木星 2022/08/31-01
台風が小笠原から沖縄方面に西進した後を追って東海上で強まっていた太平洋高気圧が西に張り出して関東地方上空はギリギリ太平洋高気圧圏内に入りました。
しかし下層は日本海の低気圧・前線に向かう湿った強い南西風で駿河湾から侵入した湿気がライン状の雨雲となって御殿場の峠を越えて丹沢の南麓沿いに吹き降りながら厚木あたりで弱まり消え残った雲が流れて来ます。この山越えの風が一層気流を悪くしているようです。
しかもベランダの望遠鏡は叩きつける南風で揺れ揺れで木星はモニター上をぴょんぴょん跳ね回っています。今年の夏はこんな天気ばっかり。
とはいえ週初めの週間予報では週末までずっと雨や曇り予報で腐りかけていたので今夜の晴れはありがたいことです。
8月31日22時45~47分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑が正面を向いてくるタイミングだったのでいっぱい撮影してみましたがボケボケでボツ。これが一番まともな画像でした。
かろうじて大赤斑の芯が写り、白斑や暗斑の大まかな位置のみ分かります。
北赤道縞は大赤斑の経度から右側で北側に広がり左側はその半分の幅しかありません。
今日の視直径は48.6秒。9月27日の衝では49.9秒まで大きくなります。今回拡大率が少し大きくなりましたが何とか今の画像サイズにおさまりそうです。
9月1日00時39~47分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
8月が過ぎ~風アザミ~♬ 9月になりました。
ベランダに吹き付ける風が弱まり流れ込む雲が一旦遠のき少し気流が安定したタイミングでした。
2番から5番の白斑が並びます。3番と4番が接近しました。去年の今頃はこの範囲に1番から5番が並んでいました。この4つも次第にばらけていく傾向です。
左寄り、南赤道縞と暗斑列の間に挟まれて存在する島状の斑点はオタマジャクシ斑の頭部分です。
このあと雨雲列の消滅位置がベランダ天文台に近付き低い雲に覆われ雨の危険を感じたので撤収して終了。
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