木星 2022/09/06-07
上空の太平洋高気圧は勢力を弱めて南東に少し後退し下層から上層まで南西風となっていました。
地上付近は日本海を北上する台風に吹き込む南風が強まるとともに湿った空気により発生した低い雲が速いスピードで北に向かって流れて行きます。ベランダの望遠鏡は風に打たれて視野内の木星はまたもやピョンピョン跳ね回ります。
少し風の弱まってきた22時過ぎから開始。
雲の流れの隙間をついての撮影ですが必ず雲がかかってきて木星は瞬くように明るさを変えていました。
9月6日22時11~16分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
昨日の最後の面と同じところが写っています。透明度が高いですが悪気流でボケボケで同じ撮影条件なのに全く別物ということが言いたくて採用です。
9月6日23時04~10分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理
風はだいぶ収まって木星は視野からはみ出すことは無くなりましたが気流は改善しません。
これだけぼやけていても北赤道縞の活発な部分は分かります。
9月7日00時45~47分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理
一時的に低い雲の流れが無くなり高い雲だけになったタイミングです。今日の中では一番安定していました。とはいっても昨日の良像を見た後では何とも。
間もなく大赤斑が姿を現すタイミングです。
南赤道縞の3層構造の南に大赤斑から伸びてくる縞、温帯地域の数層の縞があり南半球はシマシマです。
間もなくガニメデの影も落ち始めるのですが曇ってしまったので今夜は粘らずに終了。
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