ISSを撮る 2022/08/23
久しぶりのISS撮影です。
今年はISSの軌道と日本の位置関係が良くないのか見やすいチャンスが少なく、せっかくのチャンスも雲に邪魔されて撮影できな状態が続いていました。
きょう未明も曇りでダメだろうとあきらめていましたが、3時過ぎに目覚めると雲の切れ間から木星が見えていたので活動開始。
木星に向かうかISSを待ち構えるか悩みましたが7インチ鏡筒で撮影してみたい誘惑も強くISSを待ち受けることにしました。
7インチ鏡筒では衛星自動追尾できる経緯台が重量オーバー過積載となるためいつもの赤道儀に搭載してクランプを緩めて手動追尾撮影です。
今日のISSは南の空から南東の最高点(51度、540km)を通過して北東に抜けるベランダから手動追尾しやすいコースです。
ただし、焦点距離が2700mmと長いためCMOSカメラの画角が10分×5.7分と狭く手動で画角内に捉える、捉 え続けることが一段と難しくなっています。
下の図はこれまで運用してきた5インチ鏡筒(1500mm)と7インチ鏡筒(2700mm)にNeptune-C IIを接続したときの最大画角の比較です。
写野面積は7インチ鏡筒57.0平方分:5インチ鏡筒184平方分で30%しかありません。
ピント合わせ、ファインダーの照準合わせをじっくり行ってISSの飛来を待ちました。
8月23日03時59分 D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、0.8ms、Gain=220、RegiStax 6でWavelet処理
想像していた通り2分間追跡して写り込んだISSの枚数は寂しい限り。
自動追尾であればROIを狭くできて150fps以上撮像できるのでスタックすればノイズの少ない高精細画像となります。しかし手動追なので連続して写っている画像が殆どありません。
最大画角で撮影しているため撮影速度が26fpsと遅いのも足を引っ張りました。
なのでこれは一番良く写っていた1枚ものです。最高点のかなり手前で雲にに入ってしまい接近中の姿です。
1枚ものの割にはそこそこ見えているような気がします。2700mmの長焦点と口径7インチの威力でしょうか。
先端にドラゴン宇宙船が見えます。後方十字型にぶら下がっているのはたぶんロシアのプログレス宇宙船。
太陽光パネルやいつもギラギラに光っているラジエーターは姿勢の関係でほとんど見えません。右端で逆「く」の字に見えているのは追加された太陽光パネル。
赤道儀も自動追尾ソフトでコントロールできるようなのですが、狭いベランダのためブンブン回すと手すりやガラス戸に鏡筒やカメラがぶつかるので考えものです。
自転車で体幹の筋肉をもっと鍛えて手動追尾精度能力をアップさせましょうか。
この後、体勢を立て直して木星に向かおうとしましたが曇ってしまったので二度寝に入りました。
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