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2025年3月29日 (土)

2025/02/28 アイスランドからの帰国は南回りとなり地球一周を果たしたこと

2月28日(金)アイスランド6日目

2時過ぎ、ホテルの窓を打つ強風と雨音で目が覚めました。外を見ると南寄りの強い風が吹き抜けて気温が上昇し車の上や植え込みに積もっていた雪は消えていました。

5:50起床
まだ雨が降り飛行機が飛ぶのか心配になるくらいの強風が吹き荒れていました。気温は7℃と暖か。

6:30バイキングの朝食
ホテル発が7:15と忙しいのでオープン前にレストランの前に待機してオープンと共にバイキングに突入。

7:25ホテル出発
日本時間では2月28日16:25です。今日はホテルから空港に直行して帰国便に乗って日本に向かいます。

8:20ケプラヴィーク空港到着
10:20搭乗開始
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またもや飛行機までバス移動でした。さっきまでの雨雲はどこかに去って青空となっていました。でも強烈な南風が吹いています。

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スポットを離れ滑走路に向かっていましたがいつの間にかスポットに戻っていました。どうやら接近して来る積乱雲の通過待ちだったようでしばらくすると叩きつけるようなあられまじりの雨と強風が20分以上続きました。
やがて青空が戻って再びスポットを離れました。

11:45ケプラヴィーク空港離陸
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定刻から1時間40分以上遅れています。アイスランドとお別れです。

ヘルシンキまでの空路
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今回もスカンジナビア半島のノルウェー、スェーデン上空は雲に覆われて下界は見えずでした。

14:40ヘルシンキ着陸
着陸後も飛行機は遅れを取り戻すために結構早いスピードでスポットまで走り続けました。
ヘルシンキで羽田便への乗り換えですが1時間ちょっとしかありません。出国審査があるので添乗員さんも大あわてです。ここで羽田行きを逃すとヘルシンキで1泊追加となってしまいます。
自動出国機にパスポートをスキャンさせ顔認証でパスできるのですが僕たちの前の日本人団体のおばちゃんたちがことごとくスキャンに失敗してしまい自動出国機がすべて×となり審査官の窓口に移動となりました。日本のおばちゃん団体おそるべし。
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パスポートにはヘルシンキの入国と出国のスタンプが並びました。

ムーミン
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羽田便の搭乗ゲートはターミナルの端まで歩かされました。出国審査終了後直ちにゲートまで急ぎ足です。途中でハギワラ君が立ち止まってムーミンのお土産屋の写真を撮影。ここのお土産を頼まれていたようですが閉店しているのでその証拠写真だとか。フィンランド時間でまだ17時過ぎですがなぜこんな早く閉まるのでしょう?

15:55ヘルシンキ離陸
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定刻の出発でした。日本時間では3月1日0:55です。しばらくきれいな夕焼けの残照が見えていましたが乗務員からブラインドを降ろすよう指示があり外は見られなくなりました。

ヘルシンキから羽田の空路
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飛行機の中からオーロラが見えるか期待したのですが南回りのコースだったため不発に終わりました。
上空通過した国はフィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、(黒海)、ジョージア、アゼルバイジャン、(カスピ海)、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、中国、韓国。

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ここから日本時間
13:45羽田到着
到着予定は14:25でしたが偏西風の力を借りて40分早く到着できました。
到着した東京は日差したっぷりの20℃を越える春本番の暖かさでした。旅を共にしたハギワラ君とは空港で別れ15:10には自宅に到着。ホテルを出てから23時間弱でした。


今回の旅で飛行したルートを北極から見た地図に落とすと
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総飛行距離は3万km近く。往路は北回りで北極点のギリギリ西経域側、復路は南回りで東経域を飛んだので経度的に東経域と西経域すべて飛行し経度的に地球一周したことになりました。非常食として持って行ったカロリーメイト3箱はそのまま地球一周したカロリーメイトにランクアップして自分へのお土産となりました。

帰宅後、冷蔵庫に何の食材も無いのでスーパーに買い物に行ったのですが、アイスランド価格を1週間経験した後だったので価格が安いのにビックリしている自分に驚きました。

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2025年3月28日 (金)

2025/02/27 レイキャビク市内観光

2月27日(木)アイスランド5日目

6:00起床。
まだ暗いですが曇りで小雪がちらついています。-2℃くらい。風はそんなにないようです。
6:30バイキングの朝食
バイキングの地でバイキングかとふと思う。
並んでいる料理から好きなものを好きなだけ取り分けて食べる形式をバイキングと呼ぶのは日本だけのようです。

9:00ホテル出発
今日は午前中バスで首都レイキャビクの市内観光したあとフリータイム。夜は昨日延期となったオーロラツアーです。
海沿いの道に出ると歩道と併設して自転車道が整備されていました。自転車で通勤している姿もちらほら見受けられます。今朝の自転車道は積雪してシャーベット状でしたがタイヤは太めのスパイクタイヤ装備のようです。アイスランドでは雨雪よりも強風の方が自転車の敵と思われます。

ホフジハウス
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バスの窓から眺めて通過。1986年、アメリカのレーガン大統領とソ連のゴルバチョフ書記長による冷戦終結に向けた会談が行われた建物だそうです。会談があったことは覚えていますが建物の記憶はありませんでした。もう40年近く前のことですね。

チョコレート会社
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カラフルな建物はアイスランドお土産に買ったチョコレートの会社OmNomの建物。

市内の住宅街
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大きな住宅が並んでいました。通りの片側が居住者の駐車スペースとなっているようです。通りの見通しがスッキリしているのは電柱が無いためでしょう。市街地で電柱を見ることは無かった気がします。

ペルトラン(温水貯蔵施設)見物
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郊外の地熱発電所から送られた熱水がここに集められ、レイキャビク市内全域の給湯をまかなっているとのこと。温水タンクとか見学できるのかと思ったら4階の展望フロアから市街地を見晴らす景色を堪能するだけだったのでちょっとガッカリ。
写真はガラス張りの展望フロアから屋上に出たところ。ハギワラ君が展示してある各種火山岩を堪能しているシーン。

雪雲襲来
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南の海上から雪雲が接近中。雲の下に降り注ぐ雪が柱のように立っています。10分後くらいには霰まじりの雪が風を伴って吹き付けてきました。
林の先の白い平原はレイキャビク空港の敷地、その先細い湾を挟んだ先は初日に行ったスカイラグーン温泉。

ハットルギリムスキャルキャ教会
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市の中心部にあるシンボル的な教会で高さ73mあり市内各所からこの尖った協会が見えるので道に迷った時の目印になります。
1946年建設開始で完成に40年かかったそうです。
教会前の広場にはコロンブスよりも早くアメリカ大陸に到達したアイスランド生まれの探検家の像があります。

バスでの観光はここで終了。あとはフリータイム。
添乗員さんに連れられてホットドック屋に向かいました。
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ホットドック 770クローナ。
アメリカ前大統領クリントンがアイスランド訪問したとき宇宙一美味しいホットドッグと言ったスタンド。まあホットドックの味でしたがクリントン氏の評価はいかがなものか。

おこぼれをもらうトリ
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ホットドックを立ち食いしていると小さな鳥が足もとに飛来しておこぼれを頂きに来ていました。北極圏に近いこの地で冬になっても渡りをせずとどまって生活していくのは厳しいことであろうと思いパンをいくばくかちぎって渡しました。このスタンドのおかげで少しは生活が楽になっているのか。

ホットドックを食べ終わると同行のツアー客の皆さんの姿はあっという間に散って消え、我々二人だけがプランなしで取り残されました。時々雪雲の襲来もあるので配布された地図を手掛かりに博物館に逃げ込むことにしました。

アイスランド立体地図
途中にあった市庁舎に入ると大きなアイスランドの立体地図模型が展示されていました。
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アイスランドを南西方向レイキャネス半島から見たようす。半島の付け根左側のオレンジがレイキャビク市街、半島の先の左上の小さなオレンジは国際空港のあるケプラヴィーク。奥の方の白いのは氷河。
大西洋中央海嶺はレイキャネス半島から陸上に現れています。南西北東方向に並行する火山列が数本見えます。

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反対側に周ってアイスランドを北東方向から見ています。東側の海岸は多くのフィヨルドが見られます。
見学者はほとんどなく立体地図を30分近く二人占めしていました。

立体地図を堪能した後チョルトニン湖沿いに歩いて国立博物館に到着。 
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入場料3000クローナのところハギワラ君値切り交渉の結果シニア割が適用され半額1500クローナとなりました。
自然科学の博物館が希望だったのですが見つけ出せずここで我慢。西暦700年以降アイスランドに入植した歴史、文化の展示でした。
観光場所ではアイスランド語と英語が併記されています。

雨止み待ち休憩 
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見学を終えて出ようとすると外は気温が上がってミゾレ模様となっていたので雲の通過待ちで館内の喫茶店で雨宿り。
コーヒーとパンで1375クローナ。高いけどアイスランドの物価に慣れてきました。アイスランドのパン類はウマい。

雨宿りを含めて2時間くらい博物館に滞在したあと歩いてホテルまで戻ります。

自転車
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チョルトニン湖を撮影していたのでレンタサイクルの旅行者と思われます。
対岸に見えている四角い窓が並んだ建物が立体地図のあった市庁舎。

上の自転車の反対側にはトリの群れ
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雪の下の草ついばんて何かを食べていました。雁でしょうか?

屋外のATM
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メイン通りを歩いていると建物の隙間にATMが設置されていました。落書きは共通ですが日本より治安が良いんですね。

15:50ホテル戻り
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何とか雨に降られずにホテルまでたどり着きました。昼間は少しあおぞらもありましたがこの時間はすっかりどん曇りで天気は悪くなる一方です。

アイスランドねこ
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ホテルのロビーのソファを利用しているねこを発見。三毛猫っぽく日本ねこの顔をしています。翌朝もいたのでこのホテルに住み込みのようです。

結局アイスランド最後の晩も悪天でオーロラツアーは中止となりました。もう一度見たかったですがこの時期のアイスランドは晴天率25%くらいなので5夜のうち2夜オーロラが見られたのは幸運だったかもしれません。

今日もバスタブにお湯を張って入浴
22時頃には就寝

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2025年3月25日 (火)

2025/02/26 滝と温泉

2月26日(水)アイスランド4日目

6:30起床。
曇りで-4℃くらい。昨夜の雪が積雪として残り一面真っ白な風景に変わっていました。

7:00バイキングの朝食
9:00ヘットラ出発
今日は少し内陸に走ってゴールデンサークルの間欠泉と滝を見た後レイキャビクを通過してケプラヴィーク国際空港近くにある温泉に浸かる予定。
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国道1号を離れ内陸のゴールデンサークルまでの道のりは一面真っ白な雪景色が続きました。遠くにはカナトコ状に発達した雪雲列が望まれます。
昨夜の雪が無ければ荒涼とした草原か氾濫原か牧草地の風景が続いていたはずですが数cmの積雪ですっかり雰囲気が変わりました。

ウマを見る
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放牧している馬を見に行きました。小型でおとなしい性格のようでみんなに取り囲まれてもじっとしていました。

10:20グトルフォスの滝
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ヨーロッパ最大の滝だそうです。小さい写真だと全然迫力無いですね。滝は2段になっていて上段は15m、下段は30mの落差。滝の幅が広いのが特徴。あたり一面昨日の雪で厳寒の雰囲気ですが幸い風が弱く凍える寒さではありませんでした。雪が無いとどんな雰囲気なのでしょうか。

11:30ゲイシールの間欠泉
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10分待てば1回は噴出していました。写真はちょうど噴出した直後で真っ白な湯気が立ち上っているところ。数秒間噴出し続けるのかと思っていましたがドバッという音がして単発の噴出でした。周辺には熱水が湧き出している場所が数か所あり湯気が上がっていたり地熱で雪が無かったりしています。

間欠泉を見物した後は各々で昼食。
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フィッシュ&チップスを注文。白身魚のフライとフライドポテト。
これで3380クローナです。左のカップに入ったサラダのようなものは僕の口には合いませんでした。

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メニューがあったので画像翻訳させてみました。
日本の倍以上の金額という感じ。

13:00間欠泉出発
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国道1号に戻ってレイキャビク方面に進むとレイキャネス半島の付け根の高地を越えました。この高地は地熱地帯であちこちで白い湯気が立ち上っているのが望見できました。地熱発電所もあるようで発電に使った熱水を市街地まで流すパイプラインが見られました。

15:40ブルーラグーン入浴
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隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した温泉施設です。煙突からはモクモクと熱水の水蒸気が湯気となって立ち上っていました。温泉外の水の溜まっている場所の水の色もブルーラグーンと同じ。


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青服は僕、赤服はハギワラ君。この度唯一のツーショットでした。

入浴風景
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こんな感じで広々としています。水着で入浴なので混浴です。
温度は38℃とぬるめでずっと入っていても平気です。立ち上がると胸より上が出てしまって寒いのでずっと首まで使っていました。お湯は青白色く濁り下は見えません。泥パックのサービスもあったようですが今更効果も無いのでパス。
右手の建物はバーで1ドリンクサービス付きなのでオレンジジュースを1本頂きました。
そのうち横殴りのあられが降って来て顔に当たると痛いので撤収。

食事休憩 
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今日はオプションのオーロラツアーがあるので早めの腹ごしらえ。併設の休憩場所でチキンブリトー。これで3380クローナ。まあ食べ応えはありました。

18:30ブルーラグーン出発
19:20レイキャビク到着
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グランドホテル レイキャビク
ベッドの幅が広くなりました。

予約しておいたオーロラツアーは20時出発予定なので到着後忙しいはずでしたが悪天のため中止とのことで気が抜けて21時前にはベッドの上で気を失っていた。
22時過ぎにふと目が覚めてバスタブにお湯を張って入浴して改めて寝直しです。

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2025年3月21日 (金)

2025/02/25の夜 色付きのオーロラを見る

アイスランド3泊目です。
19:00夕食

前菜はサーモン
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ウマい!

メインディッシュはタラ  魚攻めです。
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ウマい!

デザートはチョコムースみたいなやつとミルクアイス
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周りにかけてあるチョコがウマい!

夕食の頃から雪が降り始め周辺はあっという間に白く積もり始めました。その後も降ったりやんだりを繰り返しました。
ハギワラ君がスマホで調べたオーロラ出現の指数も昨夜よりも低く、今夜はこのままダメかとあきらめムードでシャワーを浴びて就寝。
もしオーロラが見えたら電話がもらえることにはなっています。

23時頃、ちょうど深い眠りに落ちていたタイミングにオーロラコールの電話でたたき起こされました。
急いで服を着こんで中庭に出てみると、一面真っ白な雪景色の空は晴れ渡り一目見て前日とは比較にならない明るいオーロラが空に広がっていました。
中庭は街灯で明るいので敷地の奥の方の建物で光が遮れる場所に移動して僕は肉眼で鑑賞。写真は全てハギワラ君撮影です。
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肉眼でもカーテン状のオーロラのグリーンがハッキリわかり、その上空では赤っぽくなっているのも分かりました。梢に雪が付いて樹氷のようで良い感じです。

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うねうねとのたうち回るようにどんどん変化します。

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クリックすると大きいのが表示されます。

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上の構図で1分あけて撮影された2枚をコマ送りにしてみました。
オリオン座、おうし座、スバル、木星を背景に乱舞しています。

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15秒あけて撮影した2枚をコマ送り
ペルセウス座からカシオペヤ座辺りの北西の空。少しオーロラを横から見上げる角度だと上空から降り注ぐイメージが良く分かります。
肉眼で見ていても目まぐるしく光る場所と形と明るさが変化しました。磁力線に沿う光のラインもはっきり目で見えていました。

途中2回ほど雪雲の通過があり室内に戻って暖を取りながら深夜1時過ぎに曇るまでオーロラを観賞しました。大満足な夜となりました。

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2025年3月18日 (火)

2025/02/25 滝めぐり

2月25日(火)アイスランド3日目

6:00起床 
晴れていました。気温は0℃くらいで夜吹いていた風は弱まっていました。
今日はヴィークを離れて国道1号線をレイキャビク方面へ西に90kmほど戻ったヘットラまで。移動距離が短いのでゆっくり出発、途中滝観光しつつ早目の到着予定です。

7:00バイキング朝食
大きなバゲットを鋸みたいな包丁で好きな厚さにギコギコ切ってバターを塗って食べるのですがこれがウマい。パンの味もそうだけどアイスランドのバターがウマい。
9:00ヴィーク出発
出発が9時なのはヴィーク村内のスーパーマーケットで買い物するためでした。
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昨夜オーロラを見に上ったホテル裏の丘に建つ教会が見えます。
すぐ近くのスーパーに入り買い物。みなさんここでお土産用のチョコやお菓子を購入していたようです。僕も板チョコ8枚を購入。
ロッテや明治の板チョコと大体同じサイズですが1枚766クローナ。アイスランドの消費税率は24%。ただし食料品は11%に軽減されています。

9:50南部海岸(レイニスフィヤーラ海岸)
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溶岩が波で砕かれた真っ黒な砂浜と真っ黒な石が転がります。南から打ち寄せる大西洋の高波がどっぱんどっぱんと大迫力。今日はこれでも穏やかなので海岸に立ち入り可能だったとのこと。
遠くの方には溶岩台地が海まで達してその先端は浸食により崩れて垂直に切り立った島になっているのが見えます。

柱状節理の崖
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1枚前の写真の反対側は海まで溶岩台地が突き出している絶壁がそそり立っています。波に洗われ浸食された柱状節理がむき出しに見えていました。それを観察しているしいたけの姿。

11:00スコーガフォスの滝
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落差60m、幅25mの大きな滝。まずは右上に見える台地の上の展望台を目指して上りました。

上から見る
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滝が水しぶきとなって舞い二重の虹がかかっていました。晴れているのにこの付近だけ粉雪が舞っています。巻き上がった水しぶきが空気中で凍結して雪片となって舞っているのでした。
展望台から台地の上を見ると起伏は少なく樹木は見えず草原のような景色。滝を形成しているこの川の大量の水の水源は北にあるミーダルス氷河。

下から見る
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水しぶきがすごいのであまり近づかず。流れ落ちた後の水の透明度は高く透き通っていました。
滝の側面の崖には溶岩の層が露出して海鳥の宿営地となっているようでカモメのような白い鳥が飛び交っていました。

12:20昼食
滝の駐車場からバスで1分だけ乗車してレストランに到着。
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アイスランドラムのステーキでした。臭みは無く柔らかくてウマかった。

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次の滝に向かう途中でも国道を走っていると台地の上から滝が落ちているのが見られます。今日は気温が低いので滝周辺が飛沫の凍結で白く見えています。
手前の建物は多分牧場。背の低い木は牧場の範囲を見分けるために植えたものでしょう。南部海岸沿いの国道1号線では自然林というものは見られませんでした。

13:40セリャランスフォスの滝
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滝の周辺が積雪のように白いのは飛沫が凍って積もっているため。凍結していなければ滝の裏側に回れるとのことでしたが今日は通行止めでした。
日光にも「裏見の滝」というのがあった気がしますがこちらの方が圧倒されるほど大規模。

滝の軽食スタンド
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メニュー表
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翻訳サイトで変換させてみました。
テイクアウトでこのお値段。日本の2倍から3倍の感覚でしょうか。しかも円安で行く海外はキツイですね。
パニーニというのはバゲットに具材を挟んで焼いたもの。サンドイッチはコンビニで売っているような食パンを三角に切って具をはさんだものとは違い1個の丸っこいパンに具材を挟んだものでパンの歯ごたえがありウマイ。

15:10今日の泊地ヘットラに到着
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ヴィークのホテルもそうでしたがここも2階建てです。人口が少なく労働力が限られているので高層階にするよりも客室を平面的に広げた方が少ない人数で清掃作業など効率的におこなえるためでしょうか。

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今日も1階の部屋。ロビーから段差無く部屋まで行けます。
外国のホテルのベッドにしては幅が狭く枕の幅しかありません。まあ寝ていて落ちることは無かったですが。
天気は晴れが続いているので今夜もオーロラに期待です。

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2025年3月16日 (日)

2025/02/24の夜 初めてオーロラを見る

今回のツアー参加者23名の内訳は若い夫婦4組、高齢の夫婦2組、女性ふたり旅2グループ、家族3人、男ひとり旅2人、そして僕たち2人。平均年齢は日食ツアーに比べはるかに若かったと思います。僕たちは高齢の方のTOP5以内に入っていたような感じです。
この時期のアイスランドを選んだ理由では寒さが厳しくないというのが大きいようでした。花粉から一週間逃げられるという人もいました。

鳥居型送電鉄塔
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南部海岸沿いの国道1号線を走っていると時々送電鉄塔が荒地の中に続いているのが見えたりしました。その規模は日本国内の「頑張ってますよ」的な規模のものは見当たらず送電線が数本しかない貧弱なものでした。アイスランドの電力はほぼ自然エネルギーの水力、地熱で賄われており、国内各所にある発電所の電気はその周辺で消費されているので長距離を結ぶ大規模な送電線は不要なのでしょう。

19:00ヴィークに戻る
時間が押したので部屋に戻らずそのままレストランで夕食となりました。

北極イワナのムニエル
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おいしい。

メニュー
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今は写真を翻訳サイトに張り付けるとそこに書かれている文字を日本語に変換した写真が返されます。ありがたいことです。
今日のメインディッシュ「北極イワナ」は5190クローナ。昨日の「ローストチキン」も5190クローナ。このほか前菜とデザート、コーヒーが付いて合わせて11,000クローナくらい。まあ食事代は高額なツアー料金に含まれているので気にはなりません。
ハギワラ君はビールが必須なので別途注文。アイスランドではアルコール類は国の専売となっていて高価。グラスビール1杯で1000円以上していたようです。

20:30 オーロラを見る
夕食が終わって三々五々各自の部屋へ戻ろうとしたときオーロラが見えているとの情報があり慌てて防寒準備してカメラを持って屋外へ。

南に低い冬の星座たち
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ホテルの駐車場に出て南の空を見るとちょうどオリオン座あたりが南中している時刻でした。東京で見るよりも30度近く低く見えています。左下3本のポールがある位置に見えているのはシリウスで南中高度はたったの9度。右上端に大好きな木星も入っています。
オリオン座あたりにほの明るい薄雲のようなものが帯のように東西に連なっていました。これがオーロラ? 薄っ! パンフレット写真は嘘つきか? という印象。
来る途中飛行機の中から窓越しで見たオーロラはノーカウントとして初めて肉眼でオーロラを見た瞬間でした。

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使っているカメラは12年前のデジカメ。僕は横着して三脚を持ってこなかったので手持ち撮影のため北斗七星が流れて写っています。写真では緑っぽい色で写っていますが肉眼では色は見えず白黒の薄雲のような感じでした。

ホテル前は街灯が明るいので裏の高台にある教会の広場に向かいました。ツアーメンバーもあちこちでオーロラを見ています。日中穏やかだった風が夜は強まっていてかなり寒く感じます。

ハギワラ君撮影
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三脚にカメラを固定して10秒露出。それをさらに画像処理してオーロラをあぶりだしたもの。肉眼と写真は別物。天体写真の世界と同じです。
東の空、しし座付近が一番濃く見えていたところです。確かにオーロラです。磁力線に沿って上から下方向に並行の筋がありカーテンのように波打っています。

この夜のオーロラは薄かったようですがこの旅最大の目的であるオーロラを肉眼で見ることに成功しました。

22:00部屋に戻りシャワーを浴びてから就寝。
03:30頃もう一度外に出てみました。晴れていましたがオーロラは薄れて見えなくなっていました。

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2025年3月13日 (木)

2025/02/24 初めて氷河の上を歩く

2月24日(月)アイスランド2日目
6:00起床
7:00朝食はホテルのレストランでバイキング。
メキシコと違って見た目で味が想像できる料理ばかりなので安心。そしてウマい。パンがウマい。コーヒーもウマい。水はタダ。

8:00ヴィーク出発
明るい曇り空で南東の空は日出前の赤い朝焼けでした。アイスランドでの日出はこの時期1日に3分以上早くなっていきますがまだ8:51分頃。低い角度で太陽が昇るのでずっと朝焼けが続きなかなか太陽が昇ってきませんでした。

途中でバスが急ブレーキをかけると真っ白い北極キツネが国道わきの溶岩原の上を歩いていました。アイスランドに来た最初の哺乳類だとか。移動手段は流氷。流氷は白熊も運んでくるそうです。

エルドフロインを見る
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1783~84年のラキ火山噴火で流れ出した広大な溶岩平原が一面厚いコケに覆われて丸っこい薄緑色した形態をしていました。一見枕状溶岩かと思ったほど。バスは80km/hくらいでぶっ飛ばしていますが窓の外はコケに覆われた溶岩原が延々と続きました。

ウマを見る
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たまに草原となっている場所には牧場がありウマが放牧されていました。この国はヒツジが多く家畜として飼われていますが冬季は小屋の中に避寒しているそうで全く姿を見ませんでした。バスの影、ウマの影が長く伸びています。

氷河が見える
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コケの溶岩原を過ぎると今度は洪水の氾濫原が続きました。氷河の下にある火山が噴火して氷河が解け洪水となって一気に海まで流れ出した跡です。5km以上離れたところに氷河の先端が見えていますがそこまで草木の無い砂礫の平原となっています。
いつの間にか青空が大きく広がってきました。

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とにかく木が殆ど生えておらず山裾までの平地は溶岩原か氾濫原か荒地か湖沼となっていて大きな集落はありません。


10:00トイレ休憩
出発から2時間、ヴィーク出発以来初めて何もない国道1号線わきに忽然とガソリンスタンド併設の商店がありそこで休憩。
今回のアイスランド旅では有料トイレには出くわしませんでした。小便器の朝顔の高さがヨーロッパ人仕様なのか僕にとってはつま先立ちしたくなるくらい高くて子供に戻った気分でした。

10:50ダイヤモンドビーチ
もうすぐ到着という頃から次第に霧が立ち込めてきました。氷河湖から流れ出した冷水が海に流れ込み海面上の空気を冷やして放射霧が発生しているようです。きょうは珍しく風が弱く海から吹いていたので霧が立ち込めたようです。
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氷河湖から流れ出した氷河の氷が海岸に打ち上げられて転がっています。氷は透明度が高く透き通っています。初めて大西洋の水に触れました。

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氷河湖からの氷が海に流れ出しています。氷が青く見えていました。この氷が波によって海岸に打ち上げられ1枚前の写真となります。
この後氷河湖を見に行ったのですが一面の霧が晴れず見通しがきかず残念ながら絶景は見えずじまい。

12:20昼食(フォスホテル グレイシャー ラグーン)
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30分ほど戻ったホテルのレストランで昼食でした。このホテルも周辺になにもない国道1号線沿いに1軒だけ忽然と立っていました。周囲に送電線などあるようには見えず水道、電気はどのように供給されているのか不思議。

14:00氷河洞窟観光
再び氷河湖の駐車場に戻り四駆の大型ジープに乗り換えて氷河洞窟観光に向かいます。
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国道1号を少し走って海から離れると霧のエリアから外れて日差しが戻りました。
国道を離れ氷河が運んできた岩屑が堆積している悪路に20分以上揺られながら氷河の近くまで進みます。
このあたりはかつて氷河があった場所で温暖化により後退していき氷河に含まれていた岩屑や土砂が取り残されて堆積している場所です。

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そこから氷河先端部まで悪路を歩いていきます。行く手に盛り上がるような氷河が見えています。アイスランド最大のヴァトナヨークトル氷河で国土の8%の広さ。平均の厚さで400mと書いてあるので先端部でも見えている氷河の下数十メートルの厚みがあるものと思われます。
氷河の先端部は近づくと結構な傾斜があります。

アイゼンを装着
氷河の最先端まで到着。ここで靴にアイゼンを装着して氷河の上を歩いて氷河のトンネルに向かいます。
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僕の足。雪氷地域なので一応軽登山用のシューズ。
アイゼンの歯を氷河に突き立てるようにザクッザクッと歩いていきます。
氷河は遠くから見ると白く光っていましたが氷河先端部の表面は山肌を削り取ってきた小石や砂が溜まり始めていて意外と灰色っぽく汚れています。最初は雪として降り積もったものですが完全な氷となっていました。

氷河の上を歩く
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一応観光なので歩く氷河の上にはロープが張られていましたが体を支えてくれるような張力は無く転倒しないよう慎重に進みます。
遠くに氷河の上を歩いている集団が見えます。あれは氷河ハイキングツアーなのかな?

トンネル内の光景
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日光は差し込まず暗いのですがどこからか外の光が氷河を通してトンネル内にも届いて青い光がとても美しい。

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実際はもっと暗いのですが写真に撮るとまるで天井が間接照明で照らされているよう。
夏になると氷河の解けた水でトンネル内は水没するので冬季限定の観光だとか。

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洞窟内の氷の上に落ちている石に興味を寄せるハギワラ君
上も下もツルツルの氷です。トンネル内は氷点下ではないため氷が解け続け天井からぽたぽたのしずくが落ち続けていました。

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そのときハギワラ君が撮影した石。
誰かが積み上げたような気配が濃厚です。

洞窟の長さは300mくらいだったでしょうか。一番奥まで行ってから引き返し40分くらいの滞在でした。Webで調べると氷河湖駐車場からの単体ツアー料金は25000円ほどなので僕にとっては昨日のスカイラグーン入浴よりもはるかに価値あるものでした。

16:50氷河湖駐車場を出発して宿泊地ヴィークへ戻る
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地平線近くまで落ちた夕日は横滑りしながらゆっくりと高度を下げていくのでなかなか沈みません。沈んだ後も黄昏の時間が結構長く夕焼け空が楽しめました。青空も見えているので今夜のオーロラに期待が膨らみます。

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2025年3月11日 (火)

2025/02/23 大西洋中央海嶺の上に立つ

2月23日(日)アイスランド1日目
ここからはアイスランド時間表記(日本時間-9時間)です。
出発時の羽田の気温は4℃、ケプラヴィーク空港に降り立った時の気温は6℃もあり小雨が降っていました。
空港ではパスポート写真の自動顔認証だけで入国。

アイスランドではクレジットカードがあれば現地通貨(アイスランドクローナ)は不要とのことで両替はせず。
この時期のレートは1クローナ=1.09円ほどなので大体1円換算で買い物やや食事に使っていました。

アイスランド地図
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旅行日程表に地図が無く地名だけ書かれていて位置関係が分からなかったので良さげなものをWebから探し出して印刷して持参しました。今回のツアーは5泊して日中はアイスランドの南部海岸沿いを観光して夜はオーロラを観賞します。

移動の足
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アイスランド国内に鉄道は無く移動は全て車になります。今回のツアーもバス1台で移動していきます。個人旅行の場合はレンタカー一択ですね。大きなバスだったので余裕でした。左の立派な体格の人がドライバーであいさつ程度の日本語をしゃべっていました。

空港のあるケプラヴィークを出発するとすぐに荒涼とした風景に変わりました。レイキャビクまで40kmほど

11:40 スカイラグーン入浴
まずはレイキャビク市内の海沿いにある入浴施設に到着。
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アイスランドは火山が多く地熱利用が盛ん。この温泉施設も熱水をパイプラインで引き込んできて利用しているようです。お湯は無色透明無臭でぬるく長時間入っていてものぼせることはありません。
水着を着用しているので男女混浴。多くの人が防水させたスマホを持ち込んで撮影していました。僕はそのようなものを持っていないので脳裏に記憶。場内は広くイモ洗い状態にはなりません。バーがありアルコール類のグラスを持ちながら楽しんでいる人たちもたくさん。日本の温泉とはちょっと違った感じでした。
入場料は1万円以上するようですが30分ほどで上がりました。

14:00 スカイラグーン出発
14:40 シングヴェトリル国立公園
有名な大地の裂け目ギャオのある場所です。
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大西洋を拡大し続ける大西洋中央海嶺が地上に出ているのがアイスランド。ここが東西(写真では上下)にプレートの拡大している現場で何条もの裂け目(ギャオ)があり広がりながら落ち込み地溝帯となっています。写真の川もギャオです。右手には国内最大の湖が広がっています。
僕が立っている場所は北米プレートで住んでいる多摩川沿いと同じ。地溝帯を挟んだ向こう側はユーラシアプレートで日本の静岡-糸魚川構造線以西と同じ。

ギャオを歩く
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ここは地質学的に重要、有名な場所で世界遺産ですが「自然遺産」ではなく「文化遺産」での登録。930年に世界で最初の民主議会が開かれた場所というのが理由だそうです。
散策時間は1時間も無かったのが残念です。

大西洋中央海嶺の上に立つ
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アイスランド国旗とギャオの絶壁と久しぶりのしいたけの姿。感動しているようです。同行人がいると自分の姿が写されることがあるので採用。
冷たい風が強く吹き付けていましたがこの散策中日差しが出ていたのでダウンは着ずウィンドブレーカーで大丈夫でした。地元羽生の冬の朝方の空っ風の中に立っているのと同じくらいの体感。
ただしこの日南中時でも太陽高度は16°しかなくいつまで経っても朝方の雰囲気のままいつの間にか夕方になりました。

15:30シングヴェトリル出発
島内を一周する国道1号線に戻って南部海岸沿いに最初の宿泊地ヴィークに向かいます。
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道の両側は走っても走っても人工物の無いひたすら見晴らしの良い景色が続きました。
町と町との間隔は長く交通量はほとんどなく国道といっても制限速度80~90km制限でした。町に入っても信号は無く交差点はランドアバウトで通過して行くので出した速度だけ走行距離が伸びます。
ただ道路の端はガードレールも無く街灯も無しで片側1車線の道をぶっ飛ばすのでちょっと怖かったです。

18:00ホテル ヴィークイーミルダル着
小雨模様のヴィークに到着。ここはアイスランド最南端の村で南部観光の拠点としてホテルが集まりっています。
GoogleMapで見ると海岸沿いなのにここから東は70kmほど先まで集落がありません。
なぜそんなに遠くまで町が離れているのかは翌日バスで走って分かりました。

19時半頃から夕食ですが日本時間では朝の5時過ぎ。でもメキシコの1日目のようなぶっ倒れそうな疲労感はありませんでした。これが東移動と西移動の差でしょうか。それとも標高が低く暑さも無かったからか?
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夕食のメインはトリでした。トリ好きの僕にとって絶品でした。アイスランドの食事は全般においしかったです。食事に付くパンも味がしっかりしてウマかった。ただ地域がら野菜が少ない印象。水は無料で提供され水道水も日本同様そのまま飲めます。

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室内の暖房はエアコンではなく熱水利用のオイルヒーターでした。ここでも自然エネルギーが利用されています。
オーロラが見えると部屋に電話してくれることになっていましたがこの夜はずっと曇りだったようで電話はありませんでした。
夕食後部屋に戻りハギワラ君が洗面所で洗濯しているあいだベッドに横になっていたらいつのまにか寝ていたようです。

3:40頃防寒して外に出てみましたが曇っていて星も見えませんでした。海岸方面からはどっぱんどっぱんと大波の打ち寄せる音が地鳴りのように聞こえていました。

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2025年3月 8日 (土)

2025/02/22 アイスランドに向かう途中で北極上空を通過したこと

今回はアイスランドにオーロラを見に行ってきました。
アイスランドは北大西洋中央海嶺の真上に位置しオーロラと火山と氷河の人口が40万に満たない島国。首都レイキャビクは北緯64度、西経22度付近でギリギリ北極圏より南ですがオーロラゾーン内です。
オーロラツアーはアラスカ・カナダ、北欧もありましたが気候的に周囲を暖流のメキシコ湾流が洗い緯度が高い割には冬の北海道よりも温暖というのが決め手でした。なので服装はほぼ関東南部での自転車生活の普段着。でも風が強く頻繁に雪や雨が降るようなので撥水性で風を通さない冬秋用登山パンツとコンパクトに折り畳みできる薄手のダウン、ニット帽、ネックウォーマー、手袋、スノーシューズを追加。

2月22日(土)
6:30起床。
晴れていますが相変わらず真冬のような朝が続きます。日中気温が上がって自転車走に出発したいところです。が、夕方からアイスランドのオーロラツアーに出発する予定。またねこでも轢いて転倒して骨折でもしたらマズいので自重して出発まで自宅に籠ることにしました。

17:15自宅出発~18:20羽田空港第3ターミナル着
19:30同行の元消防団ハギワラ君と旅行会社のカウンターでeチケットを受け取ってチェックインし出国審査

羽田出発予定は21:25でしたが航空機の牽引車トラブルとかで遅延したうえに出発ゲートも変更となり飛行機までバス移動となりました。
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フィンランドの航空会社「フィンエアー」のエアバスA350-941という機体。

23:10頃機内へ
23:50羽田を離陸
日本からアイスランドへの直行便は無くフィンランドのヘルシンキでアイスランド行きに乗り換えます。ヘルシンキまでの飛行時間は13時間ほどの予定。前回メキシコに続き長時間の拘束です。
ヘルシンキまで大圏コースでの距離は7800kmほどですがロシア上空が飛行禁止のため1.5倍ほど長い12000km越えです。なので4時間以上余分にかかっています。まったく迷惑なことです。

今回のフィンランドまでの飛行ルート
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ツアー1日目は羽田を離陸して東京湾上空飛行10分間で終わりました。
飛行コースはアラスカ方面から北極経由で向かいました。メルカトール図法では極域が発散して表現できないので空路が表示できません。
シートベルトサインが消えるとすぐに夕食の機内食配膳が始まりましたがすでに深夜1時すぎ。

地球イメージのルートはこんな感じ。
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アリューシャン列島付近で日付変更線を越えてアラスカ付近で西経域に入ると東から日出ラインに近づき空が明るくなりましたがさらに北上すると極夜の空域に入って再び夜に。飛行機はそのまま西経域を北上。

北極点付近通過
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ウトウトしていると隣でハギワラ君がシートのモニターをカメラで撮影していたので見ると飛行位置の緯度が北緯88度を越えていました。その後どこまで北に行くのか二人でワクワクしながらチェック。
写真に残せた緯度は北緯89度30分0秒。実際モニターに表示された最北は北緯89度30分4秒でした。北極点から約56kmの距離です。
飛行機は北極点近くの西経域を東回りに飛行しているので西経の値がどんどん小さくなっていきヘルシンキに着く頃には東経25度となっていました。これで西経は180度から0度まで制覇。

北極航路通過証明書
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北極航路通過証明書が配られました。
あらかじめ印刷されて用意されているもので左下に記載されている緯度経度は今回の飛行のものではありません。
調べてみると以前はムーミンのシールも配布されていたらしいのですが今回は無し。驚いたことにこの証明書をメルカリに500円で出品している人がいました。さらにそれを落札している人もいて・・何だかなあ。

朝食後にヘルシンキに向かって南下中、オーロラが見えているという機内アナウンスがありました。隣の窓側席のお客さんがiPoneで撮影した画面を見せてもらうと翼の上に緑色のオーロラが写っていました。ちょっと窓から覗かせてもらうと肉眼ではかすかな光の帯が見えました。とりあえずオーロラを見るという今回の旅の目的は一部成就できました。ちなみにハギワラ君のアンドロイドスマホで撮影してもらいましたが真っ黒な画面で何も写っていませんでした。カメラ機能の差なのか?

12:30ヘルシンキ空港着陸。
日本との時差は-7時間で現地5:30頃で薄明でうっすら明るくなったころでした。空港は北緯60度にありますが空港内にはわずかな雪しか見えませんでした。

今回のツアー参加者が集合。23名でした。意外と多いという感じ。セキュリティチェック、入国審査。
入国審査でパスポートにフィンランドのスタンプをGET。

羽田での遅延の関係で到着が遅れたためアイスランドへの乗り継ぎ便までの時間がギリギリとなりましたが何とか間に合いました。

ヘルシンキからアイスランドまでの飛行ルート
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ヘルシンキからアイスランドのまでの距離は2500kmほどで飛行時間が約3時間半かかります。

離陸前に翼面の凍結対策
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出発直前に温水のような除雪液で翼の雪や氷を溶かし(湯気が出ています)、そのあと氷結しないよう防氷液を吹きかけてからスポットを離れました。

14:40ヘルシンキを離陸
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離陸直後わずかな時間空港近くの風景が見えましたがすぐに雲の中へ。スウェーデン、ノルウェーのスカンジナビア半島は雲海の下でほとんど見ることができず。

18:15アイスランド・ケプラヴィーク空港着陸
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日本との時差はイギリスと同じ-9時間なので現地23日09:15になります。家の玄関を出てから25時間かかりました。
この日の日出は8:55なので日出直後。北緯64度ですが雪ではなく小雨が降っていました。低い雲が垂れこめてまだ夜明け前の雰囲気でした。

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2024年4月28日 (日)

8日目 メキシコ市内観光と帰国準備

2024年4月11日(木)8日目

6:30起床
今日も晴れている。これでメキシコ内で雨に降られることは無くなった。

7:30ホテルのレストランで朝食
午前中はフリーなので近くを散策に出かけた。
配布された地図を見て近くに日本大使館跡とアメリカ大使館があるのでついでに見に行く。
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日本大使館跡
現在は同じ通り沿いの数ブロック東に離れた場所に移転。
アメリカ大使館前には何らかの手続きのための長蛇の列があったので写真は撮らずに通過。

朝の出勤時間
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自転車通勤風景
車道、自転車レーン、歩道と完全にセパレートされている。渋滞して動かない車の横を自転車がすいすい走っていく。排気ガスで空気は悪い。

チャペルテペク公園
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中央にしいたけが写っている。
今回持ってきたウィンドブレーカー、半袖服は町乗り用の自転車ウェアを使用、靴は工事用のつま先プロテクトの入った自転車に乗る時はくスニーカー。靴下も自転車用の速乾靴下。自転車乗車時に使うウェストバッグ。サングラスも自転車用。週末自転車ばかり乗っているのでこの5年で自転車用のウェア以外は買った記憶がない。
さらに今回は出番が無かったが自転車キャンプツーリング時代から3度の日食旅を共にしている折りたたみ傘。

12:10ホテルで昼食
昼食前に現地スタッフからアエロメヒコ航空の成田便の混乱の話があった。
4月上旬のメキシコ路線は、イースター休暇+中南米からの桜目当ての訪日旅行で例年ピークシーズンであることに加え、今回の皆既日食の団体が集中したことで、アエロメヒコ航空のオーバーブックがひどいらしい。キャパシティの130%で予約を受け付けていた模様。

2日ほど前から空港に行っても搭乗(帰国)できない日本人グループが複数出ているという。このため現地スタッフが全員のパスポートを預かって空港に向かい航空券の発券をしてもらうことになった。

帰国してから調べたところ定刻00:25メキシコシティ発 ⇒ 06:20(日本時間)成田着であるが

10日 10:06発 ⇒ 15:33  出発9時間半遅れ!!
11日 06:26発 ⇒ 11:47  出発6時間遅れ!!

と大幅に遅延していた。先に書いたアエロメヒコ航空のオーバーブッキングが大量に発生したことによる混乱らしい。11日の便では日本の30人のツアー客のうち15人が予約していたが席が取れず帰国できなかったそうだ。

13:00ホテル出発
今日はメキシコシティ南部にある水郷地帯ソチミルコで船に乗り中心部のソカロ広場を散策して夕食を食べて空港に向かうコース

14:40ソチミルコ着
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ハデハデののボートがぎっしり係留されている。乗船するためには先頭の船までゆらゆら揺れる船の上を渡って行かなくてはならなかった。
船の動力源は一人の船頭が操る竿。川底に突き刺して船を押して進む。対向して来る船があるとわざと側面をぶつける行動をとる。サービスらしい。

マリアッチ楽団
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途中で待機していたマリアッチ楽団が船に乗り移って来て演奏と歌を披露。前に3人と後ろに3人。
中央の大きなギターのような楽器の名前をガイドさんに聞いていた人がいたが「知らん」とそっけない回答だった。それで良いのか?
4曲演奏が終わって楽団の去り際にガイドさんと演奏料金の金額交渉でもめていた。4曲演奏なのに5曲分請求されたとか。こういうことは当り前の世界。

15:40ソチミルコ出発
全員のパスポートを持って空港に向かったスタッフから連絡があり、パスポートの持ち主本人が来なければ航空券は発券されないらしい。
予定を変更して空港に向かうことになった。
バスの運転手は予定外の移動で別料金を払えとゴネたようだが在メキシコ50年の百戦錬磨のガイドさんに「料金は払ってもいいがチップは減らすぞ」といさめられ渋々空港まで運転したようだ。料金は会社に行くけどチップは自分の懐に入るからね。

16:50メキシコシティ国際空港到着
成田行き航空券の発券を受けチェックインを済ませる。これで全員予定通り帰国できる。

17:30空港出発
18:00ソカロ広場(世界遺産)見学
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メトロポリタン大聖堂
ここも地盤沈下が激しく左右の塔が逆側に傾いていた。

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国立宮殿
独立記念日にはソカロ広場に5万人以上が集まり金色のテラスに大統領が登場し上の階に見える鐘を鳴らすらしい。

メキシコねこ
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メトロポリタン大聖堂の裏庭にたむろしていたメキシコねこ。
世界遺産の大聖堂にいるからこのねこも世界遺産なのか。カメラ目線ありがとう。
これがメキシコでの最後の写真だった。

18:40ソカロ広場出発
19:30市内レストランで夕食
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メキシコ最後の食事であるが、この牛肉のステーキは柔らかく味付けも良くウマかった。(ハギワラ君撮影)

再びマリアッチ登場
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ここでもマリアッチの演奏を聴く。(ハギワラ君撮影)
すぐ近くで演奏されるので気が気ではない。
日本人団体客が来ると「川の流れのように」を歌うのがお決まりのパターンのようだ。
楽団が被っている帽子がソンブレロ。おとめ座のM104銀河の愛称だけどちょっと形が違う気がする。

20:30レストラン出発

21:10ふたたびメキシコシティ国際空港着
ここで7日間行動を共にした現地ガイドさんとバス運転手とお別れ。今日2回も空港まで連れて来てくれたバスの運転手さんにさりげなくチップを渡した。

メキシコでの出国時の手荷物検査は厳しくズボンのベルトも外させられた。
さらに搭乗ゲート前では機内持ち込み荷物の再検査がありキャリーバッグを開けて中を調べられた。さらに全身をペタペタとボディチェック。ここでは空港職員ではなく海軍の軍隊が対応していた。成田とは大違いの厳重さ。
何もやましいものは持っていないので無事にパス。
出発は定刻であれば12日0:25の予定。ここで数時間待たされたら大変なこと。大幅な遅延がありませんようにと祈る。

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