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2023年12月

2023年12月30日 (土)

赤緯軸の歯車かみ合わせを調整する

赤道儀は極軸を合わせてこそ性能を発揮する架台です。
でも北極星が見えないベランダに赤道儀を設置しても極軸合わせのための極軸望遠鏡は宝の持ち腐れで北極星を使った極軸合わせはできません。

現在は望遠鏡コントロール用のSynScanProソフトの極軸アライメント機能を使って6cm屈折を載せて高度だけは良く合わせてあります。
でも7インチ鏡筒ではベランダが狭すぎて望遠鏡が手すりと衝突してしまうためアライメント機能は使用禁止。なので床に子午線を引いて目分量で方位を決めて設置しているので方位方向は必ずずれてます。

木星のずれる方向を見て架台を回転させて微調整はしますが拡大撮影ではズレも拡大されます。画面内で木星が南か北にどんどんずれてしまうので撮影中SynScanProで望遠鏡の向きを微調整し続けるわけです。Image4_20231125170301
木星撮影中の画面のイメージ

ディスク容量を節約するためROIは768×768ピクセルに絞って撮影。それでも1分間4000フレーム撮影すると4.4GBという大きなファイルになります。
衝の前後では木星の極直径で470ピクセルくらいの大きさになるので中央に入れても上下の余裕は150ピクセル程度しかありません。極軸のずれが大きいとあっという間にはみ出しそうになるので上ボタンや下ボタンで中央に留めるよう操作します。

この時操作ボタンを押してから反応し始めるまで15秒くらいもがかかっていました。早いモードにすればすぐ動きますが狭い視野なので勢い余って反対側にはみ出す可能性があります。
微調整モードでもすぐ反応するようにモーターと赤道儀の赤緯軸歯車のかみ合わせを調整してみることにしました。
Sekiijiku
カバーを開いてみた赤緯軸のギヤの様子

この赤道儀はモーターが外付けなのでいじくることができます。
右の小さい歯車がモーター軸で真ん中の大きな歯車で減速してトルクを稼ぎ左の真鍮?の赤緯軸の歯車に動力を伝えています。
モーターと減速の歯車は関係ないので手は出さず減速歯車と赤緯軸歯車のかみ合わせをきつめに調整しました。

Sekiijiku2
噛み合わせ部の拡大

遊びが無いとキツキツで回転が重くなりモーターに負担をかけ歯車が摩耗してしまいます。遊びが大きいと遊びの分空転してから回転が伝わるので反応が鈍くなります。微調整モードで3秒くらいで反応し始めるくらいに詰めておきました。
調整したいところはもう一か所あって、赤緯軸の歯車が回って最終的にはウォームギヤで赤緯体を回転させています。そこにも遊びがあるはずなのですが手が出せません。

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2023年12月29日 (金)

木星 2023/12/29

ゆるゆるの冬型で大陸の高気圧が移動性となりつつ覆われて穏やかな晴天。しかし上空は強風軸がかかり140ノット以上。
でも寒気も流れ込みは無く平衡状態なので冬としては気流の良い方と思われました。
Jup_202312290810_7
12月29日17時06~15分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

悪くありませんが良くもありません。
中央に2番から4番白斑が並びます。2番は淡くてほとんど分かりません。

Jup_202312290907_1
12月29日18時04~10分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

3番4番5番白斑が見えています。
北赤津島から長いフェストーンが垂れさがっています。

Jup_202312291008_2
12月29日19時02~11分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

だいぶ良く見えてきました。それでも色付き白斑の形が見えてきません。
北赤道縞には切り裂くように白いスジが3か所。一番左は10月から存在しているイナズママーク。
大赤斑の南の縞は大赤斑の南を通過したあとで北側に幅が広がっています。
4番5番7番白斑が見えています。

Jup_202312291106_2
12月29日20時03~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

気流の良い状態が続きます。
5番7番8番白斑が見えています。
大赤斑の右と左で南赤道縞の様子が全く異なっています。

Jup_202312291205_4
12月29日21時00~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

12月で一番良い写りかも。真冬の気流とは思えないほど。
大赤斑の左側の南赤道縞の乱れた領域は中央付近まで広がっています。
北赤道縞の北側に出っ張った部分はみんな右向きの流れに流されてたなびいています。

Jup_202312291305_0
12月29日22時00~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

木星は西に傾き始めましたがまだまだ良く見えています。
南赤道縞の中にぶつ切れの茶縞が並んでいます。
北赤道縞左寄りの島状斑の中に白い雲の湧きあがりが発生したのでしょうか。

Jup_202312291404_5
12月29日23時00~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度は35度を割り込んで庇ギリギリでしたがまだまだ良気流。
たぶんこれがベランダから撮影した2023年最後のショット。
最後の晩に良気流に恵まれてラッキーでした。

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2023年12月28日 (木)

木星 2023/12/28

冬型はすっかり崩れ昨夜からの風のぶつかりによる雲は予想よりも早めに離れて昼前から穏やかに晴れました。
Jup_202312280854_1
12月28日17時49~58分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

寒気の流れ込みは無く上空の気温は平衡状態で強風帯の近くですが気流は良い方でした。
北赤道縞右寄りの島状班のすぐわきで白い湧きあがりの雲が発生しています。

Jup_202312281001_6
12月28日18時57~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞中央付近の南縁にグレーの雲の張り出しが見えます。先日重なっていたように見えた暗斑は右にずれています。
北赤道縞の中央付近に白い輝点が見えます。

Jup_202312281059_3
12月28日19時54~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列発生源の右上がりになっている部分はいくつかの大きな塊状に分かれています。
南赤道縞の南縁は幅広い青黒い雲が広がっています。

Jup_202312281159_0
12月28日20時54~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

2番から4番の白斑が並んでいます。
南赤道縞の南縁はリング暗斑が並んでいます。

Jup_202312281302_1
12月28日21時57~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が見え始めました。
北赤道縞は白スジが目立つエリアです。

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2023年12月26日 (火)

木星 2023/12/26

19時過ぎに帰宅。
今日は帰宅してすぐ撮影に入れるよう望遠鏡をベランダに転がして外出。しかし帰宅してセッチングし木星を見ると気流が悪いので撮影を躊躇。とりあえず風呂に入ってからとしました。
Jup_202312261036_7
12月26日19時33~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

風呂上がりに見てみると少し落ち着いて来ていたので撮影してみました。
イオが間もなく木星面経過に入るところでした。
2番から4
番の白斑列が見えます。2番は非常に淡く写っています。3番の左に白いぼやけたやつがいます。

Jup_202312261136_3
12月26日20時33~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

イオが南赤道縞の中央左寄り、茶縞の上に白斑のように見えています。
4番と5番の距離が開き、その間にあった平べったい奴が間を埋めるように広がっています。
色付き白斑の輪郭はほとんど分かりません。

Jup_202312261236_3
12月26日21時33~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑がこちらを向いてくるタイミングでしたが急激に気流が悪化
イオの影が大赤斑の右上に落ちています。

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2023年12月25日 (月)

木星 2023/12/25

風の弱い穏やかな晴天でした。

Jup_202312250801_8
12月25日16時57~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

昨日よりも大幅に気流が改善しました。
大赤斑の左側が良く見えています。南赤道縞の幅いっぱいに白い雲が湧きたって縞の成層構造が無くなっています。その中に暗斑が点在しています。
北赤道縞は左上右下方向に白い雲の湧きあがりで分断されています。

Jup_202312250857_3
12月25日17時54~51分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の左の活発なエリアは中央付近までのようで左の方では途切れ途切れの茶縞が見え始めています。
北赤道縞はぐちゃぐちゃが続いています。

Jup_202312250955_2
12月25日18時50~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の中に右上左下方向に伸びる茶縞の断片が並びます。
北赤道縞の南縁に青黒い雲が増えフェストーンが垂れさがってます。

Jup_202312251052_5
12月25日19時48~56分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の南縁にグレーのリング暗斑がいくつも見えます。
北赤道縞の中央に島状斑。

Jup_202312251155_0
12月25日20時52~58分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の中央付近の2つのリング暗斑は大きいです。その左では南側に飛び出したグレーの雲が南を流れる暗斑列にかかりそうです。
北赤道縞の中央付近から左で幅が狭くなります。

Jup_202312251253_4
12月25日21時48~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の島状斑左下にも大きなリング暗斑があります。島状斑の左からは縞が成層構造になっていきます。
この写真では中央付近で暗斑と南に出っ張ったグレーの雲がくっついているように見えます。

Jup_202312251354_7
12月25日22時50~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度が下がって気流の影響が大きくなりました。
暗斑列発生源が中央に来ました。右上にカーブした先端は千切れかかっています。

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流星 2023/12/24-25

南の空低くアンテナの一部のように写りました。-1等級くらい。
流星の上の星はうみへび座のα星
_20231224_174602358_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月25
日02時46分02秒頃

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2023年12月24日 (日)

木星 2023/12/24

明け方まで薄雲の流れる空でしたが日出頃から急に下層の切れの悪い雲が南から流れ込んで朝日を遮りました。2023年の最後の通常の日曜日だというのに冷えるだけ冷えた後で昼過ぎまで日差しが無かったので自転車走は不発に終わりました。
昼過ぎてから陽が差してももう一日は終わったも同然。ガッカリだわ。
夕方からは南海上に広がる雲の一番北の端がかかって来て木星の邪魔をするしで撮影開始は遅れました。Jup_202312240954_6
12月24日18時50~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲が南に離れたので撮影したところ落ち着いた感じの木星面でした。
右端から2番、3番、4番、5番白斑が見えます。色付き白斑もかろうじて場所が分かります。
大赤斑の右から伸びる紐のような縞が右端まで続いています。
北赤道縞には白い湧きあがりが幾筋か見られます。

Jup_202312241055_0
12月24日19時50~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南中に近いにもかかわらず気流が悪くなりました。
南赤道縞の茶縞はしっかりと折り返しています。11月20日頃から継続していますがこのまま年越しですね。

Jup_202312241152_6
12月24日20時48~57分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の左側は左端まで白い雲の湧きあがり領域になっているようです。
北赤道縞の中央から左は激しく攪拌されている感じ。

このあとは気流が悪くなって打ち切り。

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2023年12月23日 (土)

木星 2023/12/23

上空の気温は下がったままで寒気の中。ジェット気流の軸からははずれたもののまだ170ノット以上の強風。でも地上は大陸の高気圧の等圧線がが緩みだして風が弱く日中は南寄りになりました。風のぶつかりによる雲も発生せず静かに日が暮れました。
薄明中から木星を導入して高度が40度を越えたところで撮影開始。
Jup_202312230746_5
12月23日16時41~51分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

昨日よりも落ち着きてきた感じです。
7番と8番白斑が右端。南赤道縞の右寄りには昨日も見えていた白い雲の湧きあがり三ツ星が見えています。
その左にはグレーの暗斑が等間隔で並んでいます。

Jup_202312230844_4
12月23日17時39~48分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がって気流の影響が減って解像度が上がってきました。
北赤道縞中央付近に島状斑が来ました。その南縁は青黒い雲に覆われています。

Jup_202312230941_6
12月23日18時37~46分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

さらにクッキリ見えてきました。
南赤道縞の南縁は青黒い雲が連なっています。中央付近には白い輝点も数点。

Jup_202312231038_9
12月23日19時34~43分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

ここまで良く見えるのは12月10日以来2週間ぶりです。
南赤道縞の中にある茶色の縞状斑の右下に出っ張るようにグレーの雲の塊が垂れています。
その南側の暗斑列は不規則な形と大きさのものが緯度バラバラに並びます。

Jup_202312231136_9
12月23日20時32~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列の発生源は千切れる前に右上に曲がります。
南赤道縞の南縁には暗斑が並ぶようになりました。
北赤道縞の中央左寄りの北辺から白い雲が北側にあるグレーの細い縞に沿って細長く伸びています。

Jup_202312231245_5
12月23日21時43~47分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=350、4000フレームを60%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

上空の風の流れは早く高い所の薄雲が流れ込み始め気流が悪くなりました。
2番から4番の白斑が見えています。
南赤道縞の南側に大赤斑から伸びている紐のように細い縞が見えます。
ガニメデが左下に接近してきました。次のタイミングでは木星面経過に入るのですが気流がさらに悪くなったので打ち切り。

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流星 2023/12/22-23

明るい流星は1つだけでした。
プロキオンの北からオリオンに向かって流れました。0等~-1等級
_20231222_170453463_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月23
日05時04分53秒頃

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2023年12月22日 (金)

木星 2023/12/22

冬至となりました。
今日も西風の冬型で上空寒気の底となりました。上空のジェット気流の軸はほぼ真上にあり条件は昨日と同じような感じなのですが、最初に捉えた木星は思いのほか模様が見えていました。
寒気の流れ込みで上空の気温が下がり切って変化が無くなれば少し落ち着くのかもしれません。
Jup_202312220858_5
12月22日17時54~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=30
0、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

とはいえこんな感じです。
大赤斑が見えていました。南赤道縞の茶縞は相変わらず大赤斑の右上で折り返しています。
北赤道縞では相変わらず白い雲の沸き上がりが続いているようです。

Jup_202312221000_6
12月22日18時54~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを40%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央付近に来ました。かすかに白斑列の5番と7番も見えています。
大赤斑の左側では遠く離れた場所でも白い雲の湧きあがりが見られます。
北赤道縞の左端の方では白い雲が茶色い雲を引き裂いているように見えます。位置的にイナズママークの沸き上がり箇所でしょうか。

Jup_202312221101_9
12月22日19時56~08分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを40%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ南中時刻でした。奇跡のように模様が見えてきました。
大赤斑後方の白い輝点が三ツ星のようにすごく目立ちます。
北赤道縞中央付近に大きな裂け目が来ました。
暗斑列が大赤斑の後方に迫ってきました。

Jup_202312221200_0
12月22日20時54~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを40%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞は湧きあがる白い雲でズタズタです。
7番、8番白斑は右寄りに移動し、その北側に伸びるグレー縞は中央付近でぷっつりと切れています。

Jup_202312221300_3
12月22日21時54~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを40%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

以外にも落ち着いた状態が続きます。
白斑列は右端に去って一番見どころの少ない面になりました。
北赤道縞の中央付近に島状斑が来ました。南縁には青黒い雲が点々と貼り付いています。

Jup_202312221400_0
12月22日22時54~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを40%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

高度は40度ほどまで下がり庇が近づいてきましたが意外とよい状態。
南赤道縞の左端の方でグレーの雲が南側に張り出した部分があります。

明日以降は寒気が次第に抜けて上空の風も弱まっていく傾向なので風のぶつかりによるキレの悪い雲さえわかなければ期待できるかも。

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流星 2023/12/21-22

強い冬型と強い寒気の流れ込み、上空に風速200ノット近い強風軸がかかり望遠鏡を出すことさえせずヒマな夜でした。
透明度だけは一級品なので流星カメラだけは作動。
_20231221_174347930_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月22
日02時43分47秒頃

時期的に流れてくる方向からこぐま座流星群の流星かと思われます。右上端の星がレグルスなので0~-1等級くらい。

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2023年12月20日 (水)

木星 2023/12/20

南沖を通過した低気圧は遠ざかり晴れてきましたが午後から上空のジェット気流の南側で発生した薄雲が関東南部に流れ込み続けました。
夜になっても状況は変わらず同じ場所にかかり続けていました。
Jup_202312201137_0
12月20日20時34~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=37
0、4000フレームを40%スタック×6、RegiStax 6でWavelet処理

少し隙間が多くなったタイミングで撮影してみましたが木星は頻繁に明暗を繰り返していました。
気流も冬の様相でぼけぼけでした。
北赤道縞中央に島状斑があるようです。

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2023年12月18日 (月)

木星 2023/12/18

冬型が継続していますが上空寒気の流れ込みはほぼ止まって寒気の底。上空の風も少しだけ弱まりました。しかし夕方前から薄雲が流れ込んで来ました。日没後木星は雲越しに見えていましたが圧倒的に光量不足で薄れるタイミングを待つことに。
Jup_202312181013_1
12月18日19時08~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=39
0、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

寒気の流れ込みが落ち着くと気流は改善するようです。気温変化が空気の密度を変化させて陽炎のように光を屈折させて悪化させます。
とはいえ詳細は見えません。
北赤道縞中央やや右に島状斑があり右下から白いスジが伸びています。

Jup_202312181113_0
12月18日20時08~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

ほぼ南中時刻です。薄雲はかなり晴れましたが相変わらずの気流です。

Jup_202312181213_0
12月18日21時08~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

かなり改善してきました。
分裂してばらけた大粒の暗斑列が1番白斑の北側に並んでいます。
北赤道縞の中央付近には以前も見られた東西に連なる青黒い雲の帯があり南側に滲んだように拡散しています。

Jup_202312181312_5
12月18日22時08~17分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

南赤道縞の茶縞の南側にリング状暗斑列が復活したようです。
次のタイミングでは雲が広がり終了。明日も晴れれば今日くらいは見えるかも。

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2023年12月17日 (日)

木星 2023/12/17

強い冬型となり状っ区に強風帯がかかり寒気が流れ込んで来ている状態でどう見ても悪気流。
しかしダメだと思っても晴れているから望遠鏡を出して木星に向けてみる。
Jup_202312171025_3
12月17日19時22~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=33
0、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

せっかく撮るならと大赤斑が見えているタイミングにしてみました。
強めの処理をかけて何とか模様を浮かび上がらせてみました。

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流星 2023/12/16-17

夜半を過ぎて雲が切れました。
明るい流星が1個だけ写っていました。
_20231216_165856679_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月17
日01時58分56秒頃

ふたご座流星群の流星です。オリオン座の足元に流れました。マイナス3~4等級でしょうか。
雲に邪魔され続け極大から3日後ですが去年より大物が少ない感じです。

明け方近くCSSとISSの通過が写っていました。
Isscss_20231217_43
暗い方がCSSで5:18頃、ISSはその20分後に通過。
屋根の上の明るい軌跡は金星でマイナス4等。ISSは予報ではマイナス3等で差は1等級ですが軌跡の太さが結構違います。左の庇の近くの星はアークトゥルスで0等級。こっちと同じくらいの太さ。移動していると1個のセンサーに落ちる光の量が少なくなって暗く写るのかも。
だとしたら流星なんてもっと速く動くので実際の見た目よりも写真写りは暗くなるということか。
いちおう早起きして人工衛星追尾ソフトでISSの拡大撮影をしたのですが気流が悪すぎてボツ。

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2023年12月16日 (土)

木星 2023/12/16

夕方から雲が多くなり始めました。
レーダーを見ると西から雨雲列が進んで来ていますが西の山に遮られて雨雲は消えて薄雲が流れ込んでいる状態でした。まだ南西風が吹いて暖かく関東への寒気の流れ込みはまだのよう。
とりあえず木星が見え始めたので撮影してみました。
Jup_202312160806_6
12月16日17時05~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=350、
4000フレームを60%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

やはり気流は悪くボケボケでした。
このあと雨雲が消え切らず山を越えて流れ込み始めたので撤収して終了。

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日野橋仮橋

6:00起床。
雲が多い空です。まだ日出前なので曇っているとかなり暗いので電気をつけて新聞を読みます。
昨夜は夜遅くなってから吹き始めた南風で気温が急上昇して夜中に20度を越えていましたが未明には北風に変わって急降下。それでも10℃以上あるので暖かい朝です。路面も乾いているのですぐ出発しても良いのですが埼玉方面に前線による連なる雨雲の動きが気になりしばらく待ち。

9:30出発~二子玉川~多摩川CR~府中四谷橋~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~多摩川右岸~多摩大橋~多摩川CR~羽村~根がらみ前水田休憩~羽村~多摩川CR~多摩大橋~多摩川右岸~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~府中四谷橋~多摩大橋まで往復して多摩川CRで15:10帰宅。

出発するとどんどん雲は消えて暖かな良い天気となりました。
P50_20231216
日野橋仮橋

令和2年の秋から始まった日野橋架け替え工事の第1段階、仮橋の架橋は計画通り今年の6月までに完了していました。この秋からは仮橋に都道を接続する工事を始めるものと思っていましたが全く気配がありません。年明けからでしょうか?
せっかく出来上がってるんだからさっさと切り替えて旧橋撤去に入ればいいのに。馬鹿正直に予定工期通り12年かけず早めに終わらせてくれないかなあ。

走行距離:124km

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2023年12月15日 (金)

木星 2023/12/14

13日夜は雲にいじめられましたが明け方まであった上空の雲は陽が昇るにつれて去り青空が広がり日中は好天でした。しかし夕方からまた薄雲が流れ込み始め木星が撮影可能になる頃にはしっかりと邪魔し始めました。また意地悪である。
Jup_202312140807_8
12月14日17時03~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、
4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

薄雲越しの撮影です。撮影開始が昨日より4時間早いのでほぼ同じ面ですが今日の方が高度が低い分ボケボケです。

Jup_202312140958_6
12月14日18時54~03分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、 4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲が厚くなり終了かと思われたころ短時間薄まるタイミングがあったのでサクッと撮影。高度が上がった分少し見えてきました。
中央付近から右の暗斑発生源で鎌首を持ち上げていたグレー雲は完全に分離して大きめの暗斑列に変わっているようです。

Jup_202312141233_2
12月14日21時32~33分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=420、 4000フレームを60%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

もう駄目だろうと思われたころ短時間雲が薄まったので無理して撮影。
ボケボケながら大赤斑がいました。
南赤道縞は相変わらず折り返しています。
北赤道縞からが太いフェストーンが垂れさがっているようです。相変わらず活発そうです。

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2023年12月14日 (木)

流星2023/12/13-14

前夜21時過ぎから湧き始めた風のぶつかりによるキレの悪い雲は未明の3時過ぎに薄れ始めたものの、その上空には薄雲が西から流れ込んでいたのでした。
薄雲が比較的薄まった5時過ぎにかろうじて1個流星がつかまりました。
_20231213_202557732_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:270

12月14
日05時25分57秒頃

しし座の南に流れたふたご座流星群の流星。0等級くらい。
ニュースでは盛んに8年ぶりの好条件とかあおっていますが、好条件なのは新月期で月明かりが一晩中ないのと極大時刻が15日の4時で夜間に当たっていること。雲があれば好条件は覆い隠されてしまいます。

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木星 2023/12/13-14

冬型から北から張り出す高気圧に覆われる形に変化して次第に季節風は弱まりました。
20時過ぎに帰宅して急いで望遠鏡をベランダに展開し冷えるのを待ち21時から撮影開始。
21時ですでに南中を過ぎていました。通勤時間は無駄だなあ。
Jup_202312131205_1
12月13
日21時00~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

3日ぶりですが気流はよろしくなく詳細は見えません。
たぶん1番白斑が左端にあって暗斑列発生源からのツブツブが中央付近まで流れている感じ。
このあと間もなく風のぶつかりによるキレの悪い雲が急速に広がって空を覆ってしまい解消の気配無く撤収。
この先の予報では悪天と寒気流入でしばらく苦戦しそうです。

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2023年12月12日 (火)

金星の雲の動きを見る 2023/12/10

12月10日の明け方に撮影した金星を処理して雲の動画を作成してみました。

Ven_20231209_pipp
D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、IR642、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=160、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
5時28分から30分おきに4枚撮影したものをPIPPでjpg動画化

金星の自転は地球とは逆で東から西に243日かけて1回転しています。
雲は全体が自転方向に4日で1回転(スーパーローテーションと呼ばれている)しているそうです。WinJUPOSのツールでシミュレーションしてみると北極を上にして雲は右から左に動いています。
コマ送り動画を見ると2時間の間に模様が右から左に移動しているのでシミュレーション結果と一致しています。
やはり雲の動きをとらえていたようです。スバラシイ!

日が昇った後も金星をとらえていたので撮影を継続したかったのですが望遠鏡に直射日光が当たって昇温し筒内気流が発生。建物の壁面や前の家の屋根からの上昇流も始まりボケボケになったので打ち切りました。

ベランダからの金星模様の撮影は以下のような条件が必要です。
・金星がベランダから見えていること
・太陽からの離角が大きくかつ地平高度があること(この日の離角41度、撮影開始時の高度24度)
・金星の輝面率(欠けていない面積)がある程度あること(この日70%)
・ある程度の視直径があること(この日は16秒角)
・適度な赤外線フィルターを持っていること(紫外線フィルターの方が写りやすいのですが値段が高くて)
・気流が安定していること
・望遠鏡に太陽光が当たらず暖まらないこと
・おとなりのエアコン室外機が振動を出していないこと(留守だったみたい)

今回はこれらの条件がそろい成功しました。
2020年ベランダからの星見を始めた頃は金星は見かけの大きさと満ち欠けだけで模様は写せないものと観念していましたがようやくここまで来ました。

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2023年12月11日 (月)

木星 2023/12/10-11

移動性高気圧の後面に入りましたが南から覆われているので穏やかで暖かな晴天でした。北を通過した低気圧から延びる寒冷前線のしっぽが悪さするんじゃないかと心配しましたが影響はなし。そのまま夜を迎え良気流が期待できそうでした。
Jup_202312100805_6
12月10日17時01~10分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=32
0、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度がまだ35度ほどで木星はゆらゆらと揺れていました。
大赤斑が昇ってきたタイミングでした。

Jup_202312100905_0
12月10日18時00~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がり良く見えてきました。
色付き白斑が中央あたりにいるはずですが存在が分かりません。
大赤斑の右上で折り返した茶縞は少し右からグレーの縞に変化しています。

Jup_202312101003_3
12月10日18時57~08分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞中央付近の横に連なる青黒い雲からカーテンのように幅広いフェストーンとなって流れだしています。
色付き白斑後方から左に延びる縞は大赤斑の左下あたりから南北2本の縞に枝分かれしています。
大赤斑の周囲を細い紐のようなグレーの縞が取り巻いています。

Jup_202312101103_8
12月10日19時59~08分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の中央の明るい白い輝点はイナズママークだった湧き上り場所で北赤道縞の幅が狭くなっています。
大赤斑左側の白い雲の沸き上がり領域の幅と長さがさらに拡大して相当離れた中央付近で白い輝点が発生しています。

Jup_202312101202_5
12月10日20時57~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、4000フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

上空に薄雲が流れてくるようになりましたがまだ明るさを減らすほどではありません。
イナズママークの白い輝点から左は白いラインが数条長く北赤道縞の中を伸びています。
暗斑列と細い縞が重なって数珠のようです。

Jup_202312101303_4
12月10日21時58~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞中央左寄りの島状斑のすぐ下に白く明るい光点が見えています。
この面では北赤道縞が幅広くなっています。
南赤道縞左端の光点はイオ。

Jup_202312101402_0
12月10日22時57~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

イオが南赤道縞中央やや右寄りにあって影が落ちています。

Jup_202312101455_4
12月10日23時53~56分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×4、RegiStax 6でWavelet処理

西から流れてくる薄雲に気を取られていましたが、急に東から下層雲が流れ込み始めたので10分ほど早めに撮影を開始しました。しかし4ショット目で雲がかかり始めました。でも今日は8枚撮影できたのでもう十分。
北赤道縞の中央付近の東西に連なっていた特徴的な形の青黒い雲は右側がほとんど薄れ左の一部だけが残っています。
イオが木星面経過を終えました。

その後も木星を追尾していましたが0:30には庇に掛かるようになってきました。日跨ぎの撮影はそろそろ終了で夜更かし生活も終わって健全な生活に戻れそうです。

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2023年12月10日 (日)

加美上水橋を知る

かつやが「年末感謝祭」で安く食べられるようなので自転車で羽村店まで行ってみることにしました。

9:20出発~二子玉川~多摩川CR~府中四谷橋~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~多摩川右岸~多摩大橋~多摩川CR~羽村~新奥多摩街道~羽村のかつや折返し~新奥多摩街道~根がらみ前水田休憩

朝は寒いのでウィンドブレーカーを羽織って出発しましたがすぐに汗ばんできて脱ぎ捨てました。
かつや到着は11:30頃でしたが駐車場がいっぱいでドライブスルーの車も渋滞。店内を窺うと満席で待ち席もいっぱい。
行列に並んで待って食べるということは時間の無駄であるという感覚の持ち主なのでかつやはスルーして進路反転帰途につきました。
こんなこともあろうかとウェストバッグの中には賞味期限切れのカロリーメイトと魚肉ソーセージを携帯していたのでいつもの根がらみ前水田で休憩としました。

~羽村~多摩川CR~多摩大橋~多摩川右岸~浅川CR~万願寺歩道橋~浅川CR~府中四谷橋~多摩川CRで15:00帰宅。
多摩川沿いは紅葉シーズンも終盤で落葉が盛んです。
P50_20231210_123102
加美上水橋から上流方向

玉川上水にかかる加美上水橋付近は両岸が雑木林に覆われて色づいた木の葉と水の流れで雰囲気の良い場所です。
実はこの橋は福生駅から多摩川までを結んだ砂利運搬専用鉄道の鉄橋を鉄道廃止後に歩道橋に架け替えたものだそうです。
この橋から多摩川に向かって走ると緩い右カーブで下りながら多摩川CRにつながります。このカーブは鉄道のカーブだったんですね。

かつは食べられなかったけど暖かく秋の天気でご機嫌でした。

走行距離:119km

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金星 2023/12/10

5:10起床。
昨夜かかり続けた薄雲は去って快晴の空。今朝も金星と月が並んで光っていました。
まだ気流は良いはずなので金星の撮影。昨日2回の撮影で模様が変化しているような写り方をしていたので再確認のため、できれば時間を開けて複数回撮影してコマ送り動画で模様の変化が写ることを確認したい。

Ven_202312092128_0
12月10日 06時28分 D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、IR642、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、5ms、Gain=160、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

Wavelet処理でコテコテに処理を加えて強調した結果が上の写真。
気流はかなり良くこれまでで一番良く模様が見えました。
複数回撮影して同じ模様が写ればノイズではなく金星の雲をとらえているはず。
30分おきに4回撮影を行い全部処理したかったのですが、今日は晴天、気温上昇なので自転車優先のため後回しです。

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木星 2023/12/09-10

日中は青空でしたが夕方から上空に薄雲が流れて来ました。
今日も17時からスタートしましたが雲が濃すぎて撮影できず。薄まったタイミングを見計らって撮影に入りました。
Jup_202312090851_9
12月09日17時47~56分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、25ms、Gain=380、2400フレームを60%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

気流は悪くないのですが薄雲が濃くて光量不足のためシャッタースピード長く、Gain高くして撮影。
雲待ちしている間にガニメデが木星面から離れてしまいました。
北赤道縞の中央に横に伸びた青黒い雲が見えます。今日は中央付近が薄まって切れたように見えます。

Jup_202312090957_7
12月09日18時53~02分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

かなり光量が戻ったのでいつもの設定で撮影。
1番白斑が中央に来ました。
暗斑発生源の鎌首を持ち上げている部分に切れ目が入って暗斑化しかかっています。
北赤道縞左寄りの細長いフェストーンは今日も健在です。

Jup_202312091110_2
12月09日20時05~14分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

ガニメデの大きな影が落ちています。
右端に1番、左寄りに2番から4番の白斑が見えています。

Jup_202312091202_8
12月09日21時01~04分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=360、4000フレームを50%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

今夜は薄雲が晴れることは無さそうです。3ショットで濃い雲がかかりました。
大赤斑が昇り始めています。
左にエウロパが接近してきています。今夜は木星の周辺に4つの衛星が集結して狭い画角の中に納まるので全体を撮影してみました。
Jup_202312091227_045
12月09日21時01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=360、6000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

左がエウロパ、上にカリスト、右下がガニメデ、右上がイオ。

Jup_202312091420_0
12月09日23時16~24分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

エウロパが右端、その影が左端に落ちています。
大赤斑の左側には白い雲の沸き上がりが5か所ほど並んでいます。
北赤道縞左の方にイナズママークの湧き上りで白い輝点が目立ちます。

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2023年12月 9日 (土)

祝!! ハレー彗星遠日点通過

1986年2月9日に近日点を通過したハレー彗星が今日12月9日に遠日点に到達したそうです。
海王星よりも遠い所まで約38年かけて遠ざかり折り返し点を通過して近づいてきます。
P50_20231201_143834
近日点通過後のハレー彗星の雄姿(1986.03.14 5:45 白河天体観測所撮影のポスター)

接近中の姿は双眼鏡で見ることができましたが淡く広がるコマとかすかに伸びるイオンの尾だけでした。
近日点通過後の見ごたえのある期間は南に低すぎて日本からは見えなかったのでした。
後に発売された今は無き白河天体観測所が南半球で撮影されたA3サイズのポスター写真を記念に購入しました。
初めて肉眼で尾を引く彗星を見たのはそれから10年経過した1996年の百武彗星で、こちらの方が感動したのを覚えています。

これから38年かけ2061年7月29日の近日点通過に向けて接近してきます。次回は地球との位置関係も良く今回よりも明るく見えるようです。その時見るチャンスを持っている人は楽しみにしていましょう。

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江の島ねこ

南に高気圧、北に低気圧。晴れて気温上昇。日中南の風。
という条件が揃ったので江の島まで走りました。

8:40出発~多摩川CR~県3~県57~境川CR~遊行寺~R467~江の島休憩~R467~境川CR~県57~野津田~都18~府中四谷橋~多摩川CRで15:30帰宅。
暖かくなるという予報の割には境川CRは自転車乗りが少なかった気がします。
P50_20231209_114859
江の島ねこと遊ぶ
今日は江の島から先には進まず折り返すコース。なので江の島で時間が取れるので江の島ねこを探し出して少し遊びました。
非常食用にまとめ買いしておいたカロリーメイトが賞味期限切れとなったので順次消費するために持参して昼食替わりです。口の中の水分を持っていかれます。
ねこはカロリーメイトには興味が無いようです。バランス栄養食なのに。
カロリーメイトを食べるようになってから後半戦の走行に粘りがきくようになった気がします。

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たまには紅葉も。

帰路の南風は期待したほど吹きませんでしたが暖かく良い日でした。

走行距離:128km

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金星 2023/12/09

5:40起床。
昨夜かかり続けた下層雲は消え去って快晴の空。細い月と金星が接近して光り地平線近くが茜色になりつつありました。
きっと気流は良い状態のはずと見て金星を撮影。
Ven_202312082052_3_pipp
12月09日  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、IR642、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、3ms、Gain=160、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理
1回目:5時52分
2回目:6時48分

1時間ほど間をあけて撮影した像をコマ送りにして何か見えるか試してみました。
金星表面の雲のパターンが右から左に動いているように見えます。少なくとも雲のパターンは同じなのでノイズや画像処理で作り込まれたものではなさそうです。
これが雲の動きなのか、こんなに早く動いているのか。3回目を撮ればはっきりするのではないかと次のチャンスを狙ってみます。

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木星 2023/12/08-09

大きな高気圧が南海上に移動してきて本州を覆い大陸に低気圧という12月というのに春のような天気図。朝から穏やかに晴れて日中は南風となり日の差し込む室内は25度を軽く超えて半袖短パン姿。しかしお隣のエアコン室外機は暖房運転中。
下層は昇温し、上層は寒気の流れ込みは無く強風軸も遠ざかり気流は安定する方向に変化。
日が陰るとともに望遠鏡をセットして冷やし庇から現れたところで撮影に入りました。
Jup_202312080803_8
12月08日16時57~09分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×13、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑がほぼ中央のタイミングでした。気流は予想通りかなり改善しています。
南赤道縞の茶縞は相変わらず大赤斑の右上で折り返し。
大赤斑の南を2列になった暗斑からなるグレーの縞が通過中で南の列が右端で北に鎌首を持ち上げている所が色付き白斑の左端のはずですが今日はほとんど判別できません。
大赤斑右側に大赤斑を取り巻くようにグレーの縞が立ち上がっています。
北赤道縞の中央付近のくびれた部分に黒点が見えます。左では東西に連なる青黒い雲から左下に並行して複数のフェストーンが垂れさがっています。

Jup_202312080905_9
12月08日18時00~11分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑後方の白い雲の沸き上がり領域が左に広く広がっています。中に数か所白い輝点も見られます。
北赤道縞中央左側はイナズママークの湧き上り領域。右側には湧きたての白い輝点が見えます。
北赤道縞からのフェストーンが多くみられる面です。

Jup_202312081008_9
12月08日19時04~13分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

暗斑列は大赤斑の右から伸びた細い縞の上に重なって移動しています。
北赤道縞の中は左上右下方向の白いスジが何本も含まれて北側はのこぎり状です。


Jup_202312081124_0
12月08日20時21~26分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

しばし下層雲が南から流れ込んで雲の切れ目からの撮影となりました。
北赤道縞中央左の島状斑の右の方にリング状の暗斑が見えます。島状斑の左下には白い輝点。
島状斑の北側からたなびいた茶色い雲が右端あたりまで伸びています。

Jup_202312081215_3
12月08日21時13~16分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×5、RegiStax 6でWavelet処理

雲が去って次の雲がかかってくる間に撮影したものの雲の流れが速く5ショットで雲に入りました。気流は良いんですが落ち着いて撮影できません。
北赤道縞右寄りの島状斑とすぐ左下の沸き上がり領域が目立ちます。
南赤道縞から南は白斑列も去って見所の無い面となりました。

Jup_202312081330_9
12月08日22時28~33分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×8、RegiStax 6でWavelet処理

雲の切れ目待ちで間隔が開きました。
北赤道縞の中央付近の東西に連なる特徴的な形の青黒い雲は右の方で細く淡くなってきました。すぐ左は白いスジが明るく見えています。
南赤道縞中央付近には長期間存続している島状斑。

Jup_202312081442_3
12月08日23時36~46分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

相変わらずの雲の流れの中での撮影ですが雲がかからなければ気流は良い状態です。
北赤道縞中央付近のフェストーンは長く伸びています。偶然ですが南半球の暗斑発生源のグレー縞の右上がりの傾きと相似です。

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2023年12月 8日 (金)

流星 2023/12/07-08

昨晩は気流は悪かったですが雲は無く透明度も抜群でした。
そんな中明るい流星が2つ写りました。
_20231207_154332305_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月08
日00時43分32秒頃
流れてくる方向からふたご座流星群の流星かもしれません。右上プロキオン、左上隅レグルス。経路後半でバクハツ増光。マイナス2等くらい?
いよいよふたご座流星群の始まりですね。

_20231207_195703753_ut
12月08日04時57分03秒頃
未明近く庇ギリギリの天頂を西北西→東南東に流れました。
右端にふたご座のポルックス、下にしし座レグルス。数回の光度変化があり見ごたえのある流星。明るい所ではマイナス4等級?
レグルスから左隅のデネボラまで約25度あるので庇に隠れている分も想像すると30度近い流星でした。

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2023年12月 7日 (木)

木星 2023/12/07-08

日本海の低気圧から延びる寒冷前線のしっぽが夕方に関東地方を通過。それまで南西の暖気が流れ込んで暖かでしたが北西風に変わりました。
空気が入れ替わるタイミングなので気流は悪化しているだろうと想像しながら20時過ぎに帰宅。
すぐに望遠鏡を出して冷えるのを待つことにしました。少しでも条件を良くして撮影に臨みます。
21時過ぎて南中に近い木星を撮影してみました。
Jup_202312071223_1
12月07日21時18~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×13、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が中央でしたが撮影を打ち切るのに十分な悪気流でした。
明日は冬型にはならずにすぐ移動性高気圧に覆われてくるので期待しましょう。

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木星 2023/12/06-07

未明まで小雨をもたらした南岸の低気圧は南東に離れ、その後積極的な高気圧の張り出しも無く穏やかに晴れました。しかし夕方からは日本海の低気圧にともなう薄雲がかかり始めました。
19時過ぎに帰宅した時は空一面薄雲で木星が滲んだように見えていましたがダメもとで望遠鏡を準備。
冷えるのも待たずとりあえずの1枚を撮影。
Jup_202312061029_7
12月06日19時32~34分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

気流は悪くないようですが筒内気流と薄雲の影響で明るさ不足でコントラストが悪いです。
南半球に白斑の見えない面です。
北赤道縞の一番幅の広い部分が中央あたりです。


Jup_202312061138_7
12月06日20時34~43分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=360、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

濃い目の薄雲の通過を待って撮影。高度も上がり望遠鏡も冷え良く見えるようになりました。薄雲さえなければかなり良かったんじゃないかと。
1番白斑が左寄りに見えてきました。
北赤道縞の中央から左に横に連なる特徴的な形の青黒い雲。なぜかフェストーンにならず南側に滲んだように広がっています。

Jup_202312061250_5
12月06日21時46~55分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

雲の薄まるタイミングで撮影するとなかなかの写りです。
北赤道縞の中央から左では青黒い雲がフェストーンに変化しています。
暗斑列発生源のグレー縞の北側に沿って暗斑が並んでいます。
南半球の極地方に赤斑が見えています。

Jup_202312061403_8
12月06日22時59~07分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=370、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

相変わらずの薄雲でノイジーですが気流は良い状態が続きます。
2番から4番白斑が並んでいます。
北赤道縞中央付近に長く細いフェストーンが見えます。あちこちに白い輝点や白いラインが挟まり活動的です。

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2023年12月 5日 (火)

木星 2023/12/04-05

東の海上に低気圧が抜けた後すぐ移動性高気圧が来て穏やかな晴天でした。
寒気は残っているものの風は弱まり今日も良いんじゃないかと夕方からベランダに望遠鏡を準備。
木星はまだ逆行中で西に移動しつつ赤緯を下げているので庇から現れる時刻が17時過ぎと早まりました。
Jup_202312040837_1
12月04日17時32~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度はまだ36度ほどでしたが期待通りの気流でした。でもよく考えたら撮影を始めた2020年頃は南中時の高度が一番高いときでもこの高さには達しなかったんですね。
北赤道縞は一番幅の広いエリアで中央に島状斑が見えています。南側からはフェストーンが左下に伸び、北側からは茶色い雲が右上方向に伸びています。

Jup_202312040939_7
12月04日18時34~44分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

1番白斑と右肩上がりの暗斑列、南赤道縞内に島状斑。
北赤道縞左端に数日前から見えている特徴的な形の横長の青黒い雲。

Jup_202312041039_0
12月04日19時34~43分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

気流が悪くなりました。
北赤道縞の特徴的な形の横長の青黒い雲の左端で湧いていた白い雲は左上方向に拡散。その南側に焦げ茶色の濃い雲が見えます。
暗斑列発生源の特徴的な右上がりの雲の中に切れ目ができています。

Jup_202312041135_0
12月04日20時30~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

気流の影響でボケみが増してきました。
北赤道縞中央付近の焦げ茶色の濃い雲とその右の横長の雲が目立ちます。
暗斑列発生源の右上がりのカーブ。ここでどんな風が吹いているのでしょうか。

Jup_202312041235_2
12月04日21時30~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

少し気流が持ち直しました。
2番から4番白斑が見えてきました。
この面の南赤道縞は成層構造、北赤道縞は白い雲と青黒い雲の沸き上がりでかき乱されている感じ。
暗斑列発生源の縞の北側に暗斑の列が寄り添っているようです。

Jup_202312041335_0
12月04日22時30~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が見えてきましたが気流が悪くなりました。
北赤道縞の乱れと南赤道縞の茶縞はしっかり分かります。茶縞の折り返しは継続中。

このあと急激に撮影しても無駄になるような悪気流に変化したので終了。ちょっと裏切られた感じ。

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2023年12月 4日 (月)

久保利英明弁護士をみた

今日、日本大学の記者会見のニュースを見て第三者委員会答申検討会議議長として出席してた久保利弁護士(派手なスーツとネクタイで話題になってる)
どっかで名前を聞いたことがあるなと思っていたのですが、1973年(半世紀前!!)拓郎の金沢でのアクシデントを担当した弁護士だったのです。
それが縁でフォーライフレコード設立時には監査役も依頼されていたはず。

名前は知っていましたが顔を見たのは初めて。拓郎の若い頃の弁護をしたくらいだから相当年上と思っていたのですが姿をみたら拓郎とそんなに変わらない。調べてみると79歳とのことで拓郎と同年代。拓郎を担当したときはほぼ新人時代だったのですね。

お元気で活躍されていらっしゃるようで何よりです。

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木星 2023/12/03-04

日本海の低気圧に向かって昼前から南西風が吹いて日中気温が上がりました。それでもお隣のエアコン室外機は活動中。自転車で軽く走って昼過ぎに帰ってきたら僕の部屋は日差しが入って25℃以上していました。お隣はどういう設定で運用しているのやら?
夜になって日本海の低気圧は東に抜けて南風は北寄りに変わりました。
Jup_202312030937_0
12月03日18時33~40分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

上空寒気は抜けていますが風がある分昨日より揺れが出ていました。
大赤斑が中央を過ぎたタイミング。
大赤斑左の白い雲の沸き上がり領域がも波赤道縞の北側まで達して左から来る茶縞が北に押し上げられて赤道帯の右からの流れに折り返しさせられています。
北赤道縞のイナズママークとその右の2つの白い湧きあがり領域が繋がりつつあります。

Jup_202312031036_8
12月03日19時33~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

イオが近づいてきたので少し左に寄せました。
5番白斑から8番白斑が近づき同時に見えるようになりました。

Jup_202312031137_6
12月03日20時33~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

イオが南赤道縞中央やや左に黄色っぽく見えています。
暗斑列は粒がそろったのが並んでいます。

Jup_202312031235_7
12月03日21時32~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×11、RegiStax 6でWavelet処理

イオが南赤道縞上の右寄りに移動、影が中央付近に落ちています。
北赤道縞中央の島状斑とその左あたりから北側にたなびく茶色い雲でこの付近だけ縞全体の幅が広がった感じです。

Jup_202312031336_0
12月03日22時32~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

南半球に白斑列の無い面です。
北赤道縞は中央から右が幅広い領域、左側は落ち着いた領域。

Jup_202312031436_0
12月03日23時32~39分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

気流が悪くなってきて1番白斑や暗斑列もぼやけてます。
北赤道縞中央左の横に連なる青黒い雲の左端にあった白い輝点は左上に広がりました。

Jup_202312031534_2
12月04日00時30~38分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

高度が40度より下がり気流の影響が大きくなってきました。庇も近いです。
暗斑列の発生源が中央付近。なぜここだけ右上に曲がって発生した暗斑も右上に移動していくのでしょうか。

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2023年12月 3日 (日)

流星 2023/12/02-03

火球が写りました。
流星の上がマイナス2.9等の木星なので一番光っているときでマイナス6等くらい?
_20231202_151310817_ut
ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月03
日00時13分10秒頃

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木星 2023/12/02-03

上空寒気がとどまり日中も気温は弱め。でも弱い冬型ながら穏やかな晴天でした。日没の頃から断雲が流れ込んで邪魔をしていましたが19時前にようやく解消しました。
しかしお隣の暖房運転のエアコン室外機が振動出しまくり。15時に自転車で帰宅したときも運転していたので日中もフル活動させていたようで今夜も休止するタイミングを見ての撮影になります。
Jup_202312021002_4
12月02日18時59~05分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

室外機が休止している時間が短いのでシャッタースピードを速めて撮影時間を短くして対応。
今日も気流は落ち着いていました。
1番白斑が右寄り、暗斑発生源が中央付近で千切れた暗斑が刺身の切り身のように縦長に並行して並んでいます。
北赤道縞中央付近の青黒い雲の形と白い輝点は昨日と大きな変化はないようです。
木星のすぐ左下はエウロパ。

Jup_202312021058_0
12月02日19時55~01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

良く見えています。
2番から4番白斑が並び3番白斑のすぐ右上にエウロパがいます。
北赤道縞南縁に湧き出た青黒い雲が南に流れてフェストーンを形成しています。北側はアーチ状の模様がいくつか見えます。

Jup_202312021156_9
12月02日20時53~59分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑登場。今夜こそしっかりと見られそうです。
木星の自転による模様の移動よりエウロパの見かけの移動の方が早くこの時間は2番白斑のすぐ右上にいます。その影が色付き白斑のすぐ左に落ちています。
北赤道縞の中にある白スジの中にいくつもの明るい輝点が見えています。

Jup_202312021300_3
12月02日21時56~04分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

良い写りです。5番白斑がしっかり写りました。
エウロパは経過を終えて影が色付き白斑の上に落ちています。
色付き白斑後ろの南北2列になっている暗斑からなる縞の北側列の暗斑が大赤斑の下から右上に巻き上げられているように見えます。
大赤斑の左側は白い雲の湧きあがりで南赤道縞がぐちゃぐちゃです。
南赤道縞の茶縞は大赤斑の右上で全折返し。左側への流れがありません。
北赤道縞も白いスジや輝点だらけでぐちゃぐちゃです。

Jup_202312021402_8
12月02日22時59~06分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=330、4000フレームを50%スタック×12、RegiStax 6でWavelet処理

エウロパの影も木星面を離れました。
北赤道縞の中央付近に3か所明るい湧きあがり領域があります。左側が10月中頃から継続しているイナズママークです。
南赤道縞の中央やや左、大赤斑からかなり離れた場所でも白い輝点の湧きあがりが見られます。


Jup_202312021505_2
12月03日00時02~08分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=340、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

7番8番白斑が中央です。
大赤斑は沈みかけ、イナズママークも右側に移ってにぎやかだった右半分に変わって比較的穏やかな感じの左半分。
北赤道縞左端の島状斑あたりから右にたなびく茶色の雲は中央付近まで伸びています。
今夜も良い気流に恵まれてご機嫌でしたが振動対策を考えなければいけません。お隣は昨晩から日中ずっとエアコン暖房を稼働させていますからこの冬の間中24時間運転すること確実です。

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2023年12月 2日 (土)

12月15日は拓郎のオールナイトニッポン

気温が5℃を上回ったのを確認して出発。
12月に入ったので春が来るまで体力維持走行です。

9:20出発~二子玉川~多摩川CR~羽村~根がらみ前水田休憩~羽村~多摩川CRで15:00帰宅。
風は弱そうでしたが走り始めが寒いので今シーズン初めてウィンドブレーカーを羽織って出発。日差しがあるのですぐの汗をかき始めました。
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根がらみ前水田のいつもの場所で休憩。
日当たりが良く、北側は多摩川の段丘崖の下に公園の樹木が茂って風を遮りポカポカで気持ち良い場所。

走行距離:106km

たまたまエイベックスの拓郎ページをみたら12月15日22時からオールナイトニッポンゴールドに拓郎さん登場とのこと。
2月以来のラジオです。
何を語ってくれるやら。

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流星 2023/12/01-02

火球が写りました。
流れた後の数枚のフレームに流星痕のようなものが残りました。
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ZWO ASI224MC+Player One 2.1mmCSレンズ 露出3.0秒、Gain:280

12月02
日00時56分10秒頃

南西から北東に流れました。月の明るさに負けていません。
右下アンテナのそばにシリウス、中央寄りにプロキオン。マイナス6等級くらい?

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金星 2023/12/02

6:00起床。
快晴で綺麗な朝焼け。静かに冷え込んで氷点下まで下がりました。
昨晩の木星が良く見えたので金星を狙ってみることにして出しっぱなしにしておいた望遠鏡はキンキンに冷え切っています。
お隣は夜の間ずっと暖房運転を続けていたようで今も室外機がフル回転しています。温度設定は何度にしているのでしょう?
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12月02日06時39~42分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、IR642、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、4ms、Gain=140、4000フレームを40%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

今回は短めに10ショット撮ってDe-rotation処理してみました。
模様の描写など大きな効果は無いですがノイズが減った感じです。

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木星 2023/12/01-02

もう12月になりました。
午前中は風のぶつかりによる雲が広がっていましたが午後には低気圧にまとまって東に遠ざかり風のぶつかりは解消して晴れてきました。
大島アメダスの風を見ると午前中東寄りだったのが午後は西寄りになって強まっていることからも分かります。
上空寒気は流れ込みが続き強風軸がかかっていますが地上は穏やかで冷え込んできました。
Jup_202312010923_5
12月01日18時19~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

この1週間内では一番良いんじゃないでしょうか。はたまた薄明時効果か?
大赤斑は右端に半分沈みかけ7番と8番白斑が中央です。
北赤道縞中央寄りはイナズママークの沸き上がり領域と思われます。
大赤斑の左側から続く白い雲の沸き上がり領域は幅を狭くしながら左に続いています。

Jup_202312011023_0
12月01日19時18~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がってさらに良く見えてきました。
北赤道縞左寄りの濃茶色の島状斑の北側に右方向に長くたなびく茶色の雲が見えます。
暗斑列は中央付近で大きめのものが並んでいます。

Jup_202312011123_1
12月01日20時18~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

8番白斑が沈みかけ暗斑列もまばらで南半球は寂しい面です。
北赤道縞の濃茶色の島状斑の左側からも北側にたなびく茶色い雲が見られます。
北半球中緯度の中央付近から左に縞が濃くなっていきます。

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12月01日21時16~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

冬にしては良い気流が続きますが、お隣が帰宅してエアコンの暖房運転を開始しました。室外機の振動は冷房運転の時よりも大きく、せっかく防振対策したのにそれを突破して望遠鏡を揺らし始めました。室外機が停止したタイミングで撮影を開始したものの途中で運転再開したため延長で2ショット予備を追加して12ショット撮影しましたが3ショットはブレブレで破棄。
外は4℃くらいまで冷えてきましたが僕の部屋はエアコン暖房を使わず18℃あります。上はTシャツにフリース、下はスウェットという姿で寒さは感じません。日中の日当たりはお隣と同じ条件。隣人はよっぽど薄着か寒がりなのか。

1番白斑が見えてきました。
南赤道縞の中央やや左の細い島状斑が目立ちます。
北赤道縞の活発なエリアは中央から右に移動し左側は比較的平穏なエリアです。
出来たての暗斑列が中央から左に右上がりで並びます。左の方は縦に伸びた形をしています。

Jup_202312011325_0
12月01日22時18~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

せっかく気流が良いのに室外機の振動が気になりだして病んでしまいそう。13ショット撮影して4ショット破棄。
1番白斑が中央。暗斑列発生源が左手に見えます。
南半球高緯度に赤斑が見えます。
北赤道縞は中央から左で活発エリアに変わっています。南縁に青黒い雲が張り付き白い輝点が見えます。

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12月01日23時17~29分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×13、RegiStax 6でWavelet処理

お隣の室温は設定温度に達したようで室外機の活動間隔が開きました。念のため予備を含め13ショット撮影している最中に室外機の活動は無くすべてを使用しました。
左の方に2番と3番白斑が見えてきました。
南赤道縞は左に向かって茶色い縞の幅が狭くなるにつれ色が濃くなっていきます。
北赤道縞中央やや左の南縁に墨を垂らしたように黒っぽい雲の湧きあがりポイントがあります。

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12月02日00時26~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×11、RegiStax 6でWavelet処理

こんな遅くにお隣が風呂のガス給湯を開始。給湯機がベランダ側にあるため排熱の気流がモロに望遠鏡の光路に流れて荒れ荒れの気流。風呂上がりを待つことになり撮影遅延。
さすがに高度が40度を割ってきたので気流の影響が大きくなってきました。
大赤斑の右側が見え始めています。結局今日は沈む姿と昇ってくる姿しか見られませんでした。
2番から4番の白斑が並んでいます。
南赤道縞の右の方から幅を狭めて来た茶縞は濃い縞となって大赤斑に向かっています。
北赤道縞は茶と白と黒が入り乱れて活発な様子。

木星は間もなく庇に隠れるのでこれでおしまい。

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2023年12月 1日 (金)

木星 2023/11/30

午前中までは西風の冬型で快晴でしたが午後から次第に北風の冬型に移行して内陸部から北西の季節風が強まり始め日没頃には冷たい北風に変わりました。それに伴って関東南部特有の風のぶつかりによる雲が湧き始め次第に雲量を増していきました。
時々訪れる雲の切れ間を数回にわたって利用して木星を導入し、ピントを合わせをして撮影チャンスを窺いました。
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11月30日20時01分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7.5ms、Gain=360、4000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

雲の隙間での撮影のため短時間でフレーム数を稼ぐためシャッタースピードを速くして撮影しましたが1ショットだけで雲に入りました。
昨日の最後の写真とほぼ同じくらいの面で大赤斑が見えています。ぼやけているせいでいつもより大きく感じます。

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11月30日21時08~12分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7.5ms、Gain=360、4000フレームを60%スタック×3、RegiStax 6でWavelet処理

北赤道縞の中には多くの白い湧きあがり雲が見られ活発な状態。
大赤斑の左側も白い雲の沸き上がり領域が広く活発な状態。
かすかに5番と7番白斑も見えています。

雲だらけの時の撮影中のパソコン画面。
20231130
左上:木星撮影用カメラの画像
右上:流星カメラで雲の隙間監視
右下:ファインダーカメラで木星導入&周辺の雲監視
左下:スタックソフト(AutoStakkert)。すぐにスタック処理をかけます。

雲の邪魔が多いときはいつの間にか増殖していたCMOSカメラ3台をフル活用してわずかな雲の隙間の撮影チャンスを狙います。木星撮影優先のため隙間監視と雲監視のカメラの画像転送スピードは秒間2フレームに落としています。
閉め切った室内で寒い思いをせずに木星撮影ができて幸せ。ただしピント合わせとADC調整は手動なのでベランダに顔を出して操作します。

結局このあと使い物になるくらいの隙間は現れず撤収。
気流の悪い日ばかりで日跨ぎ撮影もできなくなりました。

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