木星 2023/11/08-09
低気圧通過後の冬型は一時的で今日は移動性高気圧に覆われ始めて穏やかな天気になりました。
19時過ぎに帰宅してすぐに望遠鏡をベランダに展開して冷やしながら夕食。
11月08日19時40~47分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
木星はゆらゆらとゆっくり揺れていましたが昨日よりもずっと気流は落ち着いています。
木星は現在逆行していて西南西の方向に移動しているので庇から現れる時間が余計に早まって来て19:30には撮影可能となりました。でもまだ望遠鏡は冷え切っていないので影響が出ていると思われます。
1番白斑が中央を過ぎたあたりの面です。暗斑列発生域が濃いグレーの縞に見えています。
北半球中緯度の縞の中央付近、白斑のすぐ左に縞の幅より大きなグレーの暗斑らしきものが見えます。
11月08日20時40~47分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
高度が51度まで上がって望遠鏡も冷えてだいぶ見えてきました。
北赤道縞中央付近の輝点はダブル輝点だったものが結合して1つに見えています。
大赤斑と密集した2番から4番白斑が見え始め、右端に離れて1番白斑が見えています。
11月08日21時40~49分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
高度はさらに上がって60度を越え気流も安定してきました。
大赤斑のすぐ右下の色付き白斑の輪郭がうっすら見えるようになってきました。中にかすかに模様も見えます。左側に続くグレーの縞は大赤斑の南側に接するほど埋め尽くしています。
大赤斑と茶縞の間隔は広いままでリング暗斑が殆ど形を崩さず北側まで入り込んでいます。
大赤斑の左上側は3つの白い雲の沸き上がりが拡大しています。
北赤道縞の北辺の波打つ茶色の縞は大赤斑の経度より左に行くにつれ淡くなっています。
11月08日22時40~49分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
南中の少し前で高度67度近くに達し良く見えています。
大赤斑の左上側の白い沸き上がり領域の活動が目立っています。3つの大きな領域の中に新たな沸き上がりが白い輝点として見えています。
今日の大赤斑の形は左側が引っ張られたような楕円形です。
色付き白斑が結構明瞭に識別できます。
5番白斑がかなり淡く見えます。
北赤道縞の中央から左寄りは北辺が淡く消失していますが南縁は活発な領域で白い湧き上りのラインが見えています。
11月08日23時40~49分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑左の3つの沸き上がり領域のさらに左側にも波打つような領域が続きますがここもやがて大赤斑に近づくにつれて大きく発達するのでしょうか。
北赤道縞に3か所の沸き上がり領域が見えます。中央付近は青黒い雲の沸き上がりも濃いです。
5番白斑と7番白斑がずいぶん近づいてきました。
11月09日00時54~01分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理
急に高い所の雲が増えて解像度が落ちました。
北赤道縞中央左の白い沸き上がり領域は3週間前くらいから活動を続けているイナズママークの領域です。まだまだ白い輝点があり継続しています。
このあと急激に全天雲に覆われてしまったので終了。
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