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2022年8月25日 (木)

ガニメデの模様 2022/08/23

ガニメデの模様は写るのか? というのが木星撮影を始めてからの課題でした。
口径5インチの時は「濃淡が写る」という判定でした。
今回新たに口径7インチを導入して初めてガニメデの木星面経過を撮影チャンスが23日の夜に訪れました。
暗黒の宇宙空間を背景に木星の衛星を撮影するとリンギングを起こしてドーナツ状になってしまいますが明るい木星面上にあれば木星面の模様と同じ画像処理が行われ模様が見えるのではないかということです。

以下に検証結果
Gan_202208235
左がWinJUPOSのシュミレーション、右が23日夜撮影のガニメデ。
WinJUPOSではガニメデの下に明るい光点があり、右上に暗い領域、左上がやや明るい領域。
撮影結果は単なる丸い円盤状ではなく下半分が明るく左上がやや明るく右上が暗く写っています。
パターン的には合っているのではないでしょうか。

連続撮影した他の画像をアニメにしてみたのが下。
Gan_202208230_pipp
木星面から離れようとするにつれリンギングが起こり始めますがガニメデの模様パターンは同じで模様を写していると言えそうです。

この日のガニメデは視直径1.77秒。
合成焦点距離5800mmに拡大してNeptune-C IIで撮影すると1ピクセルあたりの角度は0.1秒となります。
なのでガニメデは約18ピクセルの大きさに写っています。
口径7インチの分解能は0.64秒なので7ピクセル程度の大きさが識別できるとすればガニメデ表面を2×2の4ブロック程度の解像度で写せているということになります。
ただし気流の状態が良いことが大前提となります。

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