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2022年11月13日 (日)

天王星食を見る 2022/11/08

皆既月食中の天王星食の潜入の様子を望遠鏡で見ていました。(実際は室内のパソコンのモニターを通して)
ベランダ天文台の位置での予報は 11:40:33.9(以下時刻はUTC)
ただし天王星は視直径3.8秒の大きさを持っているので潜入するのに時間がかかります。
実際は11:40:26~11:40:41の15秒ほどかけて月に隠される予報でした。

庇ギリギリなので5インチ鏡筒を経緯台に載せてやっと視野に入りました。
食開始の2分前から動画で撮影開始。
皆既食中の月面は想像以上に暗く、月面が写る程度の露出にすると5.8等の天王星が眩しいくらいでした。
Ura_20221108114015
Ura_20221108114025
Ura_20221108114035
Ura_20221108114040
D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、100ms、Gain=350

恒星食はフッと一瞬で消えるのですが天王星食はじわじわと月面に吸い込まれるように消えていきました。
2枚目は月縁に接触する寸前。
3枚目はほぼ半分以上隠れた状態。
4枚目は全て隠れる1秒前でかすかに水色の天王星が月縁から見えています。

この時、天王星人から地球を見ていたらどう見えていたのか。
皆既月食中の空域に天王星がいるということは天王星にも地球の影が達していることになります。
天王星では地球の日面通過が見えているはずです。
以下天王星から見た各天体の大きさの適当な計算ですが、
太陽の視直径:97.63秒
地球の視直径:0.94秒
となり地球から見た木星の2倍くらいの大きさの太陽面にその100分の1の大きさの黒い点として見えていたはずです。
当然月は地球と重なって見えません。
ちなみに天王星から見た月の大きさは0.25秒。皆既月食が終わると天王星からは太陽面上の地球の右側に小さなコブが出っ張ってくるように見えたのでは?

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