木星 2022/12/02
11月下旬に入ってから夜間晴れの天気が急に少なくなり21日と25日以外は木星の撮影は26,27日に1枚だけであとは曇天。
気が付けば12月入り。今日も雲だらけでしたが夕方やっと今週初めての青空が広がって日差しが見られました。
晩秋から冬に移る合間の「さざんか梅雨」ってやつでしょうか。今年の11月は記録的に暖かかったそうで冬にチェンジするときのギャップが大きいので「さざんか梅雨」も顕著に現れているのでしょう。
17時頃 ベランダの流星カメラで見た木星と月
いつの間にか月が半月より大きくなっていました。流星撮影が目的なのでgainを高くしているため月は太陽のように輝いて写ります。
さっそく5日ぶりの木星に向かいます。
12月02日17時15~22分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
うーん、上空はすっかり冬の気流で揺れ揺れでした。
27日とほぼ同じ面で7番と8番の白斑が確認できます。そのほかは詳細は良く見えません。ガッカリ。
18時前に6.6等星が月に隠される星食が見られるので撮影してみました。
撮影した動画を「Limovie」という星食ビデオ解析ソフトウエア(フリーソフト)に読み込ませて恒星の明るさ変化を測定してプロットさせたのが下のグラフ。
X軸は撮影開始からのフレーム枚数。シャッタースピードは1.5msで設定しましたが転送速度が191fpsだったので点と点の間隔は約5msという時間分解能になります。
縦軸は恒星の明るさで背景からの相対値。上下にぶれているのはちょっと雲がかかり気流が悪くて星が瞬いて明るさが変化しているため。
食の後グラフが0に貼り付かないのはGainを高くして発生したノイズの影響。
520あたりの赤点が恒星が月に隠された瞬間を含んだフレームです。
パソコンの時計がNTP同期ではなくGPS時計に同期できれば正確な食の時刻が測定できます。
なかなか面白そうです。
星食を楽しんだ直後には雲が広がって月も木星も隠されてしまい木星はボケたやつ1枚だけで終了。
昨日火星が最接近の日でした。せっかく撮影する気になっているのに天気が悪くて全くダメです。
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