木星 2022/08/26-27
22時過ぎから活動開始。
湿った気流で発生した低い雲が南から押し寄せ、時々雲の切れ間から木星が見える空。
雲の隙間は狭く撮影はできないので珍しく眼視で望遠鏡を覗いてみました。
最初16mmの接眼レンズ(169倍)で見る木星は小さく眩しくて南北の赤道縞の存在しか判別できません。
10mmの接眼レンズ(270倍)に交換するとまずまずの大きさで眩しさも落ちて見やすくなりました。北赤道縞の幅が場所によって変化しているのが分かります。大赤斑の存在が良く分かります。いつも撮影しているような赤みは見えず淡い感じでした。たぶん僕の目が老眼で性能が悪いせいです。大赤斑の南に並ぶ白斑は識別できません。
6mmの接眼レンズ(450倍)では高倍率過ぎてシャープさが無くなりました。しかも安物なので解像度が悪く白斑が分かりません。
望遠鏡を覗きなれていないというのもありますが衰えた眼で見る木星はCMOSカメラで撮影して画像処理した木星の解像度にははるかに及びませんでした。
8月26日22時55~58分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理
雲が消え始めたので撮影開始。
大赤斑がだいぶ真ん中に寄ってきていました。相変わらず茶色い縞を左から巻き込んで右側に流しています。
大赤斑の左上では相変わらず白い雲が湧きたっています。
北赤道縞の右寄りのところが白い雲が湧き活動が活発なところです。
8月26日23時34~40分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
良く晴れ上り高度も高く気流が安定してきました。
大赤斑の左側の様子が良く見えてきました。巻き込む縞の幅は左側で広く下側は細く右で広くなっています。左側でコブのように出っ張っている部分は巻き込んだ暗斑でしょうか。
8月27日00時19~24分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
安定した気流となりました。雲もなくストレスなく撮影できます。
このあたりの面が大赤斑、白斑、暗斑、ぐにゃぐにゃモクモク、長いフェストンなど一番賑やかで迫力のある所です。北半球も頑張ってほしい。
8月27日01時21~28分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理
雲がかかり始めましたが安定した気流は継続。
2番から5番の白斑が並びます。平べったい奴もいるのでにぎやかです。
暗斑列もずっと左まで続いています。
南赤道縞の南端中央あたりからグレーのリング暗斑が左に続いています。
南赤道縞のすぐ南、5番白斑の上に独立して存在するのはオタマジャクシ斑の成れの果てのようです。
このあと急激に低い雲が広がりました。東京湾や房総方面には南から連なる雨雲列が見られ相模湾にもあって北上してくるようなので観測を打ち切って就寝。
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