衛星テティスの土星面経過が写っていたこと
梅雨前線が南下してトンネルに入ってしまったので7月に入ってからの撮影データを整理していたら7月5日早朝の土星撮影画像に衛星テティスが土星面を経過している姿が写っていることを発見しました。
テティスの大きさは直径1048kmで平均等級は10.2等級となっており土星面経過中は土星の明るさに埋もれて口径7インチでは写るはずありません。
でも下の3時26分に撮影した画像で土星にかかるリングの影の中、中央から右3分の2あたりにかすかな光点があるのに気づきました。
WinJUPOSで同時刻の衛星の位置を表示させたのが下の図
写真とほぼ同じ位置をテティスが経過していたのでした。
10等級の小さな衛星の土星面経過など写るはずないのですが好気流と土星に落ちるリングの影と地球から見えるテティスの位置関係からたまたま影の上に光点として見えていたのです。
そこでこの朝撮影した3時10分過ぎから3時51分頃までの10枚の画像をコマ送りにしたのが下。
中央から右2分の1あたり土星リングのすぐ下を右に向かってかすかな光点が移動していくのが見えています。
昔の銀塩写真では絶対撮影不可能。眼視でも捉えることはできなかったであろう現象をデジタルの力が可能にしてくれました。スバラシイ。
| 固定リンク | 0
コメント