赤道縞の中央付近から左で青黒い雲の沸き上がりが多く見られます。

Jup_202208181702_2
8月19日02時00~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

時々雲のかかる状態での撮影で4ショットのみです。
大赤斑の右側の縞は一時期より幅が細く締まった感じで、その南の縞との間に白いゾーンが見え始めました。
この面あたりの北赤道縞が一番幅広く活動的に見えます。
左上の衛星はエウロパです。De-lotationの衛星処理をONにして処理したので丸く写っています。

このあと大赤斑が中央付近のタイミングはずっと雲の中で撮影できず。また意地悪だわ。

Jup_202208181810_8
8月19日03時09~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

北から流れ込んでくる雲の合間で4ショット撮影。気流は不安定に揺れています。
大赤斑の左を回る縞のすぐ左に暗斑が接近しています。この位置だと南側に巻き込まれそうです。
縦に並んだ白斑は大赤斑中央の経度を通過しました。

Jup_202208181908_7
8月19日04時07~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑は去っていきました。
大赤斑の経度を過ぎると北赤道縞は幅が狭くなり直線状になります。
北赤道縞と南赤道縞から流れ出した青黒いフェストンが赤道上で合体しています。

夜中から頑張ったのに今日も夏の気流からは程遠く、相変わらずの雲の邪魔が入りガッカリな大赤斑でした。

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2022年8月18日 (木)

火球 2022/08/18

前線は南下してこの夏初めて初秋の空気に入れ替わりつつあります。
日没後、宵のうちから快晴というのはこの夏初めてのような気がします。
そこでペルセウス座流星群も見られなかった恨みで散在流星でも写るかとベランダの手すりにCMOSカメラを括り付けて流星撮影を始めたらさっそく大物が!
20220818192250_pipp
2022/08/22 19:22:50頃 5秒露出×4枚
南の空低く、危うく前の家の屋根に隠されるところでした。
右上の星はさそり座のアンタレス。左のアンテナ付近の射手座からさそり座にかけて流れました。
流星は5秒露出の画像2枚に写っていました。1枚目は流れ始め、2枚目は消滅途中。マイナス8等級くらい?

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メシエの日没

8月15日の夜木星撮影の合間に月に望遠鏡を向け眺めていたところ、メシエクレーターが日没ライン付近に見えていたので2800mmの直焦点で撮影してみました。
メシエは豊の海の中にある14km×8kmの小さなクレーターです。
20220817
上の写真は以前に撮影したものでメシエが中央付近に見えます。クレーターは2つ横に並んでいて右がメシエ、左がメシエA(14km)。左方向に彗星の尾のような長い光条があり目立つ存在です。


202208171
8月15日23時35分撮影
気流が悪くてボケボケです。
日没ラインぎりぎりで左から浅い角度で太陽光が当たっていますが彗星の尾のような光条がはっきり見えています。
注目はメシエから右に伸びる影の形。ふつうは右上や左下のクレーターのように三角形に近い影ですがメシエは「ねこ耳ニャロメ型」の影を引いています。
これはクレーターのリムが上下方向は高く左右方向は低くなっているためと想像されます。


202208172
8月16日01時50分撮影
上の写真から2時間15分後です。気流が改善しています。
メシエの上側と下側の高くなっているリムの部分だけ光が当たって左右のリム低はくて影の中に沈んでいます。
メシエAは低い溶岩台地の上にあるように見えます。左上からメシエAに向かって伸びる谷が途中で溶岩台地の縁で埋められて途切れているように見えます。
太陽高度が低いので光条が伸びているあたりの起伏が良く分かります。すべての起伏を横切って左端の高地まで到達しています。

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2022年8月17日 (水)

オタマジャクシ斑の移動

腰折れ状態の太平洋高気圧は前線の南下を阻止することもできず星見はお休みで熟睡でした。

南赤道縞の南端に見えるグレーのオタマジャクシ斑の移動の様子を見てみました。
8月3日から15日までの4回の撮影でとらえられたオタマジャクシ斑をMAPに展開して経度変化を並べたのが下です。撮影間隔が不定期ですが移動の様子が分かります。
20220815
赤線でオタマジャクシ斑の頭の先を結んであります。
南赤道縞南側のグレー縞は追跡できないほど早く左に移動しています。それに比べオタマジャクシ斑はゆっくりと左に移動しています。
オタマジャクシ斑の南の暗斑列、独立して存在する平べったい暗斑、白斑列は右に移動。移動スピードは 暗斑列>白斑列>平べったい暗斑 の順です。

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2022年8月16日 (火)

木星 2022/08/16

23時から活動開始。
太平洋高気圧は相変わらず腰折れ状態で日本の南から本州南部までしか覆わず、日本海の低気圧と前線の影響を受け始め、それらで発生した上空の薄雲が流れ込んで来ています。ベランダには南風が吹き込みはじめ望遠鏡が揺れます。

土星が衝
Sat_202208151428_5
8月15日23時28分  D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、8ms、Gain=320、10000フレームを40%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

衝だからといって良く写るわけではなく気流が悪いので直頂点撮影ですがリングの切れ味が悪いです。

Jup_202208151527_7
8月16日00時25~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

気流は夏の気流からほど遠く荒れ荒れです。
7番白斑が中央あたり、左端に8番白斑。
南赤道縞の南側中央付近に千切れかけた暗斑。

あまりひどいので2時間ほど仮眠。

Jup_202208151729_6
8月15日02時26~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

この時間は風が比較的穏やかで今日の中で一番良く写りました。とはいえ詳細は見えません。
中央に色付き白斑、その右下に8番白斑。
大赤斑から右に伸びる縞と南赤道縞に挟まれた狭く白いゾーンが目立ちます。
このあと大赤斑が見えてくるまで2時間ほど仮眠。

Jup_202208151929_4
8月15日04時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

薄雲がかかりベランダに吹き付ける南風は強まり気流はさらに悪化してボケボケ。
大赤斑の南に縦に2つ並んでいるはずの白斑さえ見えません。ガッカリです。

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2022年8月15日 (月)

木星 2022/08/14-15

23時から活動開始。
風もなく雲もなく透明度良く晴れて木星の右には明るく月が光っていました。
台風は遠のき次に接近して来る低気圧はまだ日本海に入る前、太平洋高気圧は南に下がって本州の南部をやっと覆うくらいに勢力を弱めていて天気を支配する主役不在の空模様。
13時間後に衝を迎える土星を導入してみましたが今日も気流はよろしくないようなので撮影はあきらめて木星に向かいました。

Jup_202208141426_6
8月14
日23時23~29分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央付近なので 日付の変わる前からの撮影です。
しかし気流は昨日よりちょっとだけ改善した程度でよろしくなく詳細は見えません。
大赤斑の南に白斑が2つ縦に並んでいます。大赤斑の中心経度を通過する直前です。下側は1番白斑で上の白斑を追い越しました。

Jup_202208141535_5
8月15日00時32~38分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

撮影10分くらい前から急に気流が安定し始めました。この気流があと1時間早く来てくれたらよかったのですが。
大赤斑の左に暗斑が接近してきました。暗斑列は同一緯度に整列しているわけではなく南北にズレて並んでいます。
南赤道縞中央やや右にある白い雲の直下に暗斑のようなものが見られます。これは大赤斑の左で北に折り返した暗斑なのでしょうか。
北赤道縞の中央やや右の白い雲の沸き上がりが明るく見えます。

この良気流はあっという間に過ぎ去って再び揺れの大きな木星に戻りました。しかも日本海側から上層雲も流れ込み始めメインイベントの大赤斑も過ぎ去って気合抜けしてしばし寝落ち。

Jup_202208141732_5
8月15日02時30~35分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

1時間半ほど気を失っていたようです。雲は薄れましたが気流は戻らずです。
右端より2番から5番白斑が並んでいます。
南赤道縞中央付近の南端にオタマジャクシ斑が見えます。北側のグレー縞より濃い色をしています。シッポは切れて短くなりました。もうすぐカエル斑になる?
気流の改善は期待薄で仮眠した割は睡魔が強くここで打ち切って終了。夏の気流はどこへ行ってしまったのか。

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2022年8月14日 (日)

木星 2022/08/14

関東以西に猛暑をもたらしていた太平洋高気圧でしたが、あっけなく台風の北上を許しお盆の週末だというのに台風が襲来。
無駄に暑く、無駄に南風強く、気流は悪く、挙句は台風を招き入れて今回の太平洋高気圧はホントに迷惑なやつだったわ。

1時前に起床。
雲が散らかっていましたが木星が見えていたので活動開始。
いちおうレーダーを確認すると台風本体はすでに関東の東海上に抜け平野部にエコーは無し。大島付近に東西に延びるに強いエコー列があり、それに対応して南の空低くでは雷光が光っているのが見られました。
台風通過後の一時的な強制晴れのエリアに入ったようです。

Jup_202208131631_0
8月14
日00時27~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

台風という大きな対流雲の渦巻が通過した直後なので気流は荒れ荒れで今日も詳細は分かりません。
右下に色付き白斑、左端に大赤斑の輪郭が見え始めています。
大赤斑から右に伸びる縞は色付き白斑の右上まで伸びているように見えます。
これだけぼやけると北赤道縞の茶縞が一番目立ちます。

Jup_202208131745_8
8月14日02時43~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

雲の去来が多く一向に気流は改善しません。
8月に入って大赤斑が中央に見られる日は常に気流がよろしくありません。ホントに意地悪です。
あきらめて就寝。

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2022年8月12日 (金)

木星 2022/08/12

相変わらず日中は無駄に暑く南風は無駄に強く吹き続け夜になっても収まりません。おまけに南海上の熱帯低気圧周辺の湿った空気が入り始め下層雲が速いスピードで去来して邪魔しまくり。八王子方面には雨雲も流れ込んで来ていました。
夜が更けて気温が下がっても真夏の気流には程遠い状況が続きました。
風により狭いROIの範囲からはみ出して暴れまくる木星を収めるためROIの設定を広げて対応。

Jup_202208111523_2
8月12日00時20~25分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

でもあれだけブンブン動き回る木星もスタックすると丸い木星像になって模様が見えてくるから不思議です。魔法です。
昨日の最後の写真とほぼ同じ面からですが圧倒的に気流が悪く詳細は見えません。

Jup_202208111618_5
8月12日01時15~21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

撮影中雲が去来して明滅。気流もより悪化。もう片付けて寝ようかと思いました。
大赤斑の南に縦に並ぶ白斑はもうすぐ大赤斑の中心経度を通過しそうです。

Jup_202208111722_2
8月12日02時19~24分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

ちょうど雲が通過して行ったあとで大きく晴れの区域が来て気流が少し良くなり今日一番の写り。悪いながらも何とか一矢報い
ました。
大赤斑はきれいな長円形をしています。周囲をぐるりと回り込む縞が目の輪郭のようです。南側は大赤斑スレスレ接するようにして右側に流れ出しています。
北赤道縞中央あたりの青黒い雲やその左の白い沸き上がりがモニター上でも目立っていました。

このあと下層雲が増えて撮影困難となり打ち切って就寝。

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2022年8月11日 (木)

満月14時間前 2022/08/11

今日日中も無駄に暑く南風が無駄に強く睡眠不足で自転車走も夜明け後の涼しい時間に近所のみ。
夜になっても風は収まらずベランダの望遠鏡の揺れは相変わらず。
明日は熱帯低気圧の影響を受けて星見は難しそうなので今夜のうちに満月前の月を撮影。
Moon_20220810_2015
南東の空低くに暑くてけだるそうな黄ばんだ月が昇ってきました。
満月は明日10時過ぎで月が沈んだ後。
月にも大気があって雲が湧いたりしていたら変化があって面白かったのに。

来月9月10日19時頃の満月は中秋の名月です。もうすぐ秋です。

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木星 2022/08/11

0時から撮影開始。
昨日日中も無駄に暑く南風が無駄に強く夜になっても風は収まらずベランダの望遠鏡の揺れは相変わらず。
日本海の前線に伴う雲列はやや南下して北から流れ込む薄雲は相変わらず。
南の空の月は薄雲で結構滲んだ感じですが薄雲から出ると透明度の高い空のようで低い角度で煌煌と部屋の中に光を差し込んできました。
これでは気流の状態も昨日と大して変わらず荒れ気味かと思われたのですが以外にも0時過ぎとしては良い状態でした。

Jup_202208101532_0
8月11日00時29~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

昨日の続きの面からです。
5番白斑と7番白斑が見えています。オタマジャクシ斑が右端。その左にも南赤道縞の南側グレー縞からさらに南に分離したような島状のグレー斑が並びます。

Jup_202208101631_4
8月11日01時28~33分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がり気流もさらに良くなりました。
7番が中央やや右、8番が左端。7番の左には小さな茶色斑。
この面の南赤道縞はずっと4層構造で幅広いです。
北半球中緯度には2列の暗斑列。

Jup_202208101731_8
8月11日02時29~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

木星は南中直前で高度55度近く。時々望遠鏡を揺らす風が吹きつけますが気流も安定してかなり良く見えています。
8番白斑が中央付近でひときわ白く輝いています。
色付き白斑がのすぐ右にちっこい白斑が見えます。

この後急に睡魔が襲ってきたので30分だけ睡眠。

Jup_202208101831_4
8月11日03時28~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

この頃気流がとても良く縞が渦の集合帯に見えてきました。
大赤斑から右に伸びる縞は色付き白斑の上あたりまではっきりしその先は小さな暗斑列になっています。

Jup_202208101932_6
8月11日04時29~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が見えてきました。
大赤斑から右に伸びる縞の状態が良く見えます。右に進むにつれ少しずつ南に下がって北側にもともとあった白いゾーンが広がっています。
北赤道縞から南側は複雑な渦模様や暗斑、白斑がいっぱいで見飽きません。
大赤斑の南に縦に並んでいる白斑はそろそろ大赤斑と並んだでしょうか。肝心なところで今日もおしまい。こういう気流の時に大赤斑を中央で見せてくれないかなあ。

今日はポン置きした赤道儀がたまたま精度よく北を向いたようで追尾も良好で撮影が楽でした。

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2022年8月10日 (水)

木星 2022/08/10

0時から撮影開始。
大赤斑が中央を過ぎたくらいなので昨日のリベンジなのですが日本海の前線から吹き上がった上空の濃密な薄雲が北から流れ込み南西の空の月も黄色くにじんでいました。
日中吹いていた強い南風は弱まったものの望遠鏡を揺らすには十分な強さ。木星を導入したものの光量不足でピント合わせもできないのでしばらく待ち。昨夜と同様の苦戦が予想されました。

2時前頃薄雲は去り次第に気流が良くなり始めました。
Jup_202208091715_4
8月10
日02時14~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×2、RegiStax 6でWavelet処理

6ショットのうち良かった2ショットで処理。
肝心の大赤斑は沈みかけ今日も詳細は不明のまま。
暗斑列の中にエウロパの影が落ちていました。左がエウロパ本体。
2番白斑の右上の平べったい奴は横に長くなりました。
北半球中緯度の中央付近の白斑が良く見えています。

このあとちょっと風が強まり気流が悪化。一旦体力温存のため睡眠。

Jup_202208091854_3
8月10日03時51~56分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

目が覚めると風はだいぶ弱まって気流も回復。とはいえ夏の気流というには荒れ気味です。
大赤斑付近はいつも詳細に見えないのですがこのあたりの面はいつも良く見えます。
南赤道縞南端のオタマジャクシ斑は横に長くなりシッポはすぐ左で切れています。
エウロパが中央付近の暗斑列の中にかすかに見えます。

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2022年8月 9日 (火)

木星 2022/08/09

0時から撮影開始。

上空の太平洋高気圧の中心は関東の南東にあり北緯30度付近を軸に南から東北南部あたりまでを覆って南西の風。その上のチベット高気圧の中心はチベットにあり日本付近に張り出しその軸は北緯35度付近で北風で強風帯から遠く離れて安定。
しかし日本海には前線が停滞し前線付近で吹き上げられた上空の薄雲がチベット高気圧の北風に流されて北から流れ込む状態。
ベランダには無駄に強い南風が吹きつけて望遠鏡を揺らしモニター上の木星はピョンピョン跳ね回ります。上空には時々薄雲が流れ込んで来てモニター上の木星は明滅します。木星面の揺れは右下から左上に流れているので地表付近の熱風が気流に大きく影響しているようで条件は悪です。
木星を撮影してもボケて詳細は写らずすべてボツ。
1時半まで頑張っても気流は改善しないので大赤斑が見えてくるまで一旦睡眠。

3時過ぎから再開
Jup_202208081821_0
8月09
日03時21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

ベランダの南風は弱まったものの結局気流は改善せず。10ショット連続撮影した中で一番良かったものですが詳細は見えません。
右端に色付き白斑があり、大赤斑から右に伸びる縞はその付近まで到達しているようです。
大赤斑の南に1番白斑ともう一つの白斑が縦に並んでいます。
大赤斑の左から接近していた例の暗斑は詳細分からずじまい。
このあとも気流は荒れ荒れだったのでこの1枚で打ち切って睡眠に入りました。

今週は前線が東北地方付近にかかり続ける予想なので今日と同じパターンの気流が続くことが予想されます。

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2022年8月 8日 (月)

木星 2022/08/08

前日の午後あたりから南寄りの風に変わるとどんより雲は次第にばらけ青空が広がるようになりました。夜には半月過ぎの月もスッキリ見え夏空が復活して来たようです。
ちょっとお月見してみましたが宵のうちは地上付近の熱気のせいか気流が安定せず月面はゆらゆらと揺れ続けていました。

0時から木星撮影開始。
初めの頃は大赤斑の後ろが見えていました。大赤斑の左から接近していた暗斑がそろそろ到達するので気になりますが上空に薄雲がかかり、地上付近の熱気も残ってモヤモヤと揺れて詳細は分からずボツ。
1時過ぎて高度も上がり急に良く見えだしました。

Jup_202208071613_2
8月08
日01時09~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

5日ぶりの木星です。
南半球の白斑列と暗斑列の面です。
南赤道縞中央やや左にグレー縞から離れたオタマジャクシのように尾を伸ばしたグレー斑が見えます。

Jup_202208071712_1
8月08日02時09~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=320、6000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

シャッタースピードを10msに短くしてみましたが解像度は変わらないみたいです。
オタマジャクシ斑が右手に。シッポはずーっと左まですぐ北のグレー縞と並行して続いています。
5番白斑の左上に発生した平べったい系の白斑はわずかに色付きに見えます。

Jup_202208071815_9
8月08日03時13~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=320、6000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

オタマジャクシ斑は沈みかけ、そのシッポは中央付近のリング暗斑までつながっていました。
リング暗斑の左あたりからグレーの縞が南に分離しています。
南赤道縞は4層構造くらいに見えます。

Jup_202208071912_2
8月08日04時09~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=320、6000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列は8番白斑の右上にあるぼやけ白斑の右で発生しているようです。
北赤道縞中央付近では北側で茶縞がリング状になっています。

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2022年8月 6日 (土)

真夏の曇り空は自転車日和

5:30起床。
今朝は寒くて目が覚めました。空はどんより。この3日間曇りや雨で気温が下がった上に星見はお休みなので体力充実。この間までは汗びっしょりで目覚めたりしていたのに。
今日も一日曇り空で気温も低め予想なので最近暑さでサボり気味の自転車走にはもってこい。ササッと朝食を食べて出発です。

6:20出発~二子玉川~多摩川CR~都19、都12~ひばりが丘~県36~志木~羽根倉橋
羽根倉橋から荒川河口に向かうか入間川に入り込むかの2択でしたが羽根倉橋上で南東の風を感じたので追い風気味の上流方向にハンドルを切りました。

~荒川左岸CR~北本市高尾橋
R16上江橋から上流の荒川右岸と川の中道はともに堤防工事中で通行できないので左岸を進むことになるのですが途中から河川敷内の曲がりくねった細道となるので進捗がよろしくありません。荒川に沿った台地上の市道を辿り洪水時には水没する高尾橋を渡って川島へ。

~荒川右岸CR~川島あたり~入間川CR~豊水橋~R299沿いの道~飯能~県195~都193~都28~東青梅~新奥多摩街道~羽村~多摩川CR~多摩大橋~多摩川右岸~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~府中四谷橋~多摩川CRで16:10帰宅。

入間川CRに入ればいつものコースなのであとは淡々と走って羽村から多摩川CRへ。
予報通りほとんど日差しも無く風も弱く暑さも無く久々の自転車日和でした。

走行距離:185km

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2022年8月 5日 (金)

De-lotation時の衛星処理機能が追加されたこと

木星撮影は連続撮影した複数のショットを使いWinJUPOSというソフトのDe-rotationという機能を使って重ね合わせたものをRegiStaxで強調処理しています。
De-rotation機能は木星(惑星)撮影時刻ごとの自転による表面模様のずれをその連続した撮影時間の中央時刻に合わせて回転解除してくれます。しかし木星(惑星)近辺に写っている衛星については何もしないので衛星は横に伸びた像となっていました。

今回2022/07/18にバージョンアップされたVer12.1.0からDe-rotation機能に
"Correction of the planetary moons outside the planetary disc"
というオプションが追加されていました。

Googleさんに翻訳を依頼すると
「惑星円盤外の惑星衛星の修正」
という回りくどい日本語を示してくれました。

ひょっとすると木星(惑星)近辺に写っている衛星も回転解除のようなことをしてくれるのかと思い試してみました。

下はこれまで通りの処理結果
Jup_202208021748_4capture_lapl4_ap92
これは60秒間撮影した1ショットを6枚使用してDe-rotationしたもので右下に伸びているのがエウロパの6分間の移動した姿で、今回話題にしている「惑星円盤外の惑星衛星 」です。

上と同じデータを使用して画像の回転解除の画面の中にある「オプション」を開き
「惑星系円盤の外にある惑星系衛星の補正」(これもくどい)にチェック。
回折ぼかしの大きさを衛星のサイズを測って入力
20220805

数パターンサイズを変えて実行し、一番好結果だったのが下
Jup_202208021748_4capture_lapl4_ap93
おおッ!、エウロパが1ショット撮影のように丸くなった!!。
エウロパは木星4大衛星の中で一番小さく巡洋艦クラスの砲では単なる円盤像ですが見た目が良くなりました。
模様が写りそうなガニメデが近くにあれば映えるんじゃないでしょうか。
木星師匠の中には衛星だけ別処理してから合成する苦労もされているようなので朗報では?

衛星の位置は1ショット目の位置になるようです。
大きさの異なる複数の衛星(ガニメデ対イオ、エウロパ)が同時に写っている場合はどちらかのサイズしか指定できないので(この場合、僕はガニメデ優先)サイズのずれた衛星はちょっと横に伸びる可能性があります。
また、衛星の周囲にかすかな光の環の輪郭が残ります。

というわけで「惑星円盤外の惑星衛星の修正」オプションの働きが分かりました。名称は「惑星像外の衛星位置補正」とかで良いんじゃないでしょうか。

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2022年8月 4日 (木)

カリスト 2022/08/03

8月3日朝、木星撮影を終えようとしたところ木星の左下にこっそりカリストが接近してきているのに気づき特別撮影してみました。

Kar_202208021930_2
8月03日04時29~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、6000フレームを50%スタック×2、RegiStax 6でWavelet処理

視直径1.5秒、明るさ6.1等級
地球から見える衛星では月、ガニメデに次いで大きな視直径のカリストですが暗いです。天王星よりも暗い。木星面を経過している姿はまるで衛星の影と間違うほど黒く見えていたのを覚えています。
5インチでは分解能不足、光量不足でまともに写りませんでしたが7インチになってリンギングを起こしながらも濃淡が写っています。

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2022年8月 3日 (水)

木星 2022/08/03


間違えて1時間早く起きてしまい0時スタート。
昨晩は山沿いの雷雲の発生は少なくなったものの日本海の前線付近で発生した薄雲が北西から流れ込む空でした。0時でも外気温が30度近くあり、モニター上の木星はクッキリ見えているかと思えばモヤモヤ~とボケるような見え方。おそらく冷え切らない周辺の家の屋根や壁から熱気の上昇流が像を悪化させているものと思われます。
それでも夜が更け気温が下がり木星が高度を上げると次第に見え味がクッキリとしていきました。

Jup_202208021614_1
8月03日01時12~15分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

薄雲と熱気のためちょっとボケ気味です。
大赤斑が右端に沈みかけ、その後を暗斑列が追いかけます。
白斑は右端から1番から4番まで見えています。

Jup_202208021715_6
8月03日02時12~19分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

薄雲は去り気流も安定して良く見えだしました。
白斑の2番から5番が見えています。
暗斑列は黒ゴマを転々と張り付けたように並んでいます。
右下の光点はエウロパの姿。1枚前の写真では木星面に埋もれてしまっています。
北赤道縞と南赤道縞両方から赤道に向かって青黒いフェストンがたなびいています。

Jup_202208021816_0
8月03日03時12~19分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

ずっと安定した見え方をしています。
5番白斑が中央で意外と大きく白く輝いて見えます。その左にあるちっこい白斑はちょっと色付き。
この付近の南赤道縞は3層構造に見えます。

Jup_202208021924_8
8月03日04時22~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

5番と7番白斑が見えます。
北赤道縞と南赤道縞はうねうねとしていて見飽きません。
雲の邪魔も無く気流も良かったので結局夜明け近くまで見てしまいました。今日は出勤日だったので暑さも手伝ってだいぶへばってしまいました。

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2022年8月 2日 (火)

木星面2自転分の模様の動き

昨日午後から発生した雷雲はいつも通り夕方にはカナトコ雲がたなびいてきた薄雲が上空に広がりました。夜には厚みも増してISS撮影を完全に妨害。
夜半過ぎてもレーダーエコーは消えずゆっく南下し結局日出過ぎても雲だらけの空で木星は撮影できずでした。
太平洋高気圧の軸も本州上から少し南に下がり気味で上空に吹き上げられた雲が消えずに流れ込みやすくなってきました。

先週末は好気流に恵まれて木星をたくさん撮影していました。並べて見比べているうちにある2枚が同じ写真に見えてきたので調べてみました。

木星の自転周期は9時間55.5分と書かれています。
7月30日04時40分撮影の木星面と7月31日00時32分撮影の木星面は時間差19時間52分で偶然にも2回自転(2木星日)した姿を写していたことが分かりました。

その2枚でコマ送りした結果が下の写真。
202207301532_1capture_lapl3_ap72_pipp400
わずか20時間弱でも模様が大きく変化しているところが分かります。
主だった模様(大赤斑、色付き白斑、8番白斑、北赤道縞の島状斑点)などは動きが遅いので静止しています。
左から右に動きが大きいのは北赤道縞の南側赤道地帯、南赤道縞の北側グレー縞、北半球中緯度右端の3つの暗斑列など。
右から左に動きが大きいのは南赤道縞の南側茶縞。
大赤斑から右に伸びている縞も右方向に長くなっているのが分かります。

静止気象衛星的な見方でおしろい。

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2022年8月 1日 (月)

暗斑の大赤斑接近

大赤斑の左から暗斑列の先頭を行く大きめの暗斑が大赤斑に接近していきます。
7/24と7/31の未明に撮影した画像から接近の様子を予想してみました。

まずはMAPに落として経度測定して移動量を測ってみます。
20220801
24日 71.9度
31日 53.9度
その差右方向に18度であり1日単位では2.57度のスピード。

大赤斑の左側に巻き込む縞の経度 32.8度
31日未明現在では巻き込む縞まで経度差21.1度あります。

大赤斑とその左に巻き込む縞の位置に変化が無いと仮定すると暗斑が縞の位置に到達するのは 
 21.1度/2.57度 = 8.2日後
ということで接近は8月8日朝方という計算になります。

ただ、暗班を流す気流が大赤斑の左でどのようになっているかです。
縞の手前で北上して折り返し南赤道縞の南縁に沿って左へ行くか。
縞と一緒に南下して大赤斑の下側を通過するか。
下側を通過する場合は潰されて縞と一緒になっちゃうかも。

また、大赤斑左下の白斑と1番白斑は8月18日前後に相次いで大赤斑の南を通過して行きそうです。
楽しみです。

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木星 2022/08/01

2:00起床。
朝から夕方前はピーカンで、その後山沿いの雷雲から流れ出す上空の雲がかかり、明け方に向けて消散するという毎日同じ天気変化を繰り返しています。
この夜も雲だらけの空で上空の雲の薄いところで木星が見えていました。
レーダーを確認すると深夜過ぎまで群馬県方面で雷雲が発達していてゆっくり南に下がりながら弱まりつつありました。それによって発生したカナトコ雲が北から南に流れ上空を覆っていたのでした。
最近の傾向で明け方に向け雲は解消していく方向なので木星を導入して雲の薄まったタイミングで撮影することにして待機。

Jup_202207311727_7
8月01日02時25~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、17ms、Gain=370、3500フレームを60%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

薄雲越しで一番明るく見えていた時の木星です。
昨日の好気流の姿を見てしまったあとではボツにしたいところですが撮影できたチャンスはこの一回だけでした。その後は動きの遅い厚めの雲がかかってしまい力尽きて撤収。
5番白斑が右、7番白斑が左にぼやけて見えます。
その北側の暗斑列は濃淡のあるグレーの縞にしか見えません。

山沿いの不安定は解消しそうもないですね。

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