木星と金星 2023/03/06
冬場に毎度おなじみの関東の南で発生した低気圧がゆっくりと離れ午後から雲が減って夕方にはかなり晴れました。
西からは移動性高気圧に覆われ風は穏やかで上層も弱まっています。出社だ悪天だ帰省だと続いて3月に入って初めてのベランダ天文台オープンとなりました。
まずは木星を逆転して高度を上げる金星へ
3月06日16時34分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、IR850、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3ms、Gain=260、18000フレームを35%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
日没前、靄っぽい白い空で透明度は良くありませんでしたが金星の揺れは小さく気流はそこそこ良いようでした。
まずはIR850フィルターで撮影してみました。Wavelet処理をかけると金星面に何やら濃淡が見えていたので強めの処理をかけてみたところ模様が浮かび上がりました。スバラシイ。
気を良くて可視光で撮影
3月06日17時31分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、UV/IRCut、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、2ms、Gain=140、18000フレームを35%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
何と可視光でも模様が浮かび上がってきました。IR850画像とほぼ同じ見え方をしているのでノイズではなさそうです。スバラシイ。
これまで5インチではのっぺらぼうな姿でしたが7インチ鏡筒の威力でしょうか。靄っぽい空で少し光が弱められた効果でしょうか。
とにかく金星は強めの処理をかけた方が良い結果が得られるようです。
金星のピントのまま木星に向かいました。
日没時ですでに25度より低くなっていて木星の衛星でピントを合わせるのが難しくなっています。
3月06日17時55~04分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
低高度の割には良く写っています。
1番白斑が中央で左端に2番が見えているくらいの面でしょうか。
南赤道縞は1本のベルトに見えていますが北赤道縞は北側に茶縞、南側に青黒雲の沸き上がりが見られ、茶縞の北側中央やや左には淡く茶色に縁取られた白斑も確認できます。
木星の撮影できるチャンスはあと数回でしょう。
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