木星 2023/11/03-04
移動性高気圧の後面に入り南から緩やかに覆われ今日も秋晴れで連日の夏日。
木星はついに衝の日を迎えました。今日は木星衝祭りで、衝の時刻にガニメデの木星面通過も見られるので連続動画を撮ってみようかと画策していました。
11月03日20時03~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理
イオが南赤道縞の右寄りにいます。太陽ー地球ーイオー木星が一直線になっているのでイオ本体と影が重なって見えています。地球と木星の軌道の関係で木星の赤道面から4度ほど北極寄りから見下ろす形となり本体の位置が影の南側にずれています。
11月03日21時00~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
北赤道縞中央付近に白い輝点と左上に伸びるラインが見えます。
11月03日22時00~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑登場。でも気流が悪くなりました。
左下はガニメデでこれから木星面経過に入ります。
この時刻から1時過ぎまで1分毎撮影を連続する予定でしたが気流の悪さを見て努力が報われなさそうだったのであきらめました。
11月03日23時04~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを60%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理
北赤道縞中央右のダブルの輝点が目立ちます。
大赤斑左上の白い雲の領域は右側の領域が茶縞に押し付けられて崩れライン状となり大赤斑の北側に流れ出しています。左側の領域には新しい湧き上りの輝点が見えます。
大赤斑と茶縞の間隔が広いままです。そのためか大赤斑が小さく感じます。
ガニメデの経過と影が木星面に落ち始めました。
11月04日00時01~05分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを60%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理
天文年鑑には23:48が衝と書かれているのでほぼ衝の時刻。衝とは太陽と外惑星の赤道座標系での赤経の差が180度となる時。
太陽ー地球ーガニメデー木星が一直線に並んでガニメデ本体と影の一部が重なっています。
イオの時は気づかなかったのですが本体と影が上下に重なるはずなのに影が左にずれて見えているのは木星の北極を上にしているからです。赤道座標系で木星を表現すると右に25度ほど傾くので、その状態で見ると上下に重なっています。
木星面経過中は気流が良くなっていたのでこの時間帯だけでも連続撮影すればよかったと後悔。
11月04日01時00~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
気流が悪くなりました。
北赤道縞に3か所の大きな白い湧き上りのある面です。昨日右が淡く見えていましたが白い輝点が健在です。
1月04日02時00~07分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
気流は戻りません。
北赤道縞中央左がイナズママークの沸き上がり地域。
1月04日02時54~01分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
西の空に高度も下がり気流の影響も大きくなり戻りませんでした。
北赤道縞中央付近にはひときわ茶色の濃い島状斑が見えています。
これで今シーズンの前半が終了しました。初めの頃はお隣のエアコン室外機振動に悩まされましたが対策を施し晴れた日が多く撮影回数は多くなりました。ちなみにまだお隣は夜間もエアコンの冷房運転を継続しています。なぜなんでしょう?
ベランダからだと3月上旬ころにかけての後半がスタートですが冬場の気流の期間となるのでこれまでどには力が入らないかも。
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