木星 2022/08/23-24
幸運にも雲間から木星が見えていたので22時から活動開始。
相変わらず太平洋高気圧は日本付近で腰砕けのままですが北の方を低気圧が通過中で夏の空気が南から流れ込んで蒸し暑い夜。ベランダに打ち付ける風が望遠鏡を揺らす邪魔をします。低気圧から日本海に伸びる前線帯で沸き上がった高層の雲も流れ込んで頻繁に邪魔をします。
8月23日22時10~15分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
高度はまだ25度を越えたばかりで気流の影響が大きいですがガニメデが木星面を通過中だったので採用。
木星面右下、8番白斑の右のグレーの大きな暗点がガニメデです。
大赤斑から右に伸びる縞は8番白斑の経度くらいまで伸びました。
8月23日23時00~02分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
高度が上がり、雲がかかっていないときは気流も安定してきました。
ガニメデが右下の縁で木星面経過を終えようとしています。グレーに見えていたものが明るい円盤に見えています。背景に木星面があるのでリンギングが目立たずかすかに模様のような濃淡が見えます。
北赤道縞のアーチ構造が等間隔です。
8月24日00時40~45分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
ベランダに吹く風は弱まりました。しばらく雲に隠された後現れた木星は気流が安定してびっくりするくらいでした。
大赤斑の右に伸びる縞は濃さは変わりませんがさらにスリムになり北側と南側が白いゾーンで挟まれるようになってきました。
北赤道縞中央やや左では白い雲が湧き上り南側には青黒いフェストンの素となる雲も湧いています。
北半球中緯度にオレンジの帯の中に暗斑列があり、その北側に狭いながらも白いゾーンが見えます。
8月24日01時54~56分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
1時間ぶりに雲間に現れたので3ショットだけ撮影できました。雲が近いと気流が安定せず像はやや悪化しました。
大赤斑がほぼ中央で左上にはぶつぶつと湧き上がるような白い雲の集団、その左には白斑が4つ並びます。
大赤斑を回り込む縞の北側の色が薄く切れているように見えます。変化の兆しでしょうか。
22日に大赤斑を回り込む縞の左際に見えていた暗斑の姿がありません。
1番白斑は大赤斑の通過を終えました。その上の白斑ももうすぐ通過を終えます。
べったり曇ったので1時間以上仮眠して気が付くと狭い雲の切れ間が来ていたので慌てて撮影。
8月24日03時25~32分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理
暗斑列の中央付近に斜めに見える大きい暗斑は多分2つの暗斑が斜めに接近しているものと思われます。木星師匠たちの戦艦主砲クラスでは複数の暗斑に分離して見えていることでしょう。
2番白斑右上の平べったい白斑は横に伸びてぼやけて淡くなりました。
3番白斑の右上にある小さな白斑の位置で北側のグレーの縞が左下がりに大きく曲がっています。よほど影響力のある白斑のようです。
北赤道縞から左下に長く伸びるフェストンが目立ちます。
大赤斑は沈み木星は雲の切れ目を過ぎるとまたしばらく見えなさそうなので今日はここまでにして就寝。雲に邪魔されながらもまずまず良く見えて満足。
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