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2023年12月 2日 (土)

木星 2023/12/01-02

もう12月になりました。
午前中は風のぶつかりによる雲が広がっていましたが午後には低気圧にまとまって東に遠ざかり風のぶつかりは解消して晴れてきました。
大島アメダスの風を見ると午前中東寄りだったのが午後は西寄りになって強まっていることからも分かります。
上空寒気は流れ込みが続き強風軸がかかっていますが地上は穏やかで冷え込んできました。
Jup_202312010923_5
12月01日18時19~28分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

この1週間内では一番良いんじゃないでしょうか。はたまた薄明時効果か?
大赤斑は右端に半分沈みかけ7番と8番白斑が中央です。
北赤道縞中央寄りはイナズママークの沸き上がり領域と思われます。
大赤斑の左側から続く白い雲の沸き上がり領域は幅を狭くしながら左に続いています。

Jup_202312011023_0
12月01日19時18~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

高度が上がってさらに良く見えてきました。
北赤道縞左寄りの濃茶色の島状斑の北側に右方向に長くたなびく茶色の雲が見えます。
暗斑列は中央付近で大きめのものが並んでいます。

Jup_202312011123_1
12月01日20時18~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×10、RegiStax 6でWavelet処理

8番白斑が沈みかけ暗斑列もまばらで南半球は寂しい面です。
北赤道縞の濃茶色の島状斑の左側からも北側にたなびく茶色い雲が見られます。
北半球中緯度の中央付近から左に縞が濃くなっていきます。

Jup_202312011221_5
12月01日21時16~27分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

冬にしては良い気流が続きますが、お隣が帰宅してエアコンの暖房運転を開始しました。室外機の振動は冷房運転の時よりも大きく、せっかく防振対策したのにそれを突破して望遠鏡を揺らし始めました。室外機が停止したタイミングで撮影を開始したものの途中で運転再開したため延長で2ショット予備を追加して12ショット撮影しましたが3ショットはブレブレで破棄。
外は4℃くらいまで冷えてきましたが僕の部屋はエアコン暖房を使わず18℃あります。上はTシャツにフリース、下はスウェットという姿で寒さは感じません。日中の日当たりはお隣と同じ条件。隣人はよっぽど薄着か寒がりなのか。

1番白斑が見えてきました。
南赤道縞の中央やや左の細い島状斑が目立ちます。
北赤道縞の活発なエリアは中央から右に移動し左側は比較的平穏なエリアです。
出来たての暗斑列が中央から左に右上がりで並びます。左の方は縦に伸びた形をしています。

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12月01日22時18~30分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×9、RegiStax 6でWavelet処理

せっかく気流が良いのに室外機の振動が気になりだして病んでしまいそう。13ショット撮影して4ショット破棄。
1番白斑が中央。暗斑列発生源が左手に見えます。
南半球高緯度に赤斑が見えます。
北赤道縞は中央から左で活発エリアに変わっています。南縁に青黒い雲が張り付き白い輝点が見えます。

Jup_202312011423_5
12月01日23時17~29分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×13、RegiStax 6でWavelet処理

お隣の室温は設定温度に達したようで室外機の活動間隔が開きました。念のため予備を含め13ショット撮影している最中に室外機の活動は無くすべてを使用しました。
左の方に2番と3番白斑が見えてきました。
南赤道縞は左に向かって茶色い縞の幅が狭くなるにつれ色が濃くなっていきます。
北赤道縞中央やや左の南縁に墨を垂らしたように黒っぽい雲の湧きあがりポイントがあります。

Jup_202312011531_9
12月02日00時26~41分  D=180mm、F=2700mm、2.5×パワーメイト、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、4000フレームを50%スタック×11、RegiStax 6でWavelet処理

こんな遅くにお隣が風呂のガス給湯を開始。給湯機がベランダ側にあるため排熱の気流がモロに望遠鏡の光路に流れて荒れ荒れの気流。風呂上がりを待つことになり撮影遅延。
さすがに高度が40度を割ってきたので気流の影響が大きくなってきました。
大赤斑の右側が見え始めています。結局今日は沈む姿と昇ってくる姿しか見られませんでした。
2番から4番の白斑が並んでいます。
南赤道縞の右の方から幅を狭めて来た茶縞は濃い縞となって大赤斑に向かっています。
北赤道縞は茶と白と黒が入り乱れて活発な様子。

木星は間もなく庇に隠れるのでこれでおしまい。

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