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2022年11月

2022年11月27日 (日)

木星 2022/11/27

6:30起床。
昨夜遅くからの快晴がずっと続いています。ちょっと北風がありましたが気温は高く自転車日和。羽村で折り返して13時頃多摩大橋から丹沢方面の空に風のぶつかりによる波打つようなキレの悪い雲が漂っているのが見えました。
ひょっとしたら広がって来て星見を邪魔するかもと思いながら帰宅。
案の定、日没頃から上空にかかってきました。雲そのものは東に流れていますがその風上側で雲が沸き立っているのでいつまでたっても西にある晴れの区域がやってきません。ホントに意地悪な雲です。
18時前頃からやっと切れ目が来たので急いで撮影。
Jup_202211270851_5
11月27
日17時47~54分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雲が遠のくと昨日より気流は安定していました。
7番と8番の白斑が見えていて昨日の面のちょっと後方に当たります。
前日見えていた南赤道縞をクロスするようなラインの立ち上がり部分が中央付近です。
北赤道縞から南に伸びるフェストンが良く見えます。
木星の南をカリストが通過中でした。

雲の量は増えいる一方で雲の切れ間が来てもボケボケでこの一枚で終了。
昼間の快晴をもう少しこっちの時間に分けてほしい。

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2022年11月26日 (土)

木星 2022/11/26

曇り空のち昼頃まで雨ふりとなりました。11月下旬になってから休日を狙い撃つ雨が続き自転車乗りもできず。
雨が止んだ午後も南西方向から流れ込む厚い上層雲がかかり続け雲が切れたのは21時半頃からでした。
望遠鏡は準備してあったのですぐに撮影開始。
Jup_202211261147_9
11月26
日21時44~51分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

気圧の谷の通過中で気流は悪くなりました。それでも大赤斑が右端にあったので採用。
何とか5番と7番白斑が確認できます。
北赤道縞の中央付近では明るい雲が湧いて赤道方向に流れています。
南赤道縞の左端から大赤斑の上の方に向かって縞にクロスするように茶縞のラインが伸びているように見えますが見かけだけのものでしょうか。

次のタイミングでは気流が悪くてぼけたので1枚で終了。

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火星 2022/11/25

25日の木星撮影を終えしばらく休憩して火星が庇から現れるのを待って今シーズン初の拡大撮影をしてみました。
5インチ鏡筒を経緯台に載せてベランダの手すりギリギリに寄せても鏡筒の半分くらいが庇で遮られる悪条件。もう少し待てばケラレも解消するのですが雲がかかって来ていたのでこれが限界。
Mar_202211251405_8
11月25
日23時06分  D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=280、10000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

高度が70度近くなっていましたが木星時間のように気流に落ち着きが無く揺れ揺れでした。
黒い模様の少ない面でちょっと残念。
今回の接近を過ぎると火星の視直径が15秒より大きくなるのは9年後の2031年になってしまうのでせっかくだからと撮影する気分になりました。

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木星 2022/11/25

日中は移動性高気圧に覆われて穏やかな天気。夜には高気圧の後面に入り時々上空の薄雲や南から流れ込む下層の断雲がありましたが4日ぶりの星見。
Jup_202211250834_0
11月25
日17時30~37分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

初めのころ下層の暖雲に邪魔されて気流が良くありません。
ぼやけ白斑と8番白斑の面。
北赤道縞の中央から右で濃いフェストンが見えます。

Jup_202211250934_0
11月25日18時30~37分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ快晴状態となり色付き白斑の中にかすかに模様が見えるくらい気流が良くなりました。



Jup_202211251034_0
11月25日19時30~37分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

色付き白斑の上にある暗斑から左上の南赤道縞のリング状斑の間が細いひも状の縞で連結されています。
1番白斑が色付き白斑に接近してきました。
北赤道縞は北側に波打つ領域が見えてきました。

Jup_202211251134_1
11月
25日20時30~37分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の北側の波が下がっているところには白っぽい領域に一段と明るい白斑のようなものが見えます。

1番白斑が中央沿過ぎたので次のタイミングでやっと大赤斑の縁が見えてくるはずだったのですが、木星は南西の空域に下がって気流が悪化してボケました。

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2022年11月23日 (水)

購入後初のレンズ掃除する

せっかくの休みなのに一日中雨。
僕の2大趣味である自転車も星見もできないので録画が溜まっている「奥さまは魔女」を朝から10話連続再生して昼前には疲れ果ててしまいました。

その後、パソコンのディスク内のファイル整理して空き容量を増やしているときに撮影したまま未処理の火星を発見。今シーズンは見える位置が悪くてほとんど撮影していないので処理してみました。
Mar_202211111507_820
11月12日00時07分 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=240、12000フレームを40%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、2倍拡大

経緯台に載せた5インチ1500mm直焦点撮影なのでちっこくて2倍に拡大してあります。
視直径16.2秒なので見かけの大きさは土星の本体と同じくらい。これくらいの大きさなら「大シルチス」、「小シルチス」、「ヘラス盆地」などは分かります。
いずれにしても今回の接近では赤緯が高すぎて南中時の高度が80度近く赤道儀に載せた7インチ鏡筒では常に庇の向こう側で撮影は不可能。

その7インチ鏡筒ですが、最近夜が冷えるようになって雨上がりの湿度の高い夜は望遠鏡のレンズ面に結露するようになりました。
レンズ面をよく見ると細かいホコリが付着しているのでこれが核となって余計に湿気を呼んで結露しやすくなったようです。
結露するとせっかくの快晴が薄曇りと同じ状態となって撮影画像が悪化します。
7インチ鏡筒は7月に購入してからほぼ木星観賞専用機として晴れていれば必ず使ってきました。稼働時間も長く汚れも溜まってきたのでレンズ面の清掃をすることにしました。

ブロアでホコリを吹き飛ばすのですがもはや貼り付いているホコリは拭き掃除です。シルボン紙をアルコールで湿らせてそっと優しくレンズ面を拭きます。
一拭き終わったシルボン紙を見ると何と黒いホコリが取れました。日中排出されて舞い上がった自動車や工場地帯からの煤煙が夜間沈降してきて木星撮影しているときレンズ面に降り積もったと思われます。布団を干す時ベランダの手すりを拭くと黒いホコリが取れるのと同じことですね。
何度も紙を交換して拭き後が残らないようそっとそっと外周に向けて汚れを追い込んで終了。
20221123
5インチ鏡筒は何度か清掃したことがありましたが7インチは5インチと比べ面積が2倍以上あるので使う紙の量も半端ないです。
これで僅かでも結露が減って明るさとコントラストが改善するでしょうか?

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2022年11月21日 (月)

木星 2022/11/21

午前中の冷え冷えとした雨が止み昼頃から晴れ上がると穏やかな天気になりました。
この時期日差しが有るのと無いのとでは室内の気温が10度以上変わってきます。太陽の日差しはありがたいものです。
Jup_202211210909_0
11月21日18時05
~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雨をもらたした低気圧の通過後で気流は荒れているかと思ったのですが予想に反してかなり良い気流でした。
1番白斑が右側、2番と3番白斑が左側にあり大赤斑の右の縁が見え始めています。
北赤道縞の幅は広く中央やや右には活発な箇所が見られます。

Jup_202211211009_6
11月21日19時05~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の波打つ部分は去って幅広い領域が中央に見えます。
大赤斑の姿が見えました。右に伸びる縞は大赤斑のすぐ右から中央あたりまで薄れています。その南側に新しく伸び始めた縞が見えます。

Jup_202211211109_6
11月21日20時05~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央です。良い気流に恵まれました。
大赤斑の周囲は左から来た縞の一部を巻き込んで淡いリング状に取り巻かれています。巻き込まれなかった縞はそのまま右に伸び始めました。
大赤斑の左上は相変わらず活発に白い雲が湧いてその一部は右上に流れているように見えます。その左のオレンジ色っぽく伸びた線はイオが移動した軌跡。
北赤道縞中央付近のアーチ状の部分から左で縞の幅が狭くなります。
5番白斑はぼやけて見えます。

Jup_202211211208_5
11月21日21時07~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

上空にベールのような薄雲が流れ靄っぽくコントラストが落ちました。木星も南西の空に下がり始め気流の悪くなる空域で像も悪化。
イオの影が落ち始めました。イオ本体は大赤斑の左上。
5番白斑はぼやけて見えます。

望遠鏡に軽く結露が始まってしまったので終了です。

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木星の雲の動きを見る

日曜日天気が悪かったので以前良く見えていた木星面の写真をいろいろいじくってMAPに展開した写真をコマ送りにしてみました。
10月4日0時07分から30分おきに撮影した4枚を使っています。
202210031507_pipp
わずか90分間ですが北赤道縞の南半分から赤道を挟んで南赤道縞の北側の領域が右に移動しているのが分かります。ざっくりした計測ですが90分で0.5度くらいの移動量。
雲を流している風の速さは木星の赤道長を45万kmとすると秒速約115m/sということになります。
大赤斑の右下で接する2つの暗斑の動きも分かります。

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2022年11月19日 (土)

木星 2022/11/19

日中は穏やかに晴れて自転車日和でしたが帰宅して夕方になると薄雲が広がり厚さを増しました。
気象衛星を見ると薄雲の西に切れ間があり東進して来るのでその隙に夕食と風呂を済ませて雲が薄れるのを待ちました。
Jup_202211191029_2
11月19日19時23~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

19時を回ると雲が薄れたのでさっそく撮影。
昨日よりも気流が良くなりました。大赤斑の後ろの面が良く見えます。
大赤斑の北を回った茶縞が南下していく左側が真っ白になるくらい大きく雲が湧きたっています。
今日は5番白斑のすぐ右上の平べったい白斑がクッキリさを取り戻したようです。
北赤道縞の大赤斑の経度から左は北側が茶縞、南側が青黒でその間が色が薄く白っぽい層になっています。

雲の切れ間はあっという間に過ぎてしまったのでこの1枚で終了。

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しし座流星 2022/11/18-19

木星撮影を終えた23時頃から急に雲が消えてほぼ快晴状態となりました。また雲に意地悪されていたのか。
まあこれで流星撮りができるから良いかと思って就寝。
_20221118_195844
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出2.5秒、Gain:320、トリミング
11月19日04時58分44秒頃
これはしし座群ではないけど
長経路で光度変化しながら末端でバクハツして見栄えが良いので採用。
上にふたご座、中央右よりはプロキオン、右下はシリウス。流れてくる方向からしておうし座群?

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2022年11月18日 (金)

ISSを撮るのち木星 2022/11/18

今日は早い時間にISSの通過があるのでそちらを優先。
ベランダには5インチ鏡筒を載せた人工衛星自動追尾の経緯台をセット。
まずはピント合わせを兼ねてウォーミングアップに木星と土星を撮影。
20221118

ハッブル師匠がISSに先駆けて南の空を通過するので人工衛星自動追尾の練習
Hst_202211180809_9_15
今日のハッブル師匠のコースは最高の条件で真南高度30度で距離970km。
それでもちっこ過ぎて1.5倍にしています。両脇に太陽電池パネルらしきものが見えます。
ジェームスウェッブに話題を持っていかれていますが32年選手のベテラン、ハッブル師匠にも頑張ってもらってもっと木星を写してほしい。

ハッブル師匠の10分後にISS登場
今日のコースは南西の空から北東の空に飛行し南東の空で500kmまで接近します。太陽に対して順光でベランダからは接近して来る姿を最初から追跡できるので好条件です。
Iss_202211180823_0
真南の空600kmほど
ISSの左下前から見上げた姿。ISSは北東方向に飛行し太陽光は西南西から照らしています。このため太陽光パネルはISSの左後ろを向いているので細く見えています。

Iss_202211180823_1
南東の空最接近時500km
ISSの左下横から見上げた姿。かなり写りが良いです。
左右のラジエーターがきれいに分離して見えています。
横方向から見る一位になったので太陽光パネルが2枚ペアで幅広く見えるようになりました。太陽光パネルの見え方によってISSの見かけの大きさがずいぶん違います。

ISS撮影を終えすぐに7インチ鏡筒を赤道儀にセットしてベランダに展開。
好気流を期待して木星に向かいます。
Jup_202211180848_9
11月18日17時44~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

撮影し始めると南から断雲の集団が流れ込み始め木星にかかってきて気流が悪化。
色付き白斑とぼやけ白斑の面です。最近この辺が多い。
北赤道縞から垂れ下がる青黒く太いフェストンが目立っていました。

このあとは雲量が増すばかりで撮影できず。夕食、風呂を済ませても雲だらけで望遠鏡を片そうとした21時過ぎ大きな雲の切れ間が到来。
Jup_202211181218_3
11月18日21時14~21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雲が無いと意外と気流は良かったのです。
大赤斑が見えていました。右に伸びる縞は弱々しく細くなっています。一周回ってきた縞が再供給されても同じ濃さにはならないのでしょうか。
北赤道縞は濃く幅広です。

Jup_202211181336_4
11月18日22時31~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

相変わらず雲の流れ込みが続きました。高度が35度くらいまで下がりましたが大赤斑が中央のタイミング。
大赤斑の南を通過した縞はそのまままっすく右に抜ける成分は少なく、右上まで巻き上げられてから右委に流れています。
大赤斑の左側の乱流に寄る白い雲の沸き上がりが増えました。

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しし座流星 2022/11/17-18

18日08時がしし座流星群の極大と予報されていましたが昨夜から今朝にかけては長い時間雲がかかり星が写る程度の晴れ間は1時半過ぎから3時半ころの2時間だけでした。
そんな中1個だけ明るいのが写りました。
__20221117_174128618_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出2.5秒、Gain:320、トリミング
11月18日02時41分28秒頃
オリオン座の左、冬の大三角の中を流れました。いつもアンテナが邪魔ですが構図的に経路長、明るさともに大変よろしい流星です。バクハツして光度変化があればもっと良かったのにおしい。
一応しし座の方向から流れていますがちょっと角度が微妙でしし座群かどうかは怪しい。

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2022年11月17日 (木)

木星 2022/11/17 一時ISSを撮る

午後から次第に薄雲が広がり夕方に向かって濃さを増しました。
早い時間なら大赤斑が見えているので日没直後から薄雲越しに星見を開始。
Jup_202211170833_3
11月17日17時31~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

薄まったタイミングで撮影しましたが木星は明るさを失って気流も乱れてボケました。
大赤斑周りの大まかな縞の流れはなんとか見えます。
丁度ガニメデの影が落ち始めたところだったので採用。

ここで急いでISS撮影の準備で木星を離れベランダに展開している木星用機材を片付けISS用機材を展開。
今日は南西の空から西の空高くを通過して行くのでベランダからは追跡しやすいコース。
Iss_202211170911_1capture_f1530015445_la
18時11分頃撮影
残念ながらこちらも薄雲越しで最接近の頃は厚い雲の領域で使い物にならずその手前接近中の約530kmの姿。
ISSは右上方向に飛行し右下から太陽光を受けてラジエーターが明るく反射するパターンでした。ベランダからはISSの左前下から見上げる姿です。
右側のラジエーターは4×3の升目に分離しました。左側は本体の影が落ちて半欠けに光っています。
太陽電池パネルはみんな左の太陽の方向に向いています。

ISS撮影を終え急いで機材を木星撮影用に展開しなおして木星に戻りました。
Jup_202211170936_4
11月17日18時33~38分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

高度は上がりましたが薄雲がどうにもならず気流も悪いまま。
さらに下層の雲が南から押し寄せて撮影不可能となり早々に終了。

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しし座流星 2022/11/16-17

ベランダ放置カメラに流星が写りました。
A_20221116_164122827_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出2.5秒、Gain:320、トリミング
11月17日01時41分22秒頃

しし座の方向からいっかくじゅう座あたりに流れました。経路の最後で小バクハツしています。
テレビアンテナのすぐ下の星はおおいぬ座のシリウス、上端の星はこいぬ座のプロキオン。

A_20221116_201726413_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出2.5秒、Gain:320、トリミング
11月17日04時17分26秒頃

しし座のお尻からてんびん座に向けて流れました。経路の最後でバクハツしてます。
このあと数枚に流星痕がうっすら写っていました。
お月様の下にある星がしし座1等星レグルス。

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2022年11月16日 (水)

木星 2022/11/16

午後から寒気の吹き出し雲が西から流れて来ましたが日没頃にはほほ消滅。
空気も乾いて今夜は結露の心配はなさそうです。

Jup_202211160904_1
11月16日18時00~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

気流は昨日よりちょっと良くなったようです。
北赤道縞は北側に大きく波打って幅が広いエリアです。

このあと南から風のぶつかりで発生したキレの悪い雲が量を増やしながら流れて来て上空を覆いました。大赤斑が見えてくるタイミングなのに意地悪な雲です。この時間を利用してお風呂。
Jup_202211161105_9
11月16日20時02~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

雲の切れ間での撮影だったので気流は荒れ気味。
大赤斑の右側に延びる縞が大赤斑の右上あたりから伸びて右下に下がっています。
北半半球中緯度の暗斑縞が黒く目立ちます。

次のタイミングでは大赤斑が中央に来るのですが再び雲が南から湧き上りながら面積を広げてかかってきそうだったので早めに撮影開始
Jup_202211161156_4
11月16日20時51~01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲が接近中でしたが何とか10ショット撮れました。良い写りで満足。
南赤道縞の茶色い縞は大赤斑の北を周ってそのまま左方向に流れています。回り込みは止まっています。
大赤斑から右に伸びて一周してきた縞が大赤斑の南を回り込んで右上まで流れています。一部は枝分かれしてそのまま右に出ているようにも見えます。
4番白斑が大赤斑の中心経度を通過中です。5番白斑の右上にあった平べったい白斑はすっかりぼやけ一部が左上にたなびいているようにも見えます。

Jup_202211161304_0
11月16日22時00~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

木星は南西の空に移りいつものように気流が荒れてきました。
北赤道縞は波打ちが無くなりストレートです。中央付近から左下方向の赤道に向かって薄オレンジ色の雲が青黒い雲の上を覆って流れているように見えます。
大赤斑の左の暗斑列はもう復活しないのでしょうか。

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CSSを撮る 2022/11/16

4:40目覚めました。目覚ましを4:30にセットしておいたのにならなかったので調べると電池切れで4:20で止まっていたのでした。
早起きしたのは中国の宇宙ステーション(CSS)の撮影です。
ベランダは昨夜の湿気が冷え込みで結露してびしょびしょ。望遠鏡を出しておかなくて良かった。
今日は西の空から南東の空に向けて飛行するコースでベランダからはまずまずの条件。最接近時は南の空420kmほどでした。
Css_202211152039_5
5:39頃撮影
最接近に近いタイミングの姿です。CSSの左下から見上げています。気流は今一つでちょっとボケ気味です。
最初は「天和」だけでしたが7月に「問天」先月末に3つ目のモジュール「夢天」がドッキングしてT字に完成してChina Space Stationになりました。
「天和」だけの頃よりも太陽に照らされる面積が大きくなり明るくなりました。木星くらい明るいかも。
T字の上下にある太陽電池パネルは地表に対して立った角度で飛行しているため良く写っていません。

Css_202211152040_8
5:40頃撮影
南東の空に遠のいた後姿です。
両端の太陽電池パネルの裏側が見えていますが明るいオレンジ色です。

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2022年11月15日 (火)

木星 2022/11/15

もう11月も真ん中になってしまいました。
昼過ぎには雨は止んだものの雲のキレは悪く夜に入っても隙間から木星がチラ見できる程度でした。20時過ぎてやっと撮影開始。
木星はほぼ南中しています。

Jup_202211151113_1
11月15日20時09~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雨上がりで低い雲が去ったばかりなので気流は荒れ荒れかと思ったのですがボケボケにはなりませんでした。
色付き白斑とぼやけ白斑の面です。
北赤道縞の南側に3か所青黒い雲が濃く赤道方向にたなびいています。青黒い雲の上に白っぽい薄雲がかかっているように見えます。

Jup_202211151213_0
11月15日21時09~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

望遠鏡のフタを開けて1時間ほどですが夜露が付き始めました。薄雲がかかった状態と同じでコントラストが落ちます。
色付き白斑もぼやけて詳細は見えません。温めれば夜露のくもりは取れますが鏡筒内に対流が発生して像が悪化します。
今日はこれであきらめです。

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2022年11月13日 (日)

天王星食を見る 2022/11/08

皆既月食中の天王星食の潜入の様子を望遠鏡で見ていました。(実際は室内のパソコンのモニターを通して)
ベランダ天文台の位置での予報は 11:40:33.9(以下時刻はUTC)
ただし天王星は視直径3.8秒の大きさを持っているので潜入するのに時間がかかります。
実際は11:40:26~11:40:41の15秒ほどかけて月に隠される予報でした。

庇ギリギリなので5インチ鏡筒を経緯台に載せてやっと視野に入りました。
食開始の2分前から動画で撮影開始。
皆既食中の月面は想像以上に暗く、月面が写る程度の露出にすると5.8等の天王星が眩しいくらいでした。
Ura_20221108114015
Ura_20221108114025
Ura_20221108114035
Ura_20221108114040
D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、100ms、Gain=350

恒星食はフッと一瞬で消えるのですが天王星食はじわじわと月面に吸い込まれるように消えていきました。
2枚目は月縁に接触する寸前。
3枚目はほぼ半分以上隠れた状態。
4枚目は全て隠れる1秒前でかすかに水色の天王星が月縁から見えています。

この時、天王星人から地球を見ていたらどう見えていたのか。
皆既月食中の空域に天王星がいるということは天王星にも地球の影が達していることになります。
天王星では地球の日面通過が見えているはずです。
以下天王星から見た各天体の大きさの適当な計算ですが、
太陽の視直径:97.63秒
地球の視直径:0.94秒
となり地球から見た木星の2倍くらいの大きさの太陽面にその100分の1の大きさの黒い点として見えていたはずです。
当然月は地球と重なって見えません。
ちなみに天王星から見た月の大きさは0.25秒。皆既月食が終わると天王星からは太陽面上の地球の右側に小さなコブが出っ張ってくるように見えたのでは?

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2022年11月12日 (土)

木星 2022/11/12

朝方雲が多かったもののその後晴れ上がって穏やかな晴天となりました。これで8日連続の木星です。
日没後まもなく大赤斑が中央のタイミングを迎えるので望遠鏡を向けたのですが今日に限ってはゆらゆらと揺れの大きな気流に包まれてボケてしまいボツ。
Jup_202211120916_1
11月12日18時12~19分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

30分前は揺れ揺れだったのに急に気流が安定しました。
大赤斑の左を回り込む流れは途切れました。その代わり大赤斑から右に一周してきた縞が大赤斑に巻き付き始めています。
大赤斑の左側の白い雲の沸き上がりが増えました。
北赤道縞の大赤斑の経度より左は茶縞がべったり。

Jup_202211121015_5
11月12日19時12~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

かつて暗斑列だった縞と大赤斑から伸びてきた縞がギリギリ合体せず並行しています。
南赤道縞の南半分はグレーの成分が多いです。

Jup_202211121115_0
11月12日20時11~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

右端5番と中央7番と左端8番の白斑がほぼ等間隔の距離です。

Jup_202211121215_0
11月12日21時11~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞中央付近のアーチの中には白斑のようなものがありそうです。
左端のぼやけ白斑の右で発生しているグレーの暗斑の素が右に流れるにつれ北を流れる大赤斑からの縞に寄り添っていきます。
南赤道縞の南半分のグレーはいつの間にか薄れ全体に茶色が多くなっています。

今日も南西の空に移るとともに急にモヤモヤ感が出てボケました。
明日は悪天になる予報。春からずっと雲に邪魔され続けるのが当たり前となっていましたが秋様明け宣言後乾燥期に入ってこの一週間はほとんど雲に邪魔されず連続できました。

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天王星の衛星を見る 2022/11/11

天王星が9日に衝を迎えたので5インチ直焦点で撮影して衛星を見てみました。
Ura_202211111453_0
11月11日23時53分 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、1.0s、Gain=450、120フレームを80%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

ライブスタックでは写野が狭くて星の数が足らずライブスタックに失敗するので通常の惑星撮影と同じ方式にしました。
やっぱり気流が良かったんでしょう。主要5衛星のうち4つが見えています。
5番目のミランダは16等級と暗く天王星に近く回析リングに飲み込まれて見えません。
7インチなら集光力と解像度が上がって写るかもしれませんが赤道儀を使うと庇の向こう側となるので試せません。

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2022年11月11日 (金)

木星と土星 2022/11/11

今日も移動性高気圧に覆われて穏やかな晴天が続きました。これで7夜連続して星見ができます。
Sat_202211110834_9
11月11
日17時35分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II、SharpCap 4.0、20ms、Gain=400、9000フレームを40%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

たまには土星を撮影。ずいぶん小さく暗くなりました。
かなり横から見る角度でリングに落ちる本体の影が左に大きくずれました。またリングの影が本体に落ちているのが見えます。
気流はかなり良い状態なのですぐに木星に向かいました。

Jup_202211110847_0
11月11日17時43~50分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

良く見えています。中央の色付き白斑の中の模様もはっきり見えます。
濃いフェストンが北赤道縞から赤道に向かって流れています。

Jup_202211110948_9
11月11日18時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

良い気流が続きます。
このあたりは毎晩見ている気がします。

Jup_202211111048_9
11月11日19時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞が北に波打つように幅が広がっています。
北半球中緯度の暗斑列が繋がったように縞状です。
左隅に大赤斑の縁が見え始めました。次の撮影タイミングに期待がかかりました。

Jup_202211111151_9
11月11日20時48~55分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

せっかく大赤斑が見え始めたのに上空に薄雲が流れて来て木星にかかり気流が悪くなりました。何でいつもそうなの。

Jup_202211111250_1
11月11日21時45~54分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央です。薄雲は去り気流がちょっと持ち直しました。
大赤斑の北を周る縞は左側で南下した後そのまま左方向に流れています。大赤斑を右に回り込む流れはほぼ止まったようです。
でも左方向から暗斑を含む濃い縞が右側に補給されそうです。
2番から5番の白斑が見えています。

Jup_202211111349_1
11月11日22時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

木星が南西の空に移るといつものように気流が悪くなります。今日の1枚目の撮影時とほぼ同じ高度なのですがボケボケです。
ベランダ天文台の西500mには小田急線の登戸、向ヶ丘遊園駅があり周辺のビルやマンションからの排熱の影響を受けているのでしょうか。

明日雲が広がらなければもう一晩良い気流が期待できそうです。

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2022年11月10日 (木)

木星 2022/11/10

大きな移動性高気圧の後面に入り午後から日没過ぎまで高い雲が広がりましたが次第に薄れて夜には晴れ上がりました。

Jup_202211100949_6
11月10
日18時47~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が沈んだ後で7番白斑が中央の面です。今日も気流は安定しています。
大赤斑から伸びる縞と暗斑列の縞が右に行くに従って接近していきます。
北赤道縞の左寄りに太いアーチが見られます。

Jup_202211101049_0
11月10日19時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

見どころの少ない面が続きますが気流は安定しています。
8番白斑の左上のぼやけ白斑の右からは相変わらずグレーの雲が湧いて右に流れ小さな暗斑にまとまっていきます。

Jup_202211101151_1
11月10日20時47~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

この面では北赤道縞の南側から青黒いフェストンが多く伸びています。
中央にぼやけ白斑が見えますが周囲が暗い雲に囲まれているせいかぼやけで見えません。

Jup_202211101251_0
11月10日21時47~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

色付き白斑が中央に来ました。ギリギリ白斑内に模様が見える程度の気流です。
北赤道縞の中央付近3か所の青黒い雲の湧き出しがモニター上でもくっきり見えていました。
左下隅にカリストが入ってきました。

Jup_202211101351_0
11月10日22時47~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

南西方向に高度が下がり40度を切ってきました。気流の影響が大きくなってきました。
今回はカリストにもアライメントポイントを設定してスタックしてみました。カリストのコントラストが上がって見やすくなりました。
1番白斑が見えてきました。大赤斑が見え始めるまでまだ1時間以上かかります。今日は気流も良く雲もなく良いコンディションでしたが見どころの少ない面を淡々と撮影して終了です。

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2022年11月 9日 (水)

木星 2022/11/09

移動性高気圧に覆われて穏やかな晩秋の晴れが続いています。
夕方から宵のうちは南から千切れ雲が流れていましたがその後は快晴状態が続きました。
Jup_202211090903_4
11月09日18時00~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

透明度の低い空で時々雲がかかっても気流は安定していました。
1番白斑が中央を過ぎているのでもうすぐ大赤斑が見え始めます。

Jup_202211091011_2
11月09日19時08~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

北半球中緯度の暗斑列が目立ちます。
1番白斑は2番白斑からどんどん逃げて沈みかかっています。
2番白斑の輪郭がはっきりしないのは3番や4番のように薄暗い雲に縁取られていないせいでしょう。

Jup_202211091116_1
11月09日20時11~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南中に近く大赤斑が中央で11月として良い気流に恵まれました。
大赤斑の北側を回った縞は大赤斑から大分離れて左に下がっています。大赤斑を回り込んで右に流れる量は減りそうです。
大赤斑から右に伸びる縞の先端は大赤斑の左に到達しました。以前あった暗斑列の緯度よりも南の位置になっています。このまま大赤斑の南を回って右に流れて行きそうです。
2番白斑と5番白斑の距離は2番と1番の距離と同じくらいでしょうか。

Jup_202211091214_0
11月09日21時10~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

5番白斑が中央です。ぼやけて見えたのは2番と同じく縁取りが無いためでしょう。
大赤斑後方の乱れが以前より活発になったようで南赤道縞南側のグレーの雲が増えた感じです。

大赤斑は沈み木星が南西の空に移動して高度が下がり始めると気流も悪化してきたので終了。
連日の明け方と夜の星見で疲れました。

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ISSを撮る 2022/11/09

4:00起床。
良く晴れています。今朝もISSの通過があるので頑張って起きだしました。
皆既月食を起こした満月は庇の向こうに去って射程外に去っています。
Iss_202211081946_1
4時46分頃
今日のコースは北の空で地球の影から現れて南東の空に向かって飛行しました。
北東の空で440kmまで接近しますがベランダからは庇の向こう側なので最接近を過ぎて遠ざかる後姿を追いかける形となりました。
自動追尾を使用していますが庇から現れて狭いROI(1024×768)の中に追い込むのにてこずり600km以上離れてからの姿です。
ISSは左下からの太陽光を受けベランダからはISSの後方右下から見上げる姿で写真の下に向かって飛行しています。
左端の太陽電池パネルの色が新と旧で違っているのが見えます。

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2022年11月 8日 (火)

満月と天王星 2022/11/08

今月の満月は皆既月食となりました。
2020年春からベランダ天文台を運用してきて数回の月食がありましたが天気が悪かったり庇の向こう側で終わったりして撮影できたのは今回が初めて。
今回にしても部分食の始まりから皆既の初めまでは庇の向こう側で見えなかったのですが右アームの経緯台に望遠鏡を搭載して何とか皆既中を撮影することができました。
Moon_20221108_2031
11月08日20時31分撮影
皆既月食中の満月の左脇にポチっと天王星が寄り添っています。ふつうの満月なら眩しすぎて天王星はかき消されてしまいます。
今回の皆既中の月は肉眼で見てもかなり暗く感じました。
天王星はこのあと9分ほどで月に隠されます。

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木星 2022/11/08

夕方まで快晴の天気が続き夜も引き続き晴れです。
夕方千切れ雲が流れて来ましたがそれもすぐ消え気流も悪くありません。
Jup_202211080834_0
11月08日18時31~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

7番と8番白斑の見える面で一番見どころの少ない場所からでした。
北赤道縞北側の右の方は細かく薄いループ、左には大きく濃いループ。

Jup_202211080933_0
11月08日18時30~35分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の幅が広い部分は南側にフェストンも多く見られます。

このあと天王星食に備え食事、風呂を済ませてから天王星に向かいました。
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Ura_202211081056_4
11月08日19時56分  D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=390、1000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

食に備えて天王星単体がどれくらいに写るのか試写。
1500mm直焦点ではさすがにちっこいですが青緑色と丸い形状が分かります。このあと皆既中の月の明るさとの兼ね合いで調整しました。
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無事天王星食を観賞して戻りました。
Jup_202211081213_8
11月08日21時11~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

気流も良く天王星は暴れることも無く丸く落ち着いて見えていました。木星に戻ってもやはり良く見えています。
北赤道縞は大きなアーチが連続する部分です。

Jup_202211081314_0
11月08日22時11~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

1番白斑が中央を過ぎました。もうすぐ大赤斑が見えてきます。
北赤道縞のアーチの谷間3か所には白斑状のものが収まっています。
1番白斑の左手のぼやけ気味の白い部分はモニター上で明るく見えていました。

Jup_202211081415_0
11月08日23時11~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の北側を回った縞は昨日と同様左方向に伸びていますが大赤斑を回り込む流れも継続しているようです。

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ISSを撮る 2022/11/08

4:30起床。
快晴でした。
今朝はISSの通過が見られるので早起きして準備。これまでことごとく悪天に阻まれて撮影のチャンスをつぶされてきたので気合も入ります。
今回は5インチ鏡筒を経緯台に搭載して自動追尾ソフトで追いかけ自分は室内でモニターを見ながらの撮影です。

まずは火星でピント合わせついでに撮影
Mar_202211071959_2
1500mm直焦点を1.5倍拡大。
最接近の1月ほど前ですが相変わらずちっこい。
今シーズンは赤緯が高すぎて赤道儀に載せた7インチ鏡筒では庇に遮られて射程外となり全然撮影できません。
今日は経緯台で左アームに望遠鏡を載せたので西の空に回った火星が庇ギリギリに入りました。
北極冠だけは分かりますがどこの面が見えているのやらさっぱりです。

SAOCOM-1Bで自動追尾撮影練習
Saocom1b_202211072009_4
人工衛星の自動追尾も久しぶりなので勘を取り戻すための練習をしました。
2020年に打ち上げられたアルゼンチンの地球観測衛星。まだ現役です。
高度620kmの軌道で天頂近くを通過していたので庇に隠れる前で650kmほどの距離です。
画像処理したら何か形が見えたので採用。ちっこいので1.5倍拡大。
中央がくびれ本体の左にうっすら太陽電池パネル?か何か写っています。

ISSを撮る
Iss_202211072033_5
今朝は北西から南東の空に飛行しました。最接近は南西の空で500kmほど。
最接近前の太陽光をほぼ正面から受けたISSの左前下から見上げる角度になります。まずまずの気流でボケずに写りました。
5回目の宇宙飛行となる若田さんが搭乗したスペースドラゴン宇宙船が先っぽにドッキングしています。
一番右手の太陽電池パネルには追加されたパネルも見えています。

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2022年11月 7日 (月)

木星 2022/11/07

予報ほどには天気は悪くならず夕方は良く晴れていたのでちょっと得した気分で撮影委に入りました。
Jup_202211070829_1
11月07
日17時27~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、3000フレームを60%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

イオが木星面を経過中でその影が落ちていました。
イオは影から右にグレーの縞を辿った縞の中に白斑のように写っています。
北赤道縞は大赤斑の右の経度なので幅の広い部分です。

Jup_202211070930_0
11月07日18時26~33分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央のタイミングです。
大赤斑の北を周る濃い縞が左に下がった後多くがそのまま左に流れ大赤斑を回り込む流れが減ったように見えます。

Jup_202211071111_0
11月07日19時10~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

晴れ続けるのかと思ったら南から盛んに雲が流れ込むようになり気流も悪くなり今夜は早々に終了です。

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木星 2022/11/06

自転車走から帰宅してあわただしい夕方を過ごし休む間もなく星見に突入です。
夕方からキレの悪い雲がたなびいてきましたが次第に南に下がって行きました。

Jup_202211060942_5
11月06
日18時41~43分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、3000フレームを65%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

木星の周りに衛星が3つ集まってきていたところから撮影開始。雲が去って色付き白斑の中に模様が見えるかどうかくらい気流も安定しています。
右の木星の縁はイオ、少し離れて大きなガニメデ、左下はエウロパ。
北赤道縞は幅の狭いエリアが右に去って波打って幅の広がっている活動域が見えています。

Jup_202211061042_0
11月06日19時39~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

イオもガニメデも木星の裏側に隠れエウロパが木星面を経過中で色の濃い縞の上空にいるので相対的に明るく光点として見えています。
ピント合わせするのに一気に3つの衛星が使えなくなり頼りはカリストですが木星の左方向、木星半径の26.3倍の位置にあり視野をずらしてピント合わせ後木星を画角内に戻すのに苦労しました。 
エウロパの下は1番白斑。


Jup_202211061142_0
11月06日20時39~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

木星面の模様の自転による移動よりエウロパの移動の方が早いので1番白斑の右上に見えるようになりました。
木星から右に伸びる縞は中央付近(エウロパの左あたり)が薄まっています。


Jup_202211061240_3
11月06日21時37~42分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

南中を過ぎて細かい揺れが増え始めました。
エウロパが経過を終え影が大赤斑の右に落ちています。

Jup_202211061341_0
11月06日22時37~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央のタイミングです。何とか気流は持ちこたえました。
ガニメデが木星の後ろから出現しました。このあと木星の影に入って食となります。
大赤斑の左を回り込む縞の位置が大赤斑から離れました。
大赤斑から右に延びる縞の先端がもうすぐ大赤斑に到達します。

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2022年11月 6日 (日)

荒川河口まで走る

6:00起床。
相変わらずキレの悪い雲がたなびいて朝日を邪魔しています。結構寒く感じる朝。
キレの悪い雲があっても天気は晴れなので自転車で出発。
今年はまだ走っていないと思われる荒川CRの羽根倉橋から葛西臨海公園までを走ります。うまくすれば河口まで追い風を利用できるかもという目論見です。

8:50出発~多摩川CR~都19、都12~ひばりが丘~県36~志木~羽根倉橋~荒川CR
P50_20221106_1221511
清砂大橋で左岸に渡る

羽根倉橋から朝霞水門までは追い風でしたがそこから先はほぼ横風だったので期待したほどの追い風はありませんでした。
常磐線をくぐるとコースは南東から南に変わるのですが風向きが東寄りの成分を持ち始めてここでも横風でした。
清砂大橋で左岸に渡ると堤防工事中で車道に降ろされました。

~葛西臨海公園~荒川河口橋~R357沿い~晴海通り
P50_20221106_1310271
豊洲市場を過ぎ晴海大橋を上り詰めた頂上あたりから正面のタワマンの風景がちょっとお気に入りです。
大きなお世話ですが臨海部に林立するタワーマンションを見るたびに大規模災害時にここで生活が成り立つのか心配してしまいます。

~築地~都50~海岸通り~芝浦~旧海岸通り~平和島~昭和島~羽田~多摩川CRで15:30帰宅。
羽田からは東寄りの風で追い風となったので気分良く帰宅。

走行距離:134km

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2022年11月 5日 (土)

木星 2022/11/05-06

夜になってもキレの悪い雲が木星近辺に流れ込み続け連続して撮影できるようになったのは22時前頃からでした。すでに南中を過ぎています。
高気圧がほんのちょっと関東の北に張り出しただけで関東地方南部は雲が出て星見は打撃を受け続けます。

Jup_202211051259_7
11月05
日21時28~31分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

やっと4ショット撮影できました。雲近辺では気流が悪いですが遠ざかると落ち着きます。
ぼやけ白斑が中央で色付き白斑が左の面です。
北赤道縞は北側が茶縞、南側が青黒です。
色付き白斑の上、南赤道縞の中にイオの光点が見えます。両極が薄暗く低緯度が明るく見えています。

Jup_202211051401_6
11月05日23時01~04分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

何がきっかけだったのか23時前から急に雲が消えて快晴となったのですが気流が一気に悪化してボケました。
イオの影が落ち始めたので採用ですが今夜はたった1時間で打ち切りました。
でも本当に悪い気流のときは影さえボケますからまだましなほうかな。

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大赤斑から一周する縞 2022/11/02

5:50起床。
どんよりしています。昨日午後から広がった北東風による低い雲がまだ消えずにかかっていました。
9時過ぎて隙間から日差しがこぼれたので自転車で出発。
今日は羽村のかつやまでかつ丼を食べに往復しておしまい。昭島あたりのケヤキが良い色に色づいてそこだけパーッと明るい雰囲気でした。
走行距離:100km

10月中旬以降の大赤斑の左から流れ続けた暗斑列とその後を追って伸びてきた縞が大赤斑に接近する様子をコマ送りにしてみました。
20221105
7月初めころから大赤斑の左を回り込んで右に伸び始めた縞は今月中旬頃には大赤斑まで到達して1周しそうです。
大赤斑の左、白斑列の北にある平べったい暗斑もゆっくり大赤斑に接近しています。緯度的には南を通過できそうですが生き残れるでしょうか。

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2022年11月 3日 (木)

木星をフィルターで撮り比べ

今日は日中南風予報であったので湘南海岸まで出て帰路に相模川沿いで追い風をいただく作戦がまんまとはまりました。
気温も高く自転車日和でした。

夜になると南風は衰え上空には山岳波で発生したような雲が木星や月の周辺にかかり続け気流が悪くなっていることを想像させました。
雲がどいてから撮影してみると予想通りの荒れた気流で拡大撮影はボツ。
直焦点でフィルターを変えて撮影してみました。

UV-IRカットフィルター
Jup_202211031158_9
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、UV-IRCut、SharpCap 4.0、5ms、Gain=240、10000フレームを50%スタック、1.5倍

通常の撮影で使用している赤外域をカットして可視光だけに絞るフィルターです。
直焦点でも悪気流によりボケています。

フィルター無し
Jup_202211031149_6
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、フィルター無し、SharpCap 4.0、5ms、Gain=200、10000フレームを50%スタック、1.5倍

センサーのすべての波長を利用するため木星像は明るくなります。可視光に赤外域の光も加わって色味が淡くなりましたがUV-IRカットよりもシャープさがあります。

IR Pass 685nmフィルター
Jup_202211031213_9
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、IR Pass 685nm 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=270、10000フレームを50%スタック、1.5倍

赤色の外側から赤外域を利用します。木星像は暗くなるのでgainを上げて撮影。UV-IRカットに比べて思いのほかシャープです。青黒い雲が真っ黒に写っています。

IR Pass 850nmフィルター
Jup_202211031219_1
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、IR Pass 850nm、SharpCap 4.0、5ms、Gain=370、10000フレームを50%スタック、1.5倍

さらに赤外の外側の850nm以降だけの光を利用。光度がさらに落ちGainを高く。かなりガサガサの画像となりましたがシャープさはあります。

波長の長い赤外光は気流の影響を受けにくいようです。でも色味が無くなり白黒になってしまいます。
意外とフィルター無しでも良いかも。

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木星 2022/11/02-03

11月に入り悪天は昨日一日だけで穏やかな晴天が戻りました。秋雨明け宣言ですね。
会社から帰宅して早速望遠鏡をベランダに出して外気になじませている間に夕食を摂ってから撮影に入りました。
Jup_202211021029_3
11月02
日19時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央のタイミングに間に合いました。気流は安定しています。
大赤斑の左側から周りこむ縞に向かって赤い大赤斑の赤身が吹き出しているように見えます。その分左側を回り込む縞は大赤斑から離れました。
大赤斑の左上には白い雲の沸き上がりが増えました。
左上隅にさりげなくカリストが写っています。

Jup_202211021128_7
11月02日20時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

この時間の撮影でも大赤斑の左から赤身が飛び出しているように見えているので間違いないようです。
5番白斑が中央に来ました。右にある4番と比べ大きいですが輪郭がぼやけています。
大赤斑から右に伸びる縞が1周して中央付近まで濃い部分が伸びています。その先にも薄まった縞が大赤斑付近まで到達しています。縞の中には暗斑がゴロゴロと詰まっています。
北半球中緯度の縦に並んだ白斑は北側の方が右への移動が速いようです。

Jup_202211021229_0
11月02日21時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が去ってシマシマの木星面になりました。
大赤斑から伸びる縞は南赤道縞と同じくらいの濃さを持っています。
5番白斑と7番白斑が見えています。やはり5番はぼやけています。

Jup_202211021429_0
11月02日23時25~32分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

22時台の撮影を飛ばして2時間経過した面です。高度が下がり気流の影響が大きくなってきました。もう日跨ぎは難しいですね。
北赤道縞の中央から左は北側が茶縞、南側に青黒縞に分かれているエリアです。

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2022年11月 1日 (火)

ガニメデの食を見る 2022/10/30

7日ぶりの曇天でベランダ天文台はお休みでゆっくりした夜です。

10月30日はガニメデが木星の裏側から現れたあと木星の近くで影に隠れる食が見られました。
幸運なことに雲の邪魔が無く気流も落ち着いていたのでベランダ天文台ではその様子を50分間連続撮影してみました。
Jup_202210300942_4
10月30日18時42分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、縮小

ガニメデが掩蔽を終えて木星の裏側から現れ始めたところ。
太陽光は右から差しているので木星の縁はわずかに夜の部分が見えているので少し離れた場所から見え始めています。

Jup_202210301012_1
10月30日19時12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理 縮小

ガニメデが木星の影に入りつつあり三日月状に欠けて見えています。月食です。

掩蔽の終わりから食までの1分毎撮影した画像を動画にしてみました。
ブログのサイズ制限のためガニメデ近辺だけの切り出し画像です。
2022103009321023
18時32分~19時23分
形状が分かりやすいように無理やり拡大してあります。
何もない所で急に欠け始めて消えるのが面白い。
ガニメデに落ちる木星の影がちゃんと丸みを持っているのが見えます。スバラシイ。

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木星 2022/10/31-01

朝から秋晴れの快晴が続きます。
今日は大赤斑が早い時間に正面を向くので頑張って準備
Jup_202210310853_5
10月31日17時47~58分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

日没1時間後、木星はやっと30度を越えたくらいでしたがまあまあの見え方でした。晩秋から初冬の日没後は意外と気流の良い時間帯があったりします。
大赤斑の左側を回り込む縞と大赤斑の距離が接近しました。左から接近した暗斑は縞の中に取り込まれたようです。
大赤斑の右側に回った縞の一部が南赤道縞に連結しているように見えます。

Jup_202210310954_0
10月31日18時50~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑から右に伸びる縞の先端はもうすぐ大赤斑の左側に連結しそうです。
北半球中緯度の中央付近に昨日も見えていた縦2つ並んだ白斑が見えます。

Jup_202210311054_0
10月31日19時50~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑から右に伸びる縞の南側に暗斑列が繋がっているようです。
このあたりの北赤道縞の幅は細くなっています。北側に淡く小さいアーチが連続しています。

Jup_202210311154_0
10月31日20時50~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ南中のタイミングでしたが上空の気流による細かい揺れがあって詳細がぼやけています。
暗斑列の縞と大赤斑から伸びる縞は間に細く白い縞を挟んでいて合体しそうでしていません。

Jup_202210311354_0
10月31日22時50~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

21時台の撮影を飛ばして2時間経過した面になると木星は72度くらい自転してしまうので模様がすっかり変わってしまいます。
中央のぼやけ白斑と左の色付き白斑が同じくらいの大きさに見えます。
北赤道縞の中央から左は北側が茶縞、南側に青黒縞に分かれています。

このあと南シナ海の台風から繋がる上空の薄雲がかかってきたので終了。

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