木星と土星 2022/08/19-20
南西北東方向に広がる低気圧や前線に伴う雲が日本海にあり東進中。今夜のうちにかかってくると思われ、それまで木星撮影をすることにして仮眠なしでスタート。
いつものように先行する土星で気流の状態を確認
8月19日22時21分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=380、6000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
衝の後気流に恵まれず撮影できませんでしたが今夜は久しぶりに落ち着き気味の気流でした。
本体に落ちる影が輪の左側に見えるようになりました。
大赤斑が中央付近となる22時半から木星撮影
8月19日22時30~37分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
薄いベールのような薄雲がかかり始めています。まだ高度が30度に達しておらず気流の影響が大きいです。昨日と同じくらいの写りでしょうか。
大赤斑がほぼ中央。南の2つの白斑との位置関係が良く分かります。
大赤斑の左に回り込む縞の際に左から接近してきた暗斑が見えます。やはり大赤斑の下側に巻き込まれるようです。
今日は衛星カリストが木星の南を通過して行くタイミングでしたので南側を広く表示しています。動きがゆっくりしているのでこのあとずっとお供します。
8月19日23時26~31分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
相変わらずの薄雲で今一つの写りです。気象衛星を見る限りはずっとかかり続けるようです。
北赤道縞から左下の伸びるフェストンの幅が広いです。
カリストが南極上空です(見かけ上)。
8月20日00時28~35分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理
相変わらずの薄雲ですが高度が上がり気流も安定してきました。しかし肝心の大赤斑は右端に半身没しています。
2番から5番の白斑が並びます。
2番と3番の間ちょっと北、平べったい独立暗斑のすぐ右下に小さな白斑がありここから右にグレーの縞が伸びています。
南赤道縞の南側左端にオタマジャクシ斑です。頭の前に短く細いグレーの縞が伸びています。
このあたりの北赤道縞はほぼ横に一定幅の帯状で比較的穏やかに見えます。
8月20日01時32~34分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
安定した気流が続きます。南赤道縞から白斑列あたりの暗斑、白斑、渦がスバラシイ。
中央から左の暗斑列は粒がそろっていて印象が強いです。
オタマジャクシ斑が中央に来ました。もはやオタマジャクシではないですね。
北赤道縞中央あたりから左で連続するアーチ構造が見え始めます。
左端はイオの影
8月20日02時23~25分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
気流の状態は良かったのですが雲量が増え薄雲も濃さを増して撮影途中3ショットで打ち切り。
オタマジャクシ斑から左にも南赤道縞から離れてグレーの島状斑が続きます。
粒ぞろい暗斑群が中央付近に来ました。その左はもやもやしちゃって暗斑列見えないです。
白斑は4番、5番、7番。5番の左の色付斑が大きくなった感じ。
イオが左端明るい光点として見えています。
お供してきたカリストがギリギリ右端。模様が見えそうで見えません。
大赤斑が沈んでからは久しぶりに気流が安定し良く見えましたが疲れました。
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