メシエの日没
8月15日の夜木星撮影の合間に月に望遠鏡を向け眺めていたところ、メシエクレーターが日没ライン付近に見えていたので2800mmの直焦点で撮影してみました。
メシエは豊の海の中にある14km×8kmの小さなクレーターです。
上の写真は以前に撮影したものでメシエが中央付近に見えます。クレーターは2つ横に並んでいて右がメシエ、左がメシエA(14km)。左方向に彗星の尾のような長い光条があり目立つ存在です。
8月15日23時35分撮影
気流が悪くてボケボケです。
日没ラインぎりぎりで左から浅い角度で太陽光が当たっていますが彗星の尾のような光条がはっきり見えています。
注目はメシエから右に伸びる影の形。ふつうは右上や左下のクレーターのように三角形に近い影ですがメシエは「ねこ耳ニャロメ型」の影を引いています。
これはクレーターのリムが上下方向は高く左右方向は低くなっているためと想像されます。
8月16日01時50分撮影
上の写真から2時間15分後です。気流が改善しています。
メシエの上側と下側の高くなっているリムの部分だけ光が当たって左右のリム低はくて影の中に沈んでいます。
メシエAは低い溶岩台地の上にあるように見えます。左上からメシエAに向かって伸びる谷が途中で溶岩台地の縁で埋められて途切れているように見えます。
太陽高度が低いので光条が伸びているあたりの起伏が良く分かります。すべての起伏を横切って左端の高地まで到達しています。
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