木星をフィルターで撮り比べ
今日は日中南風予報であったので湘南海岸まで出て帰路に相模川沿いで追い風をいただく作戦がまんまとはまりました。
気温も高く自転車日和でした。
夜になると南風は衰え上空には山岳波で発生したような雲が木星や月の周辺にかかり続け気流が悪くなっていることを想像させました。
雲がどいてから撮影してみると予想通りの荒れた気流で拡大撮影はボツ。
直焦点でフィルターを変えて撮影してみました。
UV-IRカットフィルター
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、UV-IRCut、SharpCap 4.0、5ms、Gain=240、10000フレームを50%スタック、1.5倍
通常の撮影で使用している赤外域をカットして可視光だけに絞るフィルターです。
直焦点でも悪気流によりボケています。
フィルター無し
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、フィルター無し、SharpCap 4.0、5ms、Gain=200、10000フレームを50%スタック、1.5倍
センサーのすべての波長を利用するため木星像は明るくなります。可視光に赤外域の光も加わって色味が淡くなりましたがUV-IRカットよりもシャープさがあります。
IR Pass 685nmフィルター
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、IR Pass 685nm 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=270、10000フレームを50%スタック、1.5倍
赤色の外側から赤外域を利用します。木星像は暗くなるのでgainを上げて撮影。UV-IRカットに比べて思いのほかシャープです。青黒い雲が真っ黒に写っています。
IR Pass 850nmフィルター
D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、IR Pass 850nm、SharpCap 4.0、5ms、Gain=370、10000フレームを50%スタック、1.5倍
さらに赤外の外側の850nm以降だけの光を利用。光度がさらに落ちGainを高く。かなりガサガサの画像となりましたがシャープさはあります。
波長の長い赤外光は気流の影響を受けにくいようです。でも色味が無くなり白黒になってしまいます。
意外とフィルター無しでも良いかも。
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