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2023年2月 3日 (金)

小惑星Julia(89)による12.3等星の恒星食を見る

あっという間に2月。寒中の寒さが続きますが、最近は天気変化が早春の様相で冬型が長続きせず変化が早くなりました。それにつれて晴天率も下がって宵空の木星を眺められる日がめっきり減りました。


1月29日20時42分頃、小惑星Julia(直径159km、10.4等)による12.3等星の食現象の予報があり、ベランダ天文台はその現象が起こるギリギリ北側に位置していましたが、ひょっとしたら誤差があって食現象が見えるかもと思い望遠鏡を向けました。
今回は恒星よりも小惑星が明るいので食が起こっても0.2等級しか減光しないので見た目では分かりません。
現象が起こるであろう時間帯に動画撮影して解析ソフトにかまして光度変化があったかどうかを調べました。

20230129
約1分間の光度を計測させましたが明確な減光は見られません。小惑星の影は予報通りベランダ天文台にはかからず南を通過して行ったようです。
そもそも気流の乱れによる明るさの変化量に対して予想された0.2等の減光量が飲み込まれている可能性もあります。

食予報時刻を過ぎ恒星と小惑星が離れていく姿を撮影してみました。
2049_pipp
1月29日20時49分~21時13分  D=127mm、F=1500mm、×0.5レデューサー、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、80ms、Gain=570、250フレームライブスタック、縮小、PIPP

小惑星Juliaの4分毎24分間の動きです。中央の星がJuliaに隠されるはずだった12.3等のUCAC4 562-045465という恒星。
食の時刻は両者接近して1つの星に見えていましたが時間の経過とともに小惑星が恒星から離れていくのが見られました。

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