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2023年8月

2023年8月31日 (木)

木星 2023/08/31

1:00起床。
8月も暑いまま最終日。関東地方は東の太平洋高気圧に近いおかげで良く晴れ今年の8月は26夜も木星を見ることができました。良い夏でした。

昨夜空全体に広がっていた薄雲はまだかかっていておまけに南南西風に乗って下層の断雲が速いスピードで流れていました。
ベランダにも南風が吹いて鏡筒を揺らし条件は良くありませんが薄雲越しでも木星の明るさがあるので撮影に入りました。
Moon_202308301349_236
8月30日22時49分  D=60mm、F=370mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、4.5ms、Gain=0、300フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理 縮小

前の晩に撮影した8月2回目の満月の前の姿。まだ左側がかなり欠けています。ほぼ近地点にいるので大きな月です。

Jup_202308301615_0
8月31日01時12~18分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

断雲の通過により木星は大きく明滅し気流も乱れました。
大赤斑、色付き白斑、白斑列がそろう一番賑やかな面ですがぼやけて詳細は見えません。大赤斑付近は変化ない模様。

Jup_202308301709_2
8月31日02時05~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

断雲による明滅があった割には高度が上がりまずまずの写り。下層の気流が不安定で上層は安定しているようです。
2番から5番白斑が等間隔に並んでします。

Jup_202308301809_3
8月31日03時07~11分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

この時刻が一番断雲が多く8ショット撮影して使えるのは4ショットだけで悪化しました。
5番白斑の下に見える小さな白斑の位置は5番に対して相対的に左にずれました。この緯度での移動速度はゆっくりなようです。

Jup_202308301910_0
8月31日04時06~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

上空の薄雲が薄れ、流れ込む断雲が消えました。通常設定で8ショット。
7番白斑がクッキリ見えています。
北赤道縞らのフェストーンは広がり切きって淡くなっています。

Jup_202308302009_5
8月31日05時05~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

かすかに薄雲がかかっていましたが気流は安定しました。しかし路面清掃車がゆっくりと振動を出しながら通過。
北赤道縞の一番広い面。中央やや右に白い雲の沸き上がりがあります。
南赤道縞中央の海老茶色の島状斑はずっと継続しています。

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2023年8月30日 (水)

木星 2023/08/30

1:00起床。
良く晴れています。明日8月2回目の満月を迎える大きな月が南西の空から部屋に光を投げかけていました。
望遠鏡はすっかり外気になじんでいるのですぐに撮影開始。
気流は少し落ち着きが無く常に細かく揺れていていました。
Jup_202308291610_0
8月30日01時06~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

起きてから6分で撮影を始めています。ずいぶん手馴れてきました。
昨日の続きから8番白斑が右端に去って暗斑列の面です。やはり昨日より少し解像度が落ちています。
南赤道縞の中央付近から左上にフェストーンが長く伸びています。

Jup_202308291709_1
8月30日02時05~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の北辺はギザギザです。
暗斑列は中央付近から左で大きく間隔が密です。

Jup_202308291809_0
8月30日03時05~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑から右に伸びる細い縞は以前より淡くなりコブも目立たなくなった感じ。
1番白斑は昨日見た7番より明るいようです。

Jup_202308291909_0
8月30日04時05~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

四国や紀伊半島付近にある積乱雲から流れ出した薄雲がかかってきました。
大赤斑にまとわりつくグレーの雲は変化なし。南赤道縞から近づくリング暗斑も無くきれいな楕円形で落ち着いています。


Jup_202308292010_7
8月30日04時07~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞が大赤斑の北側を迂回する形状は前回と変化有りません。
色付き白斑と3番白斑の中心が揃ってきました。3番白斑は1番と同じくらい白く見えますが小ぶりです。
2番白斑は中央に来ても輪郭が無く周辺に溶け込みそうです。

先日から1時間間隔で撮影後仮眠のルーチンを試みています。昨日今日と撮影後出社しましたが特に疲労感も眠くなることも無く細切れの睡眠でも休息にはなっているようです。
要は前夜早寝してから深夜起きだすまでの4時間ほどの睡眠でどれだけ熟睡できるかにかかっているようです。

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2023年8月29日 (火)

木星 2023/08/29

1:20起床。
良く晴れています。台風が東海上を北上していった割には全然秋風になりませんでした。
おかげで夏の気流が戻ってきました。
Jup_202308281633_0
8月29日01時29~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

中央から右に3番から5番白斑が見えます。4番と5番の間の平べったい奴の上に木星面経過中のエウロパが黄色っぽく写っています。
北赤道縞には3か所白い雲の沸き上がりが輝点のように白く見えて縞全体がうねるように乱れています。
これを撮影終えた約10分後、木星師匠の中には木星面で小天体衝突閃光を観測した人がいらっしゃるようです。僕は残念ながら仮眠に入っていました。

Jup_202308281733_2
8月29日02時29~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

7番白斑が見えてきました。
北赤道縞から太いフェストーンが伸びています。中央付近北辺に大きめの白斑が見えます。
右の直線状のものはエウロパの光跡

Jup_202308281833_1
8月29日03時29~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の一番活発なエリア。
南赤道縞の中央を東西に海老茶色の縞が目立ちます。
7番白斑が中央付近で明るく見えています。1番白斑とどちらが明るいでしょう。

Jup_202308281937_1
8月29日04時33~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北半球中緯度の縞中央から左に南側にグレーの滲んだようなシミが4点見えます。
南半球には暗斑列が数本見られます。

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2023年8月28日 (月)

木星 2023/08/28

1:20目覚めました。
関東の東沖を台風が北上中でその西側に広がる上空の雲がかかっていました。レーダーを見ると陸上にエコーは無く雨の心配はなし。
木星がちょうど雲の薄くなったところにあり光っていたので1ショットだけでもと思い撮影に入りました。

Jup_202308271645_4
8月28日01時41~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=400、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

この時はgainを上げて何とか撮影できました。
今日は大赤斑の面ですが雲越しなので大まかな模様だけで詳細は無理です。
右上はガニメデ。この後木星の北側をこするように裏側に潜入して北極前後で完全に隠れるはずです。

大赤斑正面の時刻は完全に曇りで空を見てすぐに仮眠に戻りました。

Jup_202308271902_4
8月28日03時56~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、25ms、Gain=400、2400フレームを70%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

4時前は前回よりも雲が濃くてシャッタースピードを25msまで伸ばしてやっと4ショット使えるのが撮影できました。
大赤斑は右に傾きガニメデは潜入を終えて木星の左上に出現していました。

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2023年8月27日 (日)

木星 2023/08/27

1:00起床。
晴れていました。南の方で雷が光っていました。レーダーを見ると横浜市の南部に雷雲があって東南東に移動中。他にエコーは無いので望遠鏡をベランダに展開。すでに弱い北寄りの風になっていたので揺れの心配も無し。
しかし気流は悪化していて不採用。仮眠に入って次の時間に期待。

1:50起床。
木星高度が上がったので期待して撮影。
Jup_202308261700_2
8月27日01時56~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

まだ気流の影響が大きすぎてピンボケのように模様がぼやけています。
7番と8番の白斑が見えています。

Jup_202308261800_1
8月27日02時56~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

前と比べたらだいぶ改善してきました。
北赤道縞の活動的な場所が中央から右寄りで一番幅の広い所です。

Jup_202308261859_2
8月27日03時55~02分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

8番白斑が右端に去って右上がりの暗斑列が木製面を横断。

Jup_202308261959_2
8月27日04時56~01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

木星の脇に急にエウロパが出現。木星の影から出てきたところでした。

昨日まで良い気流が続いていたので今日はガッカリ。

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2023年8月26日 (土)

木星 2023/08/26

0:50起床。
ぽつりぽつりと低空の断雲が南から流れていましたが透明度が高く良く晴れています。南風が吹いていましたが邪魔をするような強さではありませんでした。
Jup_202308251612_4
8月26日01時08~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

気流は安定しています。昨日の続きで大赤斑の面です。
南赤道縞の茶縞が南赤道縞の中央より北側まで北上して大赤斑を大きく迂回しています。
1番白斑は縁取りがあり明るく、2番白斑は縁取りが無く淡く小さく見えます。

Jup_202308251710_0
8月26日02時06~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

気流が良く縞が渦の集合体に見え始め色付き白斑の中には模様が見えます。
北半球中緯度に白斑が3つ並んでいます。緯度的には南半球の白斑列に対応するものでしょう。
大赤斑の右に張り付く ”】”形の雲から細い縞が大赤斑の北を回って左側の”【”につながる流れがあります。

Jup_202308251810_5
8月26日03時06~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

気流が良いのでスタックを60%に増やしてみました。
2番から5番はほぼ等間隔に見えます。3番白斑は縁取りがあり明るく、4番と5番は縁がクッキリしませんが形は大きいです。
この付近のフェストーンは右上から左下に流れる正統派です。
北赤道縞の中央やや左の白い雲の沸き上がりは数日前から継続しています。

Jup_202308251912_0
8月26日04時12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

仮眠から目覚めると一転して下層の断雲が南から流れ込んで木星空域を覆っていました。
僅かな切れ目で1ショットだけ撮影できましたが気流は悪化して渦の集合に見えていた縞は単なる縞に戻りました。

Jup_202308252014_9
8月26日05時13~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7.5ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×7、RegiStax 6でWavelet処理

雲の流れが南東に変わり積雲系の雲に変わってきました。大気が不安定になっていくようです。雲から出ている時間が短いのでシャッタースピードを速めて短時間でフレーム数を稼ぐことにしました。
北赤道縞中央やや左に白い雲の沸き上がりがあり、青黒の雲の脇にあるので特に目立っていました。
その右側のフェストーンは複数のものが重なって”大”の字を描いています。
これで昨日の1枚目の面に繋がり2夜で全周撮影できました。

この先台風が東海上を通過して行く予想なのでしばらくは不安定な天気で積雲系の雲と悪気流の戦いになりそうです。

2日連続の仮眠ルーチン撮影でさすがに疲れ、一旦寝てから自転車走に出発。
空に広がる積雲は次第に発達し都内方向では雨柱を伴った積乱雲に発達。多摩川CRを走りつつ雲の様子を見ながら多摩大橋まで周回、途中でパラパラ降られましたが気温が下がって快適。快適なうちに早めに切り上げ。

走行距離:75km

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2023年8月25日 (金)

木星 2023/08/25

0:30起床。
目が覚めてしまったので起きてみると南から流れ込んでいた下層雲もようやく数が減って広く晴れてきました。
木星は1時前後に庇から現れるようになるのでそのまま撮影に入りました。
木星導入・ピント出し・撮影(8ショット)を15分以内に済ませて仮眠45分のルーチンワークを繰り返して睡眠不足に陥らないように活動します。
Jup_202308241600_0
8月25日00時58~01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

まだ南風が吹いていて時々望遠鏡を揺らします。
昨日5時の撮影から20時間後なのでほぼ同じ面からスタートです。2枚を交互に表示させると2自転分の模様の変化が分かります。
イオが南赤道縞の左端で光点として見え、その影が右の方に落ちています。イオの右端が欠けていて木星面を背景にして薄暗く見えています。

Jup_202308241701_0
8月25日01時58~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

イオが南赤道縞の中央やや右に移動しています。リング暗斑に重なってちょっとわかりずらいです。
北半球高緯度に白斑が見えています。

Jup_202308241802_8
8月25日03時00~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

南風は収まって透明度の高い空になってきました。
イオの移動は早いので6分間のショットをWinJUPOSのDe-lotatin衛星処理でうまく処理させるのに数回パラメーター変えて試して一番良い結果のもの。撮影の中央時刻の位置にイオが描かれます。
暗斑列が続きますが中央から右と左で粒の大きさが変わっています。

Jup_202308241902_0
8月25日03時58~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

北半球高緯度に別の白斑が見えています。
この面のフェストーンは形が不規則なものばかり。

Jup_202308242002_2
8月25日04時58~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が向いてきました。大赤斑の左から下を回って右側にかけてグレーの雲が -【●】- の形で取り巻く姿がずっと続いています。
暗斑列の出発点は1番白斑の右上の濃い部分のようですが発生源の左端は大赤斑の左下付近まで伸びているようです。

撮影だけしてすぐに最後の仮眠に入りました。45分のうちどれだけ眠っていたかははっきりしませんが都度目覚ましに起こされていたので睡眠には入っていたようです。

あす未明1時から再開するとこれと同じ面から見られますが、起きられるでしょうか。

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2023年8月24日 (木)

光軸調整 2023/08/24

宵のうち、南西の空に上弦の月が見えていました。
7インチ直焦点で撮影してみようと望遠鏡を向けてみましたが、無駄に南風が強くて望遠鏡は揺れ、日中の熱が冷めきらず気流も悪くあきらめ。
月面は夏の深夜以降明け方ですね。
せっかく望遠鏡を出したので光軸チェックをしてみました。
20230824
トライバーティノフマスクを使ったアルタイル焦点画像
ほとんど狂いはなかったので微調整で終了。綺麗に干渉ラインが等間隔。
あす未明の木星に備えます。

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木星 2023/08/24

1:40起床。
南から積雲列が流れ込んで木星は出たり入ったりしていました。ベランダが少し濡れていたので夜半頃に雨もあったようです。
レーダーを確認すると風上側にエコーは見当たらないのでベランダに望遠鏡を展開。
雲の流れを見ながらの撮影となりました。
Jup_202308231703_1
8月22日01時59~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

8ショット撮影しましたが雲のかからないショットはありませんでした。積雲系なので気流は悪くなっています。
3番から5番白斑が見えています。
南赤道縞は太いベルト状、北赤道縞中央付近は先日白く輝いていた雲が広がりを見せています。

Jup_202308231800_6
8月22日02時58~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

雲の流れは止まらず10ショット撮影して使えたのは6ショット。
北赤道縞のフェストーンと青黒い雲の沸き上がりが目立ちます。

Jup_202308231912_8
8月22日04時11~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

撮影予定時刻はどっぷりと雲に隠され出てきたところで撮影したものの使えたのは4ショットだけ。
高度が上がった分良く見えてきました。
北赤道縞の中央付近は青黒というよりは黒い雲。その左の方には幅広いフェストーン。
7番白斑が目立ちます。

Jup_202308232005_0
8月22日05時02~08分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

日出頃になってようやく雲のかからない8ショット撮影。
7番8番白斑はほぼ同じ大きさ、明るさですが8番はグレーの縁取りが少ない分コントラストが落ちて見えます。
北赤道縞の一番活発な部分が正面です。

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2023年8月23日 (水)

木星とおひつじ座σ星の接近 2023/08/22

今朝がたは周期的なにわか雨があって星見はお休みでした。

昨日の明け方は木星とおひつじ座σ星(5.5等)が接近する姿を見ることができました。
撮影した画像の中から良さげな2枚を無理やり合成して接近の様子を見てみます。
木星面の模様は何か見えていますが意味のないものになっています。
Jup_20230822
左下の並んでいる青い星がσ星です。2つの撮影時刻は
左:01時46分
右:02時51分
約1時間の間に木星直径の6分の1くらい移動しています。実際は恒星は止まっていて木星が左に動いているのですが。
星図ソフトで調べてみると1時間当たり6.5秒角移動していました。木星は2週間後には留となって順行から逆行に移動方向が変化するので今は動きが小さくなっている時期ですがそれでもこんなに位置が変わってしまうのですね。
逆行になった後9月18日頃σ星の南を通過して行きますがこの時は距離が開いてこの拡大率では同一視野には収まりません。

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2023年8月22日 (火)

木星と土星 2023/08/22

0:40起床。
予報では事件が経過するほどに天気不安定となるようだったのでいつもより少し早起き。
GPVの予想では深夜過ぎには南東からの雨雲が侵入してきて雨が予想されていました。外を見ると背の高い積雲列がゆったりと南東方向から流れてくる状態ですぐに雨を降らすエコーも無かったのでベランダに望遠鏡を展開。
木星はまだ庇から出てこない時間だったので時間つぶしに衝が近くなった土星を撮影。
Sat_202308211550_9
8月22日00時50分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=380、10000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ正面から太陽光を受けてリングに落ちる本体の影が見えなくなりました。本体はいつも通りでリングが明るくなっています。
土星本題に落ちるリングの影がリングの下側から上側に見えるようになっています。

Jup_202308211646_256
8月22日01時46分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、縮小

木星を導入すると左下に青い星が接近していたので広い範囲で撮影。調べてみるとおひつじ座σ星(5.5等)でした。右端はエウロパ。

Jup_202308211651_8
8月22日01時48~55分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

5番白斑が右端に去り7番が左に見えてきています。
昨日北赤道縞で白く明るく光っていた白い雲の沸き上がりが右寄りに見えます。少し面積が広がった感じ。

Jup_202308211751_1
8月22日02時50~51分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×2、RegiStax 6でWavelet処理

次のタイミングまで几帳面に待ってから撮影に入ったら積雲が接近していて気流が悪く2ショット目の後半で雲に入ってしまいました。
左下にあった青いσ星が接近してきたので少し範囲を広げています。
気流が悪くなったのが幸いして恒星像が拡散して色がより分かりやすく写りました。明るい恒星が木星の至近まで近付くのは珍しいです。木星は現在左方向に移動しているのでこのあと数時間後が最接近でした。
しかし東からは雨のエコーを伴った雲が接近していたので望遠鏡を撤収して終了。

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2023年8月21日 (月)

木星 2023/08/21

1:30起床。
晴れていましたが木星のいる空域には積雲が流れ込んでいて雲から出たり入ったりしていました。
雲から出たところを狙って導入して見ると木星はぐにゃぐにゃとゆがんで揺れていてとても撮影対象になりそうもなかったのですが積雲が去って晴れのエリアが広がると気流は急激に真夏の気流に改善して行きました。
Jup_202308201714_0
8月21日02時10~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

1ショット目が雲待ちで30分以上遅れたおかげで大赤斑がほぼ中央のタイミングとなりました。
大赤斑の形はきれいな楕円形に戻りました。左上の白い雲の沸き上がりが明るく見えていました。
北赤道縞の北側の薄茶色の雲がどんどん淡くなっていっています。

Jup_202308201811_0
8月21日03時07~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑、色付き白斑、1番から4番の白斑が見える一番賑やかでいかにも木星ってな感じの面です。
1番と2番の間にもぼやけ白斑が2つほど見えます。
今日も色付き白斑の中に模様が見えます。もうすぐ3番がその南側を通過します。

Jup_202308201910_0
8月21日04時06~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=290、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑は去り2番から5番白斑が並びます。2番は縁取りも無く一番淡くなっています。
その白斑列の4番5番の南側にもちっこい白斑が見えます。
北赤道縞左端の明るい光点は衛星かと思いましたが白い雲の湧き上りでした。

Jup_202308202008_0
8月21日05時03~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

日出時刻はいつの間にか5時を過ぎてからとなりました。薄雲越しですが気流は安定していました。
北赤道縞の白い雲の沸き上がりが中央付近に回って来てひときわ明るく見えていました。
フェストーンが4本並行して左下に延びています。
色付き白斑から左に伸びるグレーの縞は北側にのこぎりの歯のようなギザギザの突起模様が見えます。

もう8月下旬。日中は暑くてたまらない毎日ですが明け方の気流が良いので大歓迎です。いつまでこの天気が続くのでしょうか。

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2023年8月20日 (日)

木星 2023/08/20

1:30起床。
晴れていましたが昨夜発生していた内陸の雷の残骸の雲が消えかかりながら流れ込んで散らかっていました。透明度も悪くなっています。
でも木星を導入して見ると雲がかかっていても落ち着いた夏の気流でした。途中で撮影不能なほどの雲に隠されて撮影間隔が乱れています。
今日も仮眠を挟んだインターバル撮影で体力温存。
Jup_202308191649_0
8月20日01時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

昨日の最後の面の続きです。
7番と8番白斑の面。暗斑列の先頭は7番白斑の上あたりまで来ています。
北赤道縞の一番活発なエリア。青黒い雲の沸き上がりと濃いフェストーン。

Jup_202308191801_3
8月20日02時57~04分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列は木星面の東から西までつながっています。
南半球の高緯度に赤斑が見えています。

Jup_202308191856_2
8月20日03時52~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

木星面はツブツブだらけ。
南半球の中緯度以南は何層もの縞が見えますが北半球の中緯度以北ははっきりとした縞は確認できずモヤモヤとした白斑や暗斑が散らかっている感じ。

Jup_202308191956_0
8月20日04時52~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑登場。これで昨日と今日で木星面全部写せました。
大赤斑の右から伸びる細い縞は所々に暗斑を含みながら右端まで伸びています。
南赤道縞の北側に白いエリアが見えます。
左上で伸びている線はエウロパ。

撮影を終えて朝食をとり涼しいうちに自転車走に出発。
6:30出発~多摩川CRで羽田折り返し~是政橋折り返して10:00帰宅。
今日も日出以降急に雲が湧いてカンカン照りを免れました。
走行距離:75km


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2023年8月19日 (土)

木星 2023/08/19

1:30起床。
今日も静かに良く晴れています。
木星は前日の22時頃昇ってくるようになって庇から現れるのもその分早まり1:30頃には撮影できるようになってきました。そこから日の出までが撮影時間となりますが寝ている時間が少なくなってきて、猛暑で体力を削られ疲労が溜まってきました。
そのうえで週末は撮影を終えた後で自転車で走るのでもうアップアップです。
今日は1回撮影後すぐに仮眠に入り次回撮影前10分前に起きて次の撮影を行うというルーチンを組んで臨みました。
Jup_202308181649_3
8月19日01時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

今日も真夏の好気流に恵まれて色付き白斑の中にかすかに模様が見えています。これでは手抜きできません。
昨日の続きの面です。昨日は最後5時に撮影していたので21時間経過。木星は10時間で自転していいるので2自転+1時間後の姿です。
このあたりの北赤道縞の北側の薄い茶色の縞の幅が狭くなってきたようです。

Jup_202308181749_0
8月19日02時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

2番から5番白斑が等間隔で並んでいます。3番が小さいですが一番明るく見えます。
色付き白斑の左から濃い縞が左に続いています。

Jup_202308181849_0
8月19日03時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

色付き白斑の左から続く縞は左端で細くなり暗斑列に変わっています。
北赤道縞の南端からフェストーンと白い雲がペアでたなびいています。

Jup_202308181949_0
8月19日04時45~52分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

7番白斑が明るく見えています。
北赤道縞の一番活発な場所が巡ってきました。左端のくびれたところから右方向に細いライン上の縞が右端の方まで続いています。
南赤道縞の中央やや左の赤茶の細長い縞はずっと継続しています。
白斑列の北側のグレー縞は7番白斑の手前で切れています。
大赤斑の下から続く暗斑列がもう見え始めました。

これで撮影を打ち切って望遠鏡撤収、朝食後自転車走。

今日は日出後から低い雲が急に沸いて日差しを遮り江の島まで快適でしたが、帰路は日差しが戻り海風の追い風も無く暑くてヘロヘロとなりながら13時帰宅。
仮眠効果はあまりなかったかも。

走行距離:126km

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2023年8月18日 (金)

木星 2023/08/18

1:50起床。
南風も収まって静かに晴れています。相変わらずの熱帯夜ですがもう体が慣れてしまいました。夜間25度を下まわらない夜を熱帯夜といいますが、25度だと薄着でじっとしていると体が冷えてきます。暑いのは熱がこもった室内だけなのです。

今日から星見用パソコンのOSはWindows11です。昨夜のうちに2時間ほどかけてアップしました。
必要なソフトの動作は羽生に送ったPCで確認済みなのでいつも通りの操作で木星撮影に入りました。
Jup_202308171707_6
8月18日02時04~11分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

夏の気流が戻ってきました。
暗斑列が不規則な間隔、大きさで右上がりに並んでいます。
北赤道縞の北辺は茶色の渦が連なった状態です。
北赤道縞と中緯度にある北北温帯縞の間にほんのり薄オレンジ色の細い北温帯縞が見えます。

Jup_202308171806_4
8月18日03時02~10分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑と1番白斑が見えてきました。
この付近の暗斑列はカンマ形をしています。

Jup_202308171906_0
8月18日04時02~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列の発生源では発射を待つ暗斑の素が数珠つなぎにセットされています。
1番白斑はグレーの雲で縁取りされているので白が一層目立ちます。

Jup_202308172006_0
8月18日05時02~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ南中していて高度は70度もあり庇から現れた後も庇が近いままです。来年以降はさらに北に上がって撮影できる時間が短くなりそうです。
大赤斑の左側で白い雲の沸き上がりが激しいです。
2番白斑はグレーの雲の縁取りは無く、3番は縁取られています。
この付近の北赤道縞は北側への広がりが少なく細めです。

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2023年8月17日 (木)

木星 2023/08/17

2:00起床。
台風は遠のいて風も弱まり晴れていましたが相変わらず低空の雲が南から北に流れていました。
本格的に太平洋高気圧に覆われているわけではなく湿った空気の流れ込みが続いているようです。
Jup_202308161721_2
8月17日02時18~23分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、6000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

まだ夏の気流には戻り切れていません。
4番と5番白斑が右よりに、左端に7番白斑が見え始めています。
北赤道縞から左下にフェストーンが何本もたなびいています。

Jup_202308161820_0
8月17日03時16~23分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=320、6000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

ガニメデの大きな影が落ちています。その右上に7番白斑。
白い雲の沸き上がりの雲もフェストーンと並行してたなびいています。

Jup_202308161932_3
8月17日04時30~33分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、6000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

ガニメデの影が木星面から離れようとして楕円になっています。
北赤道縞中央付近のくびれたあたりは活動が活発で南側には白い雲、青黒い雲が湧き、北側は波打っています。
南赤道縞中央付近では暗斑が縞から剥がれ?オタマジャクシのようになっています。

上の写真の少し前のガニメデと影の位置関係
Jup_202308161925_854
8月17日04時25分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=280、5000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、縮小

左側近くは木星の後ろから現れたイオ。
木星の赤道半径は約14万3千km、ガニメデから木星まではおよそ107万キロ離れているので画面から木星直径の7.5倍手前から影を落としていることになります。(家の24インチモニターで見ると画面上45cm)

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2023年8月16日 (水)

木星 2023/08/16

2:10目覚めると南南西方向から流れてくるもくもくとした積雲列の上に木星が見えていました。
ついさっきまで雨が降っていたようですごい湿気でベランダはびしょ濡れでしたが、雲の流れの上流方向に雨雲のエコーが見られなかったので望遠鏡をベランダに展開。
ノロノロ台風(ニュースでは自転車並みの速度とか表現しますが自転車はもっと速い)はやっと日本海に抜けたようで風向きが南に変わりベランダに吹き付けて望遠鏡が揺れます。
望遠鏡が少しでも外気になじむ時間をとるため1ショットずつシャッタースピードを変えて写りの良い条件を探してから本撮影に入りました。
Jup_202308151747_6
8月16日02時44~50分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=370、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の面です。
速いスピードで流れる低空の雲が時々かかり気流はさすがに真夏のものではありませんでしたが荒れ荒れでもありませんでした。
大赤斑左上の南赤道縞が二重になっているように見えるのは先日近寄っていたリング暗斑が巻き込まれて変形したものかと思われます。
大赤斑の縁の濃さが乱れているようです。
大赤斑の右下に暗斑列の発生源があるようです。
この面の北赤道縞はストレートで活発さはありません。

次の撮影タイミングの前に雨雲エコーが南から接近してきたので望遠鏡を撤収して終了。二度寝に入りました。

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惑星拡大撮影時のエアコン室外機の振動対策その3

前回の対策で除振に成功し、お隣の室外機の動きを気にせず平穏な気持ちで木星撮影に打ち込んでいたある日の未明、28度くらいの蒸し暑い夜に撮影していると画像にブレが目立ちました。おとなり室外機は以前より強力に回転している模様。
まだ何か足りないのかとステンレス板を外しダメ出しした金属製インシュレーターに名誉挽回の機会を与えるべくゴム板の上に載せて試写してみました。
全然効果なしでガッカリ。
やはり金属製インシュレーターは引退です。

次の撮影タイミングが迫っていたので急いでインシュレーターだけを外しゴム板の上に三脚が直接載る状態での撮影となりました。
これが意外にも振動によるブレが目立たなくなっていました。
20230805
ゴム板上のステンレス板が振動を拾って三脚に伝えていた?。とにかく振動対策に固いものは厳禁ですね。
振動吸収は厚ければ厚いほど効果があるようなので、もっと強い振動を受けた場合はすぐに追加買いに行くことにします。

以上、木星撮影で室外機の振動に悩まされている方は参考になさってください。というか、そのような人は日本国中に僕だけでしょうか。
それにしてもお隣のエアコン室外機は5月の連休頃から活動を開始し、僕が家にいるときには停止していることがありません。このペースだと10月終わりくらいまで回し続けるのではないでしょうか。

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2023年8月15日 (火)

惑星拡大撮影時のエアコン室外機の振動対策その2

お隣のエアコン室外機の振動対策でシャッタースピードを速めて振動の影響を減らせましたが、ノイズが増え光量不足により色味が良くないという欠点もあり、物理的な対策をおこないました。
最初はオーディオ関連のスピーカーの足の下に噛ます金属製インシュレーターを用意して三脚をその上に据えてみました。
→全然効果なしでガッカリ。
コンクリート床+金属の組み合わせでは振動がそのまま三脚の足に伝わってしまうようです。
ちなみに三脚の石突はゴム足です。

そのほかの素材を調べていると「防振材には様々な素材が使われますが、基本的にはゴム製です。 」というのが一般的なようです。
望遠鏡専門店では専用の防振パッドなど販売されていますがメーカー品は目から火が出そうに高価なうえに使ってみないと実際の効果が分からないのでお安い汎用品利用で試してみます。

ちなみに言葉の定義で「防振」とは振動を発生させる「振動源」(この場合室外機)と、振動を伝えたくない「被対象物」(この場合は建物の床)の間にバネやゴムなどの弾性体を入れることにより、振動が伝わる量を抑制すること。
僕がやろうとしていることは「除振」で周辺(この場合は床面)から伝わる振動を、被対象物(この場合は三脚)に伝えないようにすることなのだそうです。望遠鏡は「振動源」ではないので防振パッドじゃなくて除振パッドで売らないとね。

まあ揺れなくなれば何と呼ぼうとどっちでも良いのでさっそく自転車でホームセンターに向かい使えそうな厚手のゴム板を購入してきてその上に三脚を載せてみました。
P50_20230729_052042
縦横100mmで厚さ20mm(1枚343円)。その上に厚さ1mmのステンレス板(1枚207円)を置いています。
ステンレス板は三脚の足がゴム板にめり込んで水平が狂わないよう荷重分散のために必要と考えたからです。
この写真ではゴム板側面が壁にくっついていますが、こうなると側面からの振動が伝わって効果が無くなるので壁から離して設置します。

P50_20230729_052711
ベランダでの設置状況
狭いベランダなので三脚はベランダ幅いっぱいに広がります。

その夜の結果
20230728
この晩もお隣の室外機はブンブンとフル回転を続けていましたが、これを見る限り15ms撮影でも好結果。良いんじゃないでしょうか。
しかも光量たっぷりの15msの方が色の諧調が豊かでノイズも少なく後々の画像処理が楽です。
意外と簡単にお安く振動対策は解決しました。と思われたのですが・・・。

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2023年8月14日 (月)

惑星拡大撮影時のエアコン室外機の振動対策その1

お隣のエアコン室外機の振動によりベランダ天文台の望遠鏡が揺らされて拡大撮影した木星像がブレでボケるという惨事。
一番の対処はお隣の室外機の防振対策なのですが無理な話なので振動を受け取るこちら側で対処します。

振動は室外機のファンやコンプレッサーにより発生していると思われます。一番振動を発生させているのはファンの回転で、重量バランスが悪く偏芯していると1回転ごとに1回揺れを発生させます。
また室内外の気温差が大きければ回転数も高くなります。お隣は冷房の設定温度が極端に低く設定されているのか常に高速回転でシャッタースピード15msでは揺れの周期より長いためその間の揺れを拾ってしまいブレた像になっていると想像されます。
通常の生活をする上では全く問題ないレベルなのですが合成焦点距離6000mm(35ミリ換算で約29000mm?)という拡大率なのでかすかな振動が拡大されて見えてしまうのです。
202307171833_9
これは衛星イオが画面内で揺れている姿。5msのシャッタースピード100fspで撮影し時間を10倍に拡大してあります。
下から上に行って戻るまで2フレームかかっているのでおそらく揺れの周期が秒間50回に近いと思われます。この日のイオの視直径が0.97秒角あるので揺れの振幅は4~5秒角もあります。ブレの頂点付近で撮像できれば良いですがその途中では流れた像となります。当然シャッタースピードを長くすれば左下右上にブレた像ばかりとなります。

そこでまずできることはシャッタースピードを速くしてみることでした。
シャッタースピードを速くして振動の影響が減らせるのか試写したものが下の写真。
20230718
AutoStakkertで上位50%の良像をスタックしました。
これまで一番上の15msで撮影していましたが明確に右上左下方向にブレています。
10msではあんなに揺れていた像もブレは気にならない程度まで小さくなりました。揺れの周期に近かったのかも。
5msも試したところ10msよりも良い結果となりました。そのぶん受け取る光の量が減って暗くなるのでgainを高くする必要がありノイズが増えるので悩ましい所です。

木星高度が低いと鏡筒が寝ているので余計に上下振動の影響を受けやすいようです。
いずれにせよ物理的な対策が必要であるとの判断に至りました。

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2023年8月13日 (日)

流星 2023/08/12-13

ペルセウス座流星群の極大前夜でした。
1:40木星が庇から現れて撮影可能になる直前に北東から押し寄せる雲に覆われて隠されしまいました。東京湾方向からはエコーを伴った雲も接近中で撮影はあきらめ。
流星カメラには火球クラスは写っていませんでしたが明るめの流星を2つ。
_20230812_135612064_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出2.0秒、Gain:290

8月13
日01時56分12秒頃
流れる方向からペルセウス座群ではなさそうです。

_20230812_170751541_ut
8月13日02時07分51秒頃
すでに木星撮影はあきらめて望遠鏡を撤収中で流星カメラも片付ける直前に写り込んでいました。
雲だらけの隙間と庇の切れ目に流れました。

夜、BS松竹東急の日曜ゴールデンシアターで吉田拓郎 2019 -Live 73 years- in NAGOYAの放送をやっていたので観賞。
もう4年も前のことなんだなあ。

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2023年8月12日 (土)

日帰り帰省する。

4:50に木星撮影を終えて軽く朝食を食べなんやかんややっているうちに6時前になってしまいました。
台風の北上で明日以降の天気が芳しくなく自転車で帰省できるのは今日だけと判断したため日帰り強行です。

5:50出発~多摩川CR~都19、都12~ひばりが丘~県36~志木~羽根倉橋~荒川CR~額田橋~県76~茜通り~県32で9:20羽生着。
往路は雲がかかって日差しが弱く気温の上昇も鈍く走って追て快適でした。気温が低いだけで疲労感がだいぶ違います。
途中川島あたりで缶コーヒー1本注入しただけで実家に到着。
5月の連休以来なので望遠鏡ケース内の除湿剤交換やパソコンのセキュリティーアップなどしているうちにあっという間にお昼になり帰途につきます。

12:30羽生出発~県32~茜通り~県76~額田橋~荒川CR~羽根倉橋~志木~県36~ひばりが丘~都19、都12~多摩川CRで17:00帰宅。
あんなにあった雲はすっぱり消えてしまいカンカン照り状態。気温も急上昇して猛暑日となっていました。
帰路はどこも寄り道せず来た道を戻ります。途中2回の自販機休憩。5回の水道水補給休憩などをおこなったので往路より1時間も余計に時間がかかりました。
P50_20230812_130627
額田橋を渡って荒川CRに出ました。
昼下がりのカンカン照り猛暑の中、自転車乗りの姿はほとんどありません。

走行距離 170km

これでお盆帰省はおしまいです。

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木星 2023/08/12

1:20起床。
晴れていました。昨日までの積雲列は消えて北東や北方向から高い所の雲が流れています。
今日は自転車で帰省する予定なので体力温存のため1時間毎に撮影した後仮眠をとる作戦。
Jup_202308111644_0
8月12日01時39~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲が時々かかって小刻みな揺れがあり気流が良くありません。
大赤斑が右端に去って色付き白斑の面です。
3番白斑の北、色付き白斑の後方から白いゾーンがハッキリしています。

Jup_202308111744_0
8月12日02時39~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

40分ほど仮眠をとりました。相変わらず気流の乱れがありますが高度が上がった分良くなってきました。
青黒いフェストーンがいっぱい見えてきました。

Jup_202308111843_0
8月12日03時38~47分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

40分ほど仮眠をとりました。雲が消えて気流が安定してきました。
南赤道縞の南縁に青黒い雲が連なりフェストーンが垂れさがっています。


Jup_202308111944_0
8月12日04時39~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

30分ほど仮眠をとりました。益々気流が良くなっていきます。縞だったものが渦の連なりに見えてきました。
7番と8番白斑の面です。
北赤道縞の左の方から茶色の細い縞が筋のように右上にラインを引いています。
これで木星の撮影を打ち切り撮影した画像をまとめてスタックしながら望遠鏡を撤収し自転車走の準備を始めました。
小刻みな睡眠を取ったことで意外と頭はスッキリしています。

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2023年8月11日 (金)

木星 2023/08/11

1:40起床。
流星カメラではこの夜の積雲列は東から西に流れるようになっていました。起きた時は積雲列は見当たらず透明度が高く良く晴れていました。
木星を導入するとかなり良い気流に恵まれているようでした。
Jup_202308101700_0
8月11日01時55~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

今日は大赤斑が正面に来る姿が拝めます。すでに左端に姿を現し、右に伸びるコブを持った細いひも状のしまが右端の方にある暗斑を貫いて伸びています。
そのひも状の縞の南側には暗斑列が並び、右の方では紐状縞の緯度付近まで北上しています。

Jup_202308101801_5
8月11日02時57~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が姿を現しました。
南赤道縞のリング暗斑が大赤斑に接近してきました。大赤斑の左側ではスロープ状になっています。
1番白斑はグレーの輪郭を持ち白く目立ちます。

この後降水エコーを伴った積雲列が接近。
雲の隙間を利用して撮影すると真夏の好気流は乱れてしまって下のようにボケボケに変化。
Jup_202308101835_1
8月11日03時33~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7.5ms、Gain=380、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

エウロパの影が落ち始めていますが主な縞しか判別できなくなりました。
雨のエコーがかかってきそうになったので望遠鏡を撤収して終了。
大赤斑の正面は拝めずでした。

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2023年8月10日 (木)

木星 2023/08/10

1時頃目覚めると積雲列は小さくなり土星が南の空に見えていました。レーダーを見ると南東方向からくるエコーが見られなかったので望遠鏡を外気温になじませておくためびしょ濡れのベランダに展開してから二度寝。

2:40起床。
木星の近辺には積雲列があり雲に入ったり出たりしていました。
視野に導入した木星は相当な悪気流らしくアメーバのように歪み続けていました。すぐそばに2つの衛星がいたので試し撮りしたのが下の写真。Jup_202308091747_0
8月10日02時47分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、縮小

今シーズン撮影を始めてから最悪の写りです。衛星はイオとガニメデでした。
望遠鏡を片付けて三度寝に入ろうかと思いましたが積雲の無い空域が近づいてきていたのでちょっと休憩してから再開。
Jup_202308091828_2
8月10日03時26~29分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

僅か30分ほどの間に気流は激変して夏の気流に戻りました。
7番と8番白斑の面。ガニメデは濃淡が写っています。

Jup_202308091917_2
8月10日03時14~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞中央付近に真っ白く光る白い雲の沸き上がりがあります。
南赤道縞の南端にはグレーの丸っこい暗斑がいくつか連なっています。

Jup_202308092015_0
8月10日05時12~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の南端の黒い雲の沸き上がりは8日に見えていた時と同じもの。形が変化しています。
ガニメデが木星面の南極地方のあたりを経過中です。昨年などもっと北を経過していた時は黒い影のように見えましたが背景の極地方は暗いので薄明るい姿で見えます。
今日はガニメデがアクセントになってくれました。まずまず満足して三度寝に入りました。

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2023年8月 9日 (水)

木星 2023/08/09

1時頃雨音に気付いて目が覚め急いで窓を閉めて二度寝。
3:10頃ふと目覚めると月と木星が明るく光っていました。
あちこちに積雲系の雲が流れその上空に薄雲も広がっていましたがレーダーを見ると接近して来るエコーは無かったので意を決してびしょ濡れのベランダに望遠鏡を展開。
最初の頃イオの影が大赤斑の右に落ちていましたが望遠鏡が外気になじんでおらず撮影しても良い結果ではなかったのでボツ。
Jup_202308081834_5
8月09日03時32~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

何とか大赤斑が沈む前に一枚。影を落としていたイオが色付き白斑の北の南赤道縞の中にいるはずですがはっきりしません。
大赤斑を取り巻く縞に大きな変化はないようです。
中央の色付き白斑の中にかすかな模様が見えます。

Jup_202308081934_8
8月09日04時31~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=420、4000フレームを60%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

かなり濃い薄雲がかかって光量が減ったのですがせっかくなのでgainを上げて撮影。
木星面の輝度の低い縁に来ると衛星が明るく浮き出してきます。
南赤道縞の茶系の縞は大赤斑から左に向かって幅が狭まり北辺のグレーの縞との間に白い領域が見られます。

今日は撮影だめだろうと思っていたのですが意外でした。

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2023年8月 8日 (火)

木星 2023/08/08

2:00に目が覚めました。
空は積雲系のモクモク雲がゆったりと流れそのすきまから月が木星の近くで明るく光っていました。
雲は東南東から西北西方向に流れるようになりました。
急いで望遠鏡をベランダに展開して温度順応させつつ木星を導入してピントを合わせこれからという時に大きな積雲に覆われました。
レーダーを見ていると積雲は発達中のようで間もなく家の周辺にエコーが表示され始めたので慌てて望遠鏡を撤収してひと汗搔きました。
雨はポツポツ程度で済みましたがもう少し西の方では赤いエコーまで発達していたので結構降った模様。

ほとぼりが冷めた3:20頃再度望遠鏡を展開して撮影開始。
Jup_202308071842_7
8月08日03時38~47分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを45%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲のそばではもやもやと揺れていた木星も雲が遠ざかると安定した像になりました。
6日の1枚目と同じ8番白斑が右端で暗斑列が並ぶ面です。
北赤道縞の南端には真っ黒な雲の沸き上がりからフェストーンに変化していく様子が見えます。

次の撮影タイミングの間に月を撮影しようとしましたが次の積雲が覆ってきたので断念。雲の流れる方向と積雲の連なる方向がほぼ同じためこの先見もかかり続けると判断して撮影を打ち切って二度寝に入りました。

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2023年8月 7日 (月)

アンタレスの伴星を見る

今日は20時頃ベランダからCSSの通過が見られるので久しぶりに5インチ鏡筒を経緯台に載せて自動追尾撮影を行うことにしました。
まずは経緯台の3星アライメントをおこなうのでアンタレスを含む3つの星で行った後アンタレスでピント合わせをおこないました。
この時いろいろシャッタースピードをいじっているとアンタレスの右(西)側に蒼っぽい点があるのに気づき、ひょっとして5.4等の伴星なのではと撮影してみました。
_202308071034_6
8月07日19時34分  D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、25ms、Gain=250、800フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

中央が直焦点で撮影したアンタレスで主星の右縁に水色の点がくっついています。右下は3倍に拡大したもの。
確実に写っています。シリウスの伴星よりも簡単でした。9月のアンタレス食を待つまでもなく簡単に見ることができました。
天文年鑑には「普段は望遠鏡を使っても見ることは困難・・・」と書かれていますが5インチでは困難ではありませんでした。

さてCSS撮影ですが雲が多く隙間でちらちら見える程度での撮影となりました。
Css_202308071100_0_drizzle15
CSSはちっこいので1.5倍に拡大してあります。
本体は露出オーバーとなりましたが太陽光パネルが2枚セットになっているのが分離しています。
今日は気流が良かったようです。アンタレス伴星が見えたのもそのおかげだったようです。

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木星 2023/08/07

1:50目覚めるとラッキーなことに月が光っていました。
雲の多い空でしたが雲量は5くらい。レーダーを確認すると南の方角に雨雲のエコーは無いので雲の流れを見ながら撮影できそうと判断してベランダに望遠鏡を展開。
外気温になじむまで月を眺めたりしていましたが昨日よりも気流は悪くなっていました。
Jup_202308061725_8
8月07日02時25分  D=180mm、F=2700mm、Neptune-C II、縮小

拡大撮影に入る前に木星の左側に並んだ4衛星を直焦点撮影してみました。
衛星は左からエウロパ、ガニメデ、イオ、カリスト。

Jup_202308061745_0
8月07日02時40~49分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

色付き白斑と2番から5番白斑の並ぶ面です。この中では3番が一番小さく見えます。右端に大赤斑の左端の輪郭が見えます。

Jup_202308061844_0
8月07日03時39~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

木星の南をこっそり通過中のカリストを入れてみました。暗いです。
中央付近の南赤道縞の中に白斑が連なったような白いゾーンが見られます。

次の撮影タイミングの前に雲が増えたので潔く撤収して二度寝に入りました。

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2023年8月 6日 (日)

木星 2023/08/06

2:00起床。
湿った南風が吹いて相変わらずの熱帯夜。雲が多くなっていると思っていましたがまだ晴れていました。月に照らされた低い千切れ雲が南から速いスピードで北に流れて行きます。
Jup_202308051725_4
8月06日02時20~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

時々望遠鏡が揺れるくらいの風が吹いていましたが気流は安定していました。
右端に8番白斑が見えます。もうすぐ大赤斑が昇ってくる面。
南赤道縞の南側にある暗斑列が左から右に向かって緯度を上げて並んでいます。
北赤道縞の南端は青黒い雲と白い雲が隣り合わせで沸いています。

気流が良かったので木星を離れて月の撮影に向かいました。

Jup_202308051824_3
8月06日03時19~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=031、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が昇ってきました。右に伸びる細い縞というよりは紐は所々コブを作って右端くらいまでつながっています。
次の大きめのリング暗斑が大赤斑に向かっています。
北半球では中央から左で北赤道縞や中緯度の縞の活動がおとなしくなる感じです。

Jup_202308051924_1
8月06日04時19~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の北の南赤道縞の内側に先日見えていたリング暗斑が引き延ばされて存在しているようです。
大赤斑の形はかなり扁平な楕円です。

Jup_202308052024_2
8月06日05時19~29分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=270、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

この先天気悪そうなので頑張ってもう一枚。
モニター上でも大赤斑の左上の白い雲の沸き上がりが輝いて見えていました。


撮影を終えて2時間ほど仮眠して自転車走に出かけようとしましたがレーダーをチェックすると南から雨雲の列が北上しつつありかかってきそうだったので中止。
その後夕方まで数回にわたってシャワーのような雨が降りました。おかげで猛暑日にはならず楽な暑さ。
この流れは台風がいなくなるまで続きそうで寝る前に望遠鏡を出して外気温になじませておくのは危険。撮影は難しいか?。

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2023年8月 5日 (土)

木星 2023/08/05

1:30起床。
蒸し暑い夜です。昨夜は30度を割ったのが23時頃で気温が下がらず28度くらいありました。
晴れていますが透明度が落ちました。西の空には雲が広がっています。
まずは土星。
Sat_202308041640_4capture_lapl4_ap24
8月05日01時36~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=430、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

変化はないようです。
気流が良かったのでこの後月を直焦点撮影して木星を待ちました。

Jup_202308041751_6
8月05日02時49~54分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=430、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

4番、5番白斑が右端で見どころの少ない面でした。
南赤道縞の左寄りに濃い茶色の短い縞が見えます。
この後動きの遅い雲が北から流れて来て木星がしばしば隠されました。
雲の隙間を利用して隣のエアコン室外機振動対策をいろいろ試していたところ好結果となるパターンを発見。
Jup_202308041940_7capture_lapl4_ap70
8月05日04時37~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

日出直前になって雲が消散したので通常の設定で撮影しました。
7番と8番の白斑が並んでブレも無く写っています。
明日以降はこの振動対策で隣の室外機を気にせず撮影できそうですが、台風東側の湿った空気の流れ込みが始まって雲が増えそうです。

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2023年8月 4日 (金)

木星 2023/08/04

2:00起床。
透明度の高い快晴の空。気温は27度くらいあってムシムシ。隣の室外機は全力運転。
なので初めからシャッタースピードを3.75秒(通常の4分の1)で撮影。
Jup_202308031718_2
8月04日02時16~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=420、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

今日は大赤斑がこちらを向く日。エウロパの影が落ちていました。
南赤道縞が大赤斑に向かって北に立ち上がる場所の北側にある白斑?は位置が変わらないです。縞を挟んだ南側と中央付近にリング暗斑が見られます。
大赤斑から右に伸びる縞は所々にコブのような膨らみがあります。

Jup_202308031818_5
8月04日03時14~21分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=420、4000フレームを60%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑のすぐ南に黒っぽい暗斑。大赤斑左側の南赤道縞のスロープは復活して元に戻りました。
左端色付き白斑のそばの光点はエウロパ。
この付近の北赤道縞は右下左上の単調な構造。

Jup_202308031917_1
8月04日04時14~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=420、4000フレームを60%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

1番から4番の白斑が並んでいます。
エウロパが2番白斑のすぐ左上にいます。

Jup_202308032017_4
8月04日05時14~20分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=380、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

青空の中での撮影では背景が明るくなってコントラストが落ちます。
2番から5番の白斑が並んでいます。
この付近の北赤道縞は乱れた感じ。

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2023年8月 3日 (木)

木星 2023/08/03

2:20起床。
満月を過ぎた月が南西の空で明るく輝いています。透明度の高い晴れですが所々に薄雲が漂っています。
台風が東寄りに向きを変えて本州に接近するそうで、週末頃から湿った気流が流れ込んで至福の夏晴れもしばらく中断させられそうです。
Jup_202308021737_1
8月03日02時33~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

真夏の気流というには今一つ揺れがあり、隣の室外機の揺れも加わって少し眠そうな木星面です。
中央に7番、左に8番白斑の面。右下はガニメデで何となく濃淡が写っています。
北赤道縞の中央付近が一番幅広い所。

Jup_202308021837_3
8月03日03時33~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の南に大赤斑の右あたりから発生している暗斑列が中央付近まで並んでいます。
ガニメデの濃淡は1枚目と同じパターンなので表面模様をとらえているものと思われます。

Jup_202308021936_7
8月03日04時34~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3.75ms、Gain=420、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

隣の室外機振動が気になってシャッタースピードを3.75msと極端に早くしてみました。
少しノイズのザラザラ感がありますが15msよりもシャープさが出ているのではないでしょうか。
北赤道縞から左下に向かって、南赤道縞からは左上に向かって淡いフェストーンがいっぱい見えています。

昨日で木星は西矩となり3か月後の衝に向かってあと1億5000万kmほど接近するのでどんどん大きく見えてきます。

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2023年8月 2日 (水)

木星 2023/08/02

2:20起床。
昨日は久しぶりの雨、雷でしたが午後は明け方よりも気温が下がって一息付けました。
前夜散らかっていた雲は消えて高い所の薄雲が所々にあります。南西の空低くに満月が光っていますが無視して木星に向かいます。
気温は22度くらいまで下がって涼しく快適。お隣は相変わらずエアコン回しっぱなしで室外機活躍中。
15msと7.5msで試写して大差なかったので今日は15msで撮影。
Jup_202308011736_8
8月02日02時34~38分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

気流は上空寒気の影響か真夏の気流とは言えない状態でした。
大赤斑の右にイオが見えます。
大赤斑の左側でスロープになっていた南赤道縞は大赤斑に巻き付いたように見えます。

Jup_202308011838_3
8月02日03時34~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

色付き白斑と2番から5番の白斑が見えています。色付き白斑の左から白い帯が見えます。
北赤道縞から南に垂れるフェストーンが淡い物しか見られません。

Jup_202308011934_5
8月02日04時32~36分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

撮影途中で濃い雲がかかって5ショットで終了。
4番、5番白斑が中央。両方とも輪郭がぼやけた感じ。
色付き白斑の左からの白い帯はずっと続いています。
北赤道縞は白い雲も青黒い雲も湧き上りは少なくおとなしくなった感じ。

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2023年8月 1日 (火)

かみなり キター! 2023/08/01

昨夜は初めのうち月も見えていましたが雨予報があったので木星はお休みと決めて望遠鏡はベランダに展開せず就寝。
朝までぐっすり眠るつもりでしたが2時過ぎた頃雷鳴で起こされました。しばらく無視して眠ろうとしましたが次第に明るさを増す雷光と大きくなる雷鳴にいたたまれなくなって撮影開始。
レーダーを見ると南を雷雲列が通過して行くところでした。すでに雨が降っていたので窓からカメラを手持ちで撮影。
202308011
対地雷。複雑な枝分かれ、スバラシイ!

20230801
これは長大な雲間雷でした。
3時過ぎまで格闘して雷雲も遠ざかったので二度寝に戻りました。

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